昆虫食の文化

虫を食べると聞くと、大抵の人は眉をひそめて嫌な顔をしてしまうものですが、日本でも一昔前まではけっこうポピュラーだったと思います。
子供のころ、旅館の食卓に原型をとどめたままの姿のイナゴの佃煮が小鉢に入っているのを見て、かなり驚いたのを覚えています。
イナゴだけでなく、蜂の子やサナギもよく食用にされると言います。
長野県や群馬県では養蚕が盛んだったこともあり、サナギはその副産物でもあったのです。
長野県などは昔から昆虫食で有名な土地ですが、それはやはり内陸で、海から離れた土地柄なので、良質のタンパク質を摂るために昆虫食の文化が発展したと思われます。
もっとも輸送手段が整備され、食文化も変わりつつある今では、地域の差異は小さくなって、昆虫食は郷土料理や珍味の一ジャンルとして、残存するのみといった状況なのでしょう。

写真はメーホンソーン県(จังหวัดแม่ฮ่องสอน)の市場で撮影したものです。
よく売られているものとしては、次のようなものがあります。
サナギ ดักแด้
コオロギ จิ้งหรีด
バッタ ตั๊กแตน
タガメ แมงดา
このメーホンソーン県もやはり内陸の海なし県です。
そういった背景から、多様な昆虫食の文化が発展したのでしょう。

さてこのコオロギ、肝心なお味の方はどうなのでしょう?
試食させていただきました。
味は香ばしい感じで、例えるなら小エビの素揚げのような感じです。
市場などで見かけたら、思い切ってトライしてみてください。

いまでこそ輸送手段が整備されているので、北部などの内陸でも、新鮮な魚を食べることはできます。
冷凍の技術が進んだこともあり、寿司を食べることもできます。
そういったことから、昆虫食の文化は、日本と同様に今後だんだんと廃れてきてしまうかもしれません。


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食堂で出されるインスタントラーメン บะหมี่กึ่งสำเร็จรูป

タイの社会でも、他のアジアの国々と同様にインスタントラーメンがよく消費されています。
スーパーやコンビニエンスストアに行けば、たくさんの種類が販売されています。
でも日本にはない決定的な違いは、インスタントラーメンが食堂などの一般の飲食店で提供されることです。

韓国では軽食を出す店で、インスタントラーメンがメニューにあったのを見かけたことはあります。
しかしタイで見たのは、下町にある一般的な食堂だったのです。
その店は午前中だけ営業しているいわゆる朝食専門店でした。
メニューにมาม่าmamaとありましたので、それがインスタントラーメンであることは、すぐにわかりました。
(มาม่าmamaとはタイのインスタントラーメンでは大手のメーカーです)

そのラーメンが冒頭の写真です。(มาม่าหมูสับ)
インスタントラーメンとはいえ、なかなか凝った仕上がりです。
粗挽きの豚のミンチとレバー、青菜と卵と生姜が入っています。
バランス的にもgoodですね。
これだけ具だくさんで35バーツです。
タイのインスタントラーメンは一般的に日本のものよりやや小ぶりです。
ですからやや物足りなさを感じるかたもいるようですね。
(最近は大きめサイズも販売されるようになってきているようですが…)

120円の朝メシにしては上々です。


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お品書きが読めない!

旅の楽しみの一つに飲食があります。
旅行先で、その土地ならではのもの、珍しいものを試してみたいと思うかたも多いのではないでしょうか?
地元のレストランや食堂に入ったら、まず先に目を通すのは「メニュー(お品書き)」でしょう。
日本の食堂やレストランには、店の前に食品サンプルが置いてあって、実物とそっくりな模型を見ることで、注文する前にだいたいのイメージをつかんでいることと思います。
店内の各席においてあるメニューにも、写真がふんだんに使われており、わかりやすくできています。
でもこれは日本国内でのことです。
タイにも写真付きで、英語併記のメニューは増えていますが、庶民の使う安食堂のようなところでは、壁に現地語のお品書きが書かれているだけのところもあります。
この記事に使った写真は、プーケットの下町の安食堂で撮影したものです。
壁とホワイトボードに手書きで書かれているこのお品書きを見ると、それがいかにも地元の庶民向けで、外国人観光客のことなどお構いなしといった感じです。
「タイ語が全く読めないなら、ここに立ち入るのに相当勇気がいるだろうな」
そんなふうに思います。
少しはタイ語の勉強をしたおかげで、いまは少し読めます。
もちろんどんな料理なのか見たことはないものですが、だいたいの想像はつきます。
たとえば、それが肉か魚か野菜かとか、麺類かごはんものか、飲み物はどんな種類があるのかとか…
料理の名前も、その調理方法と材料からついているものが多いので、知っている単語の数が増えれば、想像できる範囲が広がっていきます。

