新型ウイルスの危機がいくらか沈静化して、国際航空路線運行再開の日が近づいています。
まだ予断を許さない状況ですが、明るい兆しはうかがえます。
旅行自由化の日を心待ちにしているかたも多いのではないでしょうか。
タイの離島での移動はレンタカーが便利ということは以前も書きました。
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タクシーなどを利用するよりも、自分で運転しながら自由に動くほうが、ずっと気楽なのです。
今回はタイでのレンタカーの利用方法について、もう少し具体的に書いてみたいと思います。
なお、ここでの状況は2020年1月のスラータニー県サムイ島での状況になります。
1 保証金は不要だがパスポートは預けることになる
今回利用したサムイ島のレンタカー屋は、大手の業者ではない地元の零細業者でした。
利用時に、免許証の提示は求められなかったのですが、代わりにパスポートを提示し、これを預けることが必要になります。
パスポートを業者に預けることに若干抵抗がありますが、タイでは概ねこのスタイルなのです。
その代わりにデポジット(保証金)は求められません。
利用料金の支払いもクレジットカードではなく、現金になります。
利用料金は24時間で1,500バーツでした。
長期間のレンタルであれば、いくらか値引きがあるようですが、この辺りは交渉次第と思われます。
今回の利用については、特に予約はしませんでした。
「空いていれば、借りてみよう」といった程度に考えていましたが、たいがいは空いているものです。
なお24時間利用の場合は、夜間の駐車場についても考えておく必要があります。
ホテルに利用可能な駐車場がなければ、レンタカー屋にいったん車を戻すことになりますので、投宿先から遠く離れていては、不便になります。
徒歩圏内で行けるレンタカー屋を見つけておきましょう。
2 国際運転免許証は取得し、持参すべし
よく聞かれるのが、「運転免許はどうするのか」ということです。
離島のレンタカー屋などの従業員に言わせれば、「免許証は特に必要ない」との答えが返ってくることも多く、日本とは違うかなりゆるやかなイメージです。
とはいえ、一応法治国家なのですから、やはりここは免許証を用意しておいたほうが良いと思います。
もし無免許状態であれば、万が一事故が発生した時は、保険の補償を受けることができなくなります。
国際運転免許について少しご説明しておきます。
この制度は、日本の運転免許証を持っている人は、各都道府県の公安委員会が発行する国際免許証を取得することができ、この国際運転免許があれば、道路交通に関する条約いわゆるジュネーヴ条約に加盟している国で、自動車等を運転することができます。
交付申請は、各県の運転免許試験場などできます。
有効な運転免許証と写真1枚(縦50mm×横40mm)及びパスポートがあれば手続き可能です。
発行には手数料がかかります(東京都の場合2,350円)。
申請場所にもよりますが、即日発行も可能です。
詳細は、各都道府県の運転免許センターでご確認願います。
有効期限が1年だけなのが使いにくい点ではありますが、お守り代わりに持っていくことをお勧めします。
3 運転前にガソリンのメーターを確認しておくべし
日本でレンタカーを借りるときは「満タン返し」が基本ルールですが、タイのレンタカーではそうではありません。
そもそも借りたときには、満タンになっていないことが多いのです。
燃料計のメーターを確認して、目盛りのいくつまで入っているかメモしておくこと。
返すときは、その目盛りと同量以上にしておくことです。
なお、ガソリンスタンドでは「金額指定」の給油方法ができますので、メーターの目盛りを見てこまめに給油するのがベターです。
また、一般の商店の店頭でも、小売りのガソリンが販売されているのを見かけますが、たいへん危険なうえ、品質にも疑問があります。
給油はガソリンスタンドを利用するようにしてください。

4 車の外観の状況は詳細に撮影しておくこと
その時借りた島のレンタカーは、少々年季が入っていて、車体やバンパーにかなりのスリキズがありました。
キズやヘコミなど車の外観については、詳しく観察してスマートフォンなどで細かく撮影しておくのを忘れないようにしてください。
これは実際にあったのですが、車の返却時に従業員から、車体のキズを指摘されました。
幸いスマートフォンに撮っておいたキズの画像がありましたので、問題にはなりませんでしたが、もしこれがなかったら、修理代金を請求されるような大きなトラブルに巻き込まれていたかもしれません。
撮影は詳細かつ慎重にしておくことを強くお勧めします。

タイは幸い日本と同じ左側通行なので、違和感なく運転ができます。
しかしタイ人の運転は総じて日本人よりも荒く、かなりのスピードで飛ばしてきます。
路上を走るバイクが多いのも気になるところです。
道路事情の分からない異国での運転は、時として神経を使うこともありますが、車を利用することで、行動範囲が大きくなり、郊外にある珍しい名所に行くこともできます。
離島にご旅行される際は、ぜひレンタカーにチャレンジしてみてください。
そしてくれぐれも安全運転で…