プラトゥナームの行列のできるカオマンガイ屋

カオマンガイ(ข้าวมันไก่)をご存知でしょうか。

ข้าว(カオ)=ご飯

มัน(マン)=脂肪

ไก่(ガイ)=鶏肉 という意味になります。

カオマンガイは、鶏肉をベースに、コメを使った料理で、さほど辛くないことから、日本人の口にも合う料理として、タイを旅行する日本人旅行者の間で人気があるメニューのひとつになっています。

「鶏」をゆであげ、ジューシーさを保ちながら細く切り分け、さらにこのゆで汁で炊き上げたタイ米にトッピングしたものになります。

見た目はいたってシンプルな料理です。

シンプルなだけに、鶏肉のうまさとご飯の炊き具合が味を大きく左右します。

また、甘酸っぱくショウガや香辛料を多用した独特のつけダレも、大事な要素になってきます。

「鶏肉のうま味」「コメのうま味」「つけダレのうま味」という「3つのうま味」が融合することではじめて本当のカオマンガイが成立するということができます。

カオマンガイ 40バーツ

 

タイにはメニューはカオマンガイのみというカオマンガイ専門の屋台がたくさんあります。

脇道のソイに入れば、「どこかにカオマンガイ屋台がある」と言えるほどポピュラーな存在なのです。

それらは、シンプルな見た目だけでは分からない奥深さを競い合っているとも言われています。

またカオマンガイをタイだけの料理と信じている人も多いのですが、実は台湾・香港・マレーシア・シンガポールなど、東アジア・東南アジアでは一般的な庶民の料理なのです。

国によっては「海南鶏飯」とか「ナシアヤム」、「シンガポールチキンライス」などとも呼ばれていますが、そのルーツは同じものなのでしょう。

そういう意味では、カオマンガイは「アジアの庶民料理」と呼ぶにふさわしい料理なのです。

さて、バンコクはプラトゥナーム地区に、行列のできるカオマンガイの専門店があると聞いて、足を運んでみました。

店の屋号は「โกอ่างข้าวมันไก่ประตูน้ำ(ゴーアーン・カオマンガイ・プラトゥナーム)」と言います。

場所は、ペッチャブリー通り(ถนนเพชรบุรี)で、セントラルワールドやビッグCの北側になります。

両替商で有名な「スーパーリッチ」のすぐ近くにあります。

なるほど、着いてみるとランチタイムは外したのにも関わらず、立って待っている客が10数人ほどいます。

ただし回転が速いので、待ち時間はさほど感じません。

鶏肉を使ったサイドメニューもありましたが、メインは事実上このカオマンガイ一本といったところです。

さてお味の方は…

鶏はコクがあってかつ柔らかく、質の高さを感じます。

香辛料の程よく効いたつけタレは旨く、鶏肉との相性も抜群といった感じです。

いい香りのするご飯は、そのまま食べてもいいほどのクオリティです。

一緒に出されるスープも、あっさりとした中に、鶏の旨味を感じます。

無駄のない完成されたメニューがそこにありました。

ひとつだけ難を言わせていただければ、それは「量」がやや少ないこと。

ご飯については、小ぶりの茶碗一杯といった感じで、もうあと一人前注文したくなってしまいます。

しかし逆に、「もう少し食べたくなる」というところで止めておくのも、末永く愛される店のスタイルなのかもしれません。

โกอ่างข้าวมันไก่ประตูน้ำ สาขา ประตูน้ำ

960-962 ซอย เพชรบุรี 30 ถนน เพชรบุรีตัดใหม่ แขวง มักกะสัน เขต ราชเทวี

営業時間は06:00~14:00と17:00~02:00。(毎日営業)

https://www.facebook.com/GoAngPratunamChickenRice/

 


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ドンムアンからバンコク市内へ(鉄道編)

今回は、ドンムアン空港からバンコク市内へ移動する格安の方法を紹介します。

多くの旅行者は空港バスを利用しているのではないかと思います。

空港バスについては、別記「ドンムアンからバンコク市内へ(空港バス編)https://ponce07.com/from-don-mueang-to-bangkok-cityairport-bus/」をご参照ください。

詳しく紹介しています。

空港バスのほかに、一般の路線バスで行く方法ももちろんあります。

29番のバスを利用すればフアランポーン駅へ行くことができます。

学生時代に初めてバンコクに来たときは、この29番バスを使うのが一般的でしたが、いまはこの方法はあまりおすすめできません。

理由はもちろん「渋滞」です。

29番バスは、市内の一般道を走るため、渋滞のリスクが大きいのです。

時間通りに空港に向かわなければならないようなときは、使うのを控えた方が賢明です。

渋滞を避けて、モーチット駅でBTS(高架鉄道)へ乗り換える旅行者が多いのも納得がいきます。

しかし、その空港バスよりも格安の移動手段があります。

それは「鉄道」です。

列車の種類によって運賃は異なりますが、バンコク駅までは5〜20バーツで乗車できます。

このドンムアン駅はバンコクから、北部・東北部方面へ向かう中途にありますので、空港からバンコク市内に入らずに、北部・東北部方面へ向かう旅行者にとっても利用価値が高いと言えます。

