お品書きが読めない!

旅の楽しみの一つに飲食があります。
旅行先で、その土地ならではのもの、珍しいものを試してみたいと思うかたも多いのではないでしょうか?
地元のレストランや食堂に入ったら、まず先に目を通すのは「メニュー(お品書き)」でしょう。
日本の食堂やレストランには、店の前に食品サンプルが置いてあって、実物とそっくりな模型を見ることで、注文する前にだいたいのイメージをつかんでいることと思います。
店内の各席においてあるメニューにも、写真がふんだんに使われており、わかりやすくできています。
でもこれは日本国内でのことです。
タイにも写真付きで、英語併記のメニューは増えていますが、庶民の使う安食堂のようなところでは、壁に現地語のお品書きが書かれているだけのところもあります。
この記事に使った写真は、プーケットの下町の安食堂で撮影したものです。
壁とホワイトボードに手書きで書かれているこのお品書きを見ると、それがいかにも地元の庶民向けで、外国人観光客のことなどお構いなしといった感じです。
「タイ語が全く読めないなら、ここに立ち入るのに相当勇気がいるだろうな」
そんなふうに思います。
少しはタイ語の勉強をしたおかげで、いまは少し読めます。
もちろんどんな料理なのか見たことはないものですが、だいたいの想像はつきます。
たとえば、それが肉か魚か野菜かとか、麺類かごはんものか、飲み物はどんな種類があるのかとか…
料理の名前も、その調理方法と材料からついているものが多いので、知っている単語の数が増えれば、想像できる範囲が広がっていきます。

左の看板にご注目を。
一番上に書かれているのは「เมนูแนะนำ」
เมนู はメニュー
แนะนำ は勧めるとか推薦するという意味です。
だから「เมนูแนะนำ」は「当店のおすすめメニュー」といった意味になります。
次の行に書かれている「ผัดเครื่องแกงปลากระป๋อง」
直接の意味は
ผัด =炒める
เครื่อง =~の素
แกง =汁物(カレー)
ปลา =魚
กระป๋อง =缶
となります。
ปลากระป๋อง は「魚の缶詰」
เครื่องแกง は「カレーペースト」
と訳すのが適当でしょう。
よって「ผัดเครื่องแกงปลากระป๋อง」は「缶詰めの魚のカレーペースト炒め」といった意味になります。
どんな料理になるのか、イメージが湧いてきましたか?
次の行に書かれている「ปลาหมึกผัดไข่เค็ม」
直接の意味は
ปลา =魚
หมึก =インク 墨
ผัด =炒める
ไข่ =たまご(鶏卵)
เค็ม =しょっぱい 塩辛い
となります。
ปลาหมึก は「墨の魚」つまり「イカ(烏賊)」の意味です。
ไข่เค็ม は「塩漬けにした卵」の意味です。
よって「ปลาหมึกผัดไข่เค็ม」は「塩漬け卵とイカの炒め物」といった翻訳になるのかなと思います。
少しでも意味がわかると、面白いと思うようになります。
このような庶民の食堂に入る勇気も出てくるでしょう(笑)。


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