左の看板にご注目を。
一番上に書かれているのは「เมนูแนะนำ」
เมนู はメニュー
แนะนำ は勧めるとか推薦するという意味です。
だから「เมนูแนะนำ」は「当店のおすすめメニュー」といった意味になります。
次の行に書かれている「ผัดเครื่องแกงปลากระป๋อง」
直接の意味は
ผัด =炒める
เครื่อง =~の素
แกง =汁物(カレー)
ปลา =魚
กระป๋อง =缶
となります。
ปลากระป๋อง は「魚の缶詰」
เครื่องแกง は「カレーペースト」
と訳すのが適当でしょう。
よって「ผัดเครื่องแกงปลากระป๋อง」は「缶詰めの魚のカレーペースト炒め」といった意味になります。
どんな料理になるのか、イメージが湧いてきましたか?
次の行に書かれている「ปลาหมึกผัดไข่เค็ม」
直接の意味は
ปลา =魚
หมึก =インク 墨
ผัด =炒める
ไข่ =たまご(鶏卵)
เค็ม =しょっぱい 塩辛い
となります。
ปลาหมึก は「墨の魚」つまり「イカ(烏賊)」の意味です。
ไข่เค็ม は「塩漬けにした卵」の意味です。
よって「ปลาหมึกผัดไข่เค็ม」は「塩漬け卵とイカの炒め物」といった翻訳になるのかなと思います。
少しでも意味がわかると、面白いと思うようになります。
このような庶民の食堂に入る勇気も出てくるでしょう(笑)。


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นัก ○○する人

นัก
この単語は、「何かをよくする人」とか「何かを職業とする人」を表すもので、นักのあとに、動詞や行為を表す名詞をつけることで、「〜家」「〜士」「〜者」「〜師」「〜人」という風に訳されます。

นัก+กฎหมาย〈法律〉=นักกฎหมาย法律家
นัก+การทูต〈外交〉=นักการทูต外交官
นัก+การพนัน〈博打〉=นักการพนัน博打打ち ギャンブラー
นัก+การเมือง〈政治〉=นักการเมือง政治家
นัก+กิน〈食べる〉=นักกิน美食家 食通 グルメ
นัก+กีฬา〈スポーツ〉=นักกีฬาスポーツ選手
นัก+ข่าว〈ニュース〉=นักข่าว記者
นัก+เขียน〈書く〉=นักเขียน作家
นัก+เขียน+การ์ตูน〈書く+漫画〉=นักเขียนการ์ตูน漫画家
นัก+เคมี〈化学〉=นักเคมี化学者
นัก+ชวเลข〈速記〉=นักชวเลข速記者
นัก+ชีววิทยา〈生命+学問〉=นักชีววิทยา生物学者
นัก+ดนตรี〈音楽〉=นักดนตรี音学家
นัก+ดื่ม〈飲む〉=นักดื่ม飲兵衛 左党
นัก+เตะ〈蹴る〉=นักเตะサッカー選手
นัก+เต้นรำ〈踊る+踊り〉=นักเต้นรำダンサー
นัก+ถ่าย+รูป〈撮る+写真〉=นักถ่ายรูป写真家
นัก+ท่องเที่ยว〈観光する〉=นักท่องเที่ยว観光客 旅行者
นัก+เทศน์ 〈説法〉=นักเทศน์説教師
นัก+โทษ 〈罪〉=นักโทษ囚人
นัก+โทษ+ประหาร 〈殺す〉=นักโทษประหาร死刑囚
นัก+ธุรกิจ〈事業〉=นักธุรกิจ実業家 ビジネスマン
นัก+บิน〈飛ぶ〉=นักบินパイロット
นัก+บิน+อวกาศ〈宇宙〉นักบินอวกาศ宇宙飛行士
นัก+โบราณ+คดี〈古代+事件・事情〉=นักโบราณคดี考古学者
นัก+ประดิษฐ์〈発明する〉=นักประดิษฐ์発明家
นัก+ประพันธ์〈小説・詩・曲を書く〉=นักประพันธ์小説家 作家
นัก+ประวัติศาสตร์〈歴史+学問〉=นักประวัติศาสตร์歴史家
นัก+ปรัชญา〈哲学〉=นักปรัชญา哲学者
นัก+ปราชญ์〈賢人〉=นักปราชญ์博学者
นัก+ผจญภัย〈戦う+災い〉=นักผจญภัย冒険家 探検家
นัก+พฤกษ+ศาสตร์〈植物+学問〉=นักพฤกษศาสตร์植物学者
นัก+พากย์〈吹き替える〉=นักพากย์声優
นัก+พูด〈話す〉=นักพูด弁士 能弁家
นัก+ฟิสิกส์〈物理学〉=นักฟิสิกส์物理学者
นัก+ภูมิ+ศาสตร์〈土地+学問〉=นักภูมิศาสตร์地理学者
นัก+มวย〈ボクシング〉=นักมวยボクサー
นัก+มายา+กล〈まやかし+仕掛け〉=นักมายากล奇術師
นัก+รบ〈戦う〉=นักรบ戦士
นัก+ร้อง〈歌う〉=นักร้อง歌手
นัก+เรียน〈勉強する〉=นักเรียน生徒 児童
นัก+เรียน+เก่า〈古い〉=นักเรียนเก่า同窓生
นัก+เรียน+เข้า+ใหม่〈入る+新しい〉=นักเรียนเข้าใหม่新入生
นัก+ลงทุน〈下る・降りる+資金〉=นักลงทุน投資家
นัก+ล้วง+กระเป๋า〈手を入れる+カバン〉=ล้วงกระเป๋าスリ
นัก+เลง〈けんか好きな〉=นักเลงごろつき やくざ 愛好家
นัก+เล่นกล〈遊ぶ+仕掛け〉=นักเล่นกล奇術師
นัก+วิจัย〈研究する〉=นักวิจัย研究員
นัก+วิจารณ์〈批判する〉=นักวิจารณ์評論家
นัก+วิทยาศาสตร์ 〈科学〉=นักวิทยาศาสตร์科学者
นัก+ศึกษา 〈勉強する〉=นักศึกษา学生 大学生
นัก+สืบ〈探る〉=นักสืบ探偵
นัก+แสดง〈演じる〉=นักแสดง俳優
นัก+หนังสือพิมพ์〈新聞〉=นักหนังสือพิมพ์新聞記者

