LCCで行くタイ(2019年12月改)

かつての昭和の時代であれば、航空機に乗って旅行に出かけることが、ステータスの高い感もあったのでしょうが、その後平成の時代になってグループディスカウントを中心とした格安航空券が普及したことは以前に書いたところです。

それから時代はさらに進み、低価格を前面に打ち出したLCC(ローコストキャリア)が設立され、手軽に旅行できる環境が整ってきました。

発券業務や機内サービスなどを簡略化するなどのコスト削減によって、その価格設定が実現できたのでしょう。

旅慣れている人にとっては、過剰なサービスは必要ではないと思います。

東南アジアでは、早くからLCCが設立されてきていますが、こうした新しい航空会社が、日本へ乗り入れる路線を増やしています。

昨年11月に「格安航空券で行くタイ(https://ponce07.com/discount-air-ticket/)」と題して、こうした状況に触れたところですが、その後状況が大きく変わってきましたので、現在の状況について、改めて記しておきたいと思います。

現在タイから日本への直行便を運航しているLCCは、ドンムアン空港発着の会社では、タイ・エアアジア X(成田・関西・中部・新千歳・福岡)、タイ・ライオン・エア(成田・関西・中部・福岡)、ノックスクート(成田・関西・新千歳)、スクート(成田・関西)があります。

スワンナプーム空港発着の会社では、ピーチ・アビエーション(那覇)があります。

また先日、日系の新会社が参入するというニュースが報道されました。

日本航空が成田空港を拠点とした新たなLCCを設立するというニュースです。

会社名は「ZIPAIR」で、来年2020年夏に成田~バンコク(スワンナプーム)を就航させる予定とのことです。

このようにして見ると、海外旅行への敷居がずいぶん下がったと感じることでしょう。

海外旅行が高額だった時代はすでに過去のもので、スマホひとつで気軽に予約して、気軽に旅立てる時代になりつつあります。

さて、実際のLCCの予約についても、触れておきましょう。

何度も使ったことのある旅慣れている人にとっては、退屈でしょうから、このくだりは読み飛ばしてもらってかまいません。

各々のLCCの会社のHPからの予約も可能ですが、スケジュールの関係で、往路と復路が同じ航空会社になるとは限りません。

こういう時は、航空券の検索サイトが便利です。

「海外格安航空券」で検索すると、エクスペディア、スカイスキャナー、スカイチケットといった検索サイトです。

出発地と到着地、片道か往復か、往路と復路のスケジュール、直行便希望か乗継便でもOKかなどの項目にチェックを入れると、その条件で検索してくれます。

予約後に、クレジットカード決済の手続きを続けてすることで、発券は完了です。

紙の航空券はありません。

予約時のメールアドレスに旅程と領収金額の記載のあるEチケットが送られてきます。

これを印刷しておいて、当日持参することになります。

なお、LCCの場合は、受託手荷物は有料になります。

チェックインのときに追加で依頼することもできますが、空港で支払う受託手荷物料金は割高になりますので、受託手荷物がある場合は、航空券を購入される際に併せて事前予約と購入することをお勧めします。

機内持ち込み手荷物の制限はかなり厳しいです。

タイ・ライオン・エアの場合、大きさは20㎝×30㎝×40㎝で、重量は7kg以内となっていて、これを超えると、高額の追加料金を求められるので注意が必要です。

座席の指定を希望する場合や機内食を希望する場合も、事前に各航空会社に予約しておく必要があります。

航空券のご予約また各種の条件については、航空会社発表の最新の情報でお願いいたします。

それでは、よき旅を!

 


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ナンプラー น้ำปลา

日本食の調味料で欠かすことのできないもののひとつに醬油があります。
日本食で特に人気のあるメニューである、寿司や天ぷら、すき焼きなどの鍋物、うどんやそばなどの麺類にも、醬油は使われています。
というより日本料理で醬油が使われていないものはないといってもいいのではないかと思います。
また日本料理のみならず、もともとは外国の料理であっても、それに醬油を加えることで「日本風」にアレンジしているものも数多くあります。
サラダにかけるドレッシングの類でも、醬油を使った和風ドレッシングは人気商品のひとつです。
ハンバーガーやピザなどのジャンルでも、人気メニューの上位には決まって「テリヤキバーガー」や「照り焼きチキンピザ」など、醬油がつかわれている「照り焼き」がランクインしているのがわかると思います。
醬油は日本人の味覚に深く根づいている調味料ということが言うことができるでしょう。

さて、タイ料理の分野ではどうでしょうか。
タイ料理で、日本の醬油のように、あらゆる料理に欠かすことのできない存在と言えるのが、ナンプラーではないかと思います。
パッタイやガパオライスなどの炒め物やトムヤムクンやグリーンカレーなどの汁物にも、必ずと言っていいほど、ナンプラーは使われているのです。
ナンプラーはタイ語では「น้ำปลา」
「น้ำ」が水を意味して、「ปลา」が魚を意味します。
魚醤とも呼ばれ、おもにイワシなどの魚を原料にして作られます。
小魚を塩に付け込んで発酵させて、その上澄みの液体を集めたものがナンプラーになります。
ナンプラーと同様に魚を原料にした調味料にニョクマムというものもあります。
こちらはベトナム産で、ナンプラーと材料も製法もほぼ同じです。
ニョクマムは発酵度合いが低く、色は濃い褐色で、魚の香りもタイのナンプラーよりも強いと言われています。
しかし、その違いは正直なところよくわかりません。
いずれも魚を発酵させて作られたものであり、日本で使われる醬油のように、おもに大豆を原料にしているのとは、まったく材料も製法も異なります。
日本にも秋田県で作られる「しょっつる」や、石川県の奥能登で作られる「いしる」といった魚醤もあるようですが、これらは郷土料理を中心に使用されており、日本全体では魚醤はマイナーな存在かもしれません。
しかしナンプラーには独特の香りがあります。
焼きそばや野菜炒めなどを作るときに、少量加えて炒めると、より風味が増してきます。
日本では、以前は取り扱っている店が限定的でしたが、いまは一般的なスーパーなどの小売店でも取り扱われています。

醬油とはまったく異なる風味のあるナンプラー。
普段の料理の隠し味に使ってみれば、そこには東南アジアの風味が加わります。
ぜひお試しください。


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