★なお僕自身がただいま勉強中です。
誤字脱字などがありましたら、ご連絡いただければ幸いです。


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そば屋のAさんとそば屋のBさん その3

さてここまで読んでいただいたみなさまは、どのような感想をお持ちでしょうか。
あなたはAさんの立場をとりますか?
それともBさんの立場をとりますか?

実はこの寓話を、以前知り合いだった東南アジア出身(タイ人とベトナム人)の学生にしたことがあります。
「君だったらどっちの立場が正解だと思う?」
2人とも答えに窮していましたが…
どちらが正解ということはありません。
必要なのは、AさんBさんの両方です。
どっちも必要なのです。
どちらか一方のみに偏ってはうまくいきません。
それから先は、個人の選択です。
「どちらかと言えばAさんに近い」とか「どちらかと言えばBさんかな」という風に考えるのが自然な気がします。
タイ人がよく言う言葉に「道の真ん中を歩め」というのがあります。
これはもちろん物理的に道路の真ん中を歩けという危ない話ではありません。
「何事も中庸を重んじるべし」という意味なのです。
件の学生が留学を終えて帰国する時に、この話のことをよく覚えていてくれました。
そのベトナム人の彼女は帰国してから、さらに勉強を続けて、再来日して東京で就職したと聞きました。
いまは何をしているのかわかりませんが、きっと中庸を重んじて、バランス感覚を持って仕事をしているのではないかと思います。

そば屋のAさんとそば屋のBさん その2

一方のBさんはどうしたのでしょうか。
Bさんはどこに店を開いたのでしょうか。
Bさんが開いたそば屋は街の真ん中にありました。
それも駅の中でした。
ターミナル駅だけあって、いつも人々であふれています。
Bさんの店も、お客さんが絶えることはありません。
いつ行っても混雑しています。
当然ながら、その店では手打ちのそばは提供できません。
製麺所の機械で大量生産されたそばを、店のお湯にくぐらせて、手早く盛りつけるだけです。
それでもBさんの店はいつも人手不足で、たくさんのパート従業員を雇っていました。
そのうえ大型の厨房器機をたくさん動かしながら、切れることのない注文にこたえています
頭のなかにあるのはいつも資金繰りのことばかりでした。
店のテナント料や光熱水費、厨房機器のローン返済、パートの雇用と賃金の支払いなど…
お店の売り上げは相当にあるのですが、支払いも多いのです。
明けても暮れてもカネ、カネ、カネ…
やがてBさんはそば作りのことは考えず、金儲けのことだけを考えるようになったのです。
いまのBさんにとっては、金儲けになるのであれは、別にそばでなくてもカレーでも牛丼でもよかったのです。

そば屋のAさんとそば屋のBさん その3
https://ponce07.com/sobayano-a-san-03/

そば屋のAさんとそば屋のBさん その1

あるところに二人のそば職人AさんとBさんがいました。
このたびかねてからの念願がかなって、二人の職人はそれぞれ自分の店を出すことになりました。
ところがところが…
二人はその後全く違う道を進むことになります。

Aさんは根っからのそば職人でした。
どうしたら最高のそばが打てるのか。
どうしたら本当に美味しい味が出せるのか。
頭のなかにあるのはいつもそば作りのことばかりでした。
やがてAさんは知ることになります。
「美味しいそばを打つのに絶対に欠かすことのできないのはきれいな水だ」
Aさんはきれいで澄んだ水を求めて郊外に出ていきます。
やがてAさんは山奥に移り住み、そこの古民家を改造して、自分のそば屋を開くことになったのです
Aさんの打つそばは絶品でした。
その味は非の打ち所がない最高のものでした。
ところがAさんのそばは手作りだから、たくさんは作れません。
用意できるのは一日にせいぜい20人分ほど。
一日に20食限定です。
週末になると、ウマイとの評判を聞きつけたそば通が、クルマに乗って食べに来ます
といっても完売することはほとんどありません。
週末こそ客が集まりますが、平日に来る人はきわめて少なく、誰も来ない日もあるのです。
そば作りの腕前は一流ですが、そばは思うように売れません。
そば屋の商売としては、まったくの赤字です。
それでも根っからの職人であるAさんは、あきらめません。
いくら貧乏な生活を強いられても、店を続けたいと思っています。
そしてAさんは今日も、美味しいそばを打ち続けます。

そば屋のAさんとそば屋のBさん その2
https://ponce07.com/sobayano-a-san-02/

足し算のタイ語 その2

このタイ語の特色を意識すれば、単語を覚えるのも早くなります。
他の事例を挙げます。

บ้าน〈家〉+เมือง〈国、都市〉=บ้านเมือง〈国家〉
พล〈力、軍勢〉+เมือง〈国、都市〉=พลเมือง〈国民、人口〉
บ้าน〈家〉+เกิด〈生まれる〉=บ้านเกิด〈生家、故郷〉
เมือง〈国、都市〉+นอก〈外の〉=เมืองนอก〈外国〉
คน〈人〉+ญี่ปุ่น〈日本〉=คนญี่ปุ่น〈日本人〉
คน〈人〉+ไทย〈タイ〉=คนไทย〈タイ人〉
คน〈人〉+ขับ〈運転する〉+รถ〈車〉=คนขับรถ〈運転手〉
คน〈人〉+จน〈貧しい〉=คนจน〈貧乏人〉
คน〈人〉+งาน〈仕事〉=คนงาน〈労働者〉
โรง〈建物〉+งาน〈仕事〉=โรงงาน〈工場〉
โรง〈建物〉+พยาบาล〈看護する〉=โรงพยาบาล〈病院〉
โรง〈建物〉+เรียน〈学ぶ〉=โรงเรียน〈学校〉
โรง〈建物〉+ละคร〈劇、芝居〉=โรงละคร〈劇場〉
ห้อง〈部屋〉+รับ〈受ける〉+แขก〈客〉=ห้องรับแขก〈客間、応接間〉
ห้อง〈部屋〉+เรียน〈学ぶ〉=ห้องเรียน〈教室〉
ห้อง〈部屋〉+นอน〈寝る〉=ห้องนอน〈寝室〉
ห้อง〈部屋〉+หนังสือ〈本、文書〉=ห้องหนังสือ〈書斎〉
หนังสือ〈本、文書〉+พิมพ์〈印刷する〉=หนังสือพิมพ์〈新聞〉

この要領で行けば、芋づる式に単語が覚えられるでしょう。
修飾語は修飾される言葉の後ろに付く点に注意してください。

今回のコラムは以下の文献を参考にさせていただきました。
基礎タイ語(河部利夫著 大学書林発行)
タイ日辞典(岡滋訓著 ボイス発行)

なお僕自身がただいま勉強中です。
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足し算のタイ語 その1

タイ語の特徴のひとつに単音節語というのがあります。
聞きなれない言葉ですが、簡単に言えば、ひとまとまりの音として意識されるものが、単語の構成要素となっている体系を言います。
ひとまとまりの音とは、母音だけあるいは子音+母音または子音+母音+子音で構成された音のまとまりのことで、日本語に当てはめれば、「あ-a」「か-ka」「さん-san」などがそれに当たります。
このひとまとまりの音それぞれに意味があるのが、タイ語の特徴です。
それらの音がつなぎ合わさって新たな意味を持つようになります。
日本語の漢字一文字一文字に意味があって、これがつなぎ合わさって熟語になっていくのに似ています。
足し算のタイ語というのは、その特徴を表現したものです。

例を挙げます。
水のことは「น้ำ」と言います。
眼のことは「ตา」と言います。
これが合わさって น้ำ+ตา=น้ำตา
意味は「涙」となります。

同じように「水」を例にすると
น้ำ〈水〉+แข็ง〈固い〉=น้ำแข็ง〈氷〉
น้ำ〈水〉+ตก〈落ちる〉=น้ำตก〈滝〉
น้ำ〈水〉+ทะเล〈海〉=น้ำทะเล〈海水〉
น้ำ〈水〉+ปลา〈魚〉=น้ำปลา〈ナムプラー 魚醤〉
น้ำ〈水〉+ร้อน〈熱い〉=น้ำร้อน〈お湯〉
น้ำ〈水〉+หอม〈香りのよい〉=น้ำหอม〈香水〉
น้ำ〈水〉+หิน〈石〉=น้ำหิน〈石油〉
ห้อง〈部屋〉+น้ำ〈水〉=ห้องน้ำ〈トイレ 浴室〉

3つつながるパターンです
น้ำ〈水〉+แข็ง〈固い〉+แห้ง〈乾いた〉=น้ำแข็งแห้ง〈ドライアイス〉
น้ำ〈水〉+ใต้〈下の〉+ดิน〈土〉=น้ำใต้ดิน〈地下水〉

このように、意味を持った一つ一つの音がつなぎ合わさっていくことで、新たな意味を持つようになります。
このようにしてできた言葉を「合成語」とも言います。


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「ไม่เป็นไร(気にしない)」の文化 その2

翌朝早く起きて、キーを探し回った。

ホテルの庭や廊下、フロント辺りを探し回った。

昨日夕食をとった安食堂へも行ってみた。

むろん、下を向いたまま路上を見ながら、探し回った。

歩き回って見たのだが、キーは一向に見当たらない。

親父も心配してくれて、鍵探しに加勢した。

ところがやはりキーは出てこなかった。

 

お寺の境内はもとより、路上も丁寧に掃除されている。

日本人が東南アジアの中で、とりわけタイを好む人が多い理由のひとつに、こうしたタイ人の清潔感を挙げる人は多い。

街は清潔で、清々しい朝である。

ところが今朝に限っては、気分が晴れることはなかった。

 

朝食のとき、従業員の女性に、昨晩遅くに手を煩わせたことについて詫びた。

「ไม่เป็นไรค่ะ (お気になさらないで)」の声が聞こえた。

 

キーの紛失については、なかなか切り出せなかった。

「弁償しなければ」

「いくらかかるのか」

「錠前全体を取り替えるなら経費は相当なものだろう」

「足りないなら両替するか」

いろいろと考えが回ってきた。

 

意を決して切り出す。

「実は部屋の鍵を失くしたんです」

「部屋のなかも、辺りも探し回ったのですが見つかりません」

「申し訳ございません」

「弁償ですよね」

片言のタイ語で尋ねた。

 

従業員の女性は

「ええ、まぁ…」

とだけ小声で言った。

 

いくらかかるのだろうか?

ひどく不安になったが、それ以上聞く勇気はなかった。

 

チェックアウトの時に出された請求明細を見て驚いた。

明細の中に“key”の文字を見つけることができたのだが、記載されていた金額はたったの60バーツだったのだ。

これではスペアキーを作る実費程度にしかならないのではないか?

錠前ごと変える必要はないのか?

そんな程度でいいのか?

これもไม่เป็นไรマイペンライなのか??

 

いまとなっては笑い話でしかない。

この一件はタイ人の気質を知るきっかけになった。

寛容な気質と言われることも多い彼ら。

ちょっとした失敗で思い悩んだことが、ひどく滑稽に感じられた。

十数個の単語覚えるよりも、もっと深い部分を知ったような気さえした。

「ไม่เป็นไร(気にしない)」の文化だった。

 


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