空港ターミナル内には、鉄道駅の方向を示す案内表示ないこともあり、駅への通路が少々わかりにくい感もありますが、登り口がわかれば簡単に行くことができます。

第1ターミナル(国際線)1階の到着口からアマリホテル(Amari Hotel DonMuang Airport)へ通じる階段を登ればすぐに行くことができます。

階段を上がって2階に、外へ通じる扉がありますので、そこから外へ出て、歩道橋を進めば、駅舎が見えてきます。

切符売り場は、上りホーム側(南方向・バンコク方面行き側)にあります。

列車の本数があまり多くないことと到着の遅延がしばしばあるのか欠点ですが、渋滞の問題はありません。

この鉄道は北部・東北部方面へ行く鉄道です。

タイの庶民も多く利用している路線です。

普通列車であれば、混雑しているうえに、大きな荷物を置くスペースが用意されているわけではありません。

またプラットホームから列車の床面までは、大きな段差がありますので、キャリーケースなどの大きい荷物を持った旅行者には、あまりおすすめできません。

冷房のついていない車両で、開け放った窓の外からぬるい空気が容赦なく入り込んでくる車内。

埃っぽい吊革をつかんで眺める市内の風景にどことなく郷愁を覚えます。

と同時にバンスー駅(ชุมทางบางซื่อ)の東側に、建設中の新しい駅舎が見えてきます。

近くタイ国鉄が運行を開始する新しい都市鉄道「ダークレッドライン(Dark Red Line)」の始発駅でもあります。

ここバンスーからランシット(รังสิต)間の約26kmで、電化・複線化された新しい路線が始まります。

途中ドンムアン駅も通ることになりますので、新路線開通の後は、この古い列車に乗る機会もなくなってしまうかもしれません。

昔のバンコクと新しいバンコクが入り混じったような不思議な風景でした。

車内の様子

古びた鉄道での移動は、必ずしも快適とはいえないのかもしれませんが、この風景が見られるのもあと少しなのかと思い、今回利用してみました。

 


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ドンムアンからバンコク市内へ(空港バス編)

ドンムアン空港からバンコク市内までの足で便利なのは、やはり空港バスでしょう。

第1ターミナル1階出てすぐのところ(6番出口付近)にバス停がありますので、初めての旅行者でも迷うことはありません。

一部高速道路を通っていることから、渋滞のリスクは軽減されています。

また、荷物を置くスペースも用意されているので、大きいキャリーケースを持った旅行者には都合が良いでしょう。

エアコンもよく効いていますので、快適な移動になろうかと思います。

路線は全部で4路線あります。

ルートの概要は以下のとおりです。

路線A1

ターミナル1(国際線)→ターミナル2(国内線)→BTSモーチット駅(สถานี หมอชิต)・MRTチャトチャック公園駅(สถานี สวนจตุจักร)→バンコク北バスターミナル(สถานีขนส่งผู้โดยสารกรุงเทพ (จตุจักร))

運賃は一律30バーツ

運行時間は 6:15~23:00

運行間隔は 約5分に1本

A1は、最もオーソドックスな路線と言えます。

空港を出てから、しばらく高架道路を通ってモーチット駅付近で、一般道に入ります。

このことから渋滞の心配は少ないと言えます。

このモーチットからBTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)を利用すれば、市内の主だったところに渋滞なしで向かうことができます。

また、終点が北バスターミナルなので、ここから地方都市へ移動したい旅行者にとっても利用価値は大です。

 

路線A2

ターミナル1(国際線)→ターミナル2(国内線)→BTSモーチット駅(สถานี หมอชิต)・MRTチャトチャック公園駅(สถานี สวนจตุจักร)→BTSサパーンクワーイ駅(สถานี สะพานควาย)→BTSアーリー駅(สถานี อารีย์)→BTSサナームパオ駅(สถานี สนามเป้า)→BTS戦勝記念塔駅(สถานี อนุสาวรีย์ชัยสมรภูมิ)

運賃は一律30バーツ

運行時間は 6:30~23:00

運行間隔は 約15分に1本

BTSモーチット駅までは、A1バスと同じルートです。

そこから、BTSの線に沿って南方向に戦勝記念塔まで行きます。

これは実際に使ってみた感想ですが、戦勝記念塔前でバスを下車した地点と、乗り換えのためのBTS戦勝記念塔駅は少し離れていました。

ラッシュ時であったため、人ごみの中でキャリーケースを運ぶのに苦戦したのを覚えています。

BTSに乗り換えるのであれば、手前の駅(アーリー駅やサナームパオ駅)で降りるのも選択肢に入れていいかと思います。

 

路線A3

ターミナル1(国際線)→ターミナル2(国内線)→ディンデーン(ดินแดง)→プラトゥナーム(ประตูน้ำ)→セントラルワールド(เซ็นทรัลเวิลด์)→BTSラチャダムリ駅(สถานี ราชดำริ)→ルンピニ公園(สวนลุมพินี)

運賃は一律50バーツ

運行時間は 7:00~23:00

運行間隔は 約30分に1本

セントラルワールドやその向かいのビッグCなどショッピングモールの集中している界隈に直行です。

ショッピング重視派の旅行者やルンピニ公園付近に宿をとっている旅行者には利用価値は大きいです。

ただし、運行本数がやや少ないのが難点です。

 

路線A4

ターミナル1(国際線)→ターミナル2(国内線)→ヨムマラート(ยมราช)→ランルアン(ถนน หลานหลวง)→民主記念塔(อนุสาวรีย์ประชาธิปไตย)→カオサンロード(ถนน ข้าวสาร)→サナームルアン(王宮前広場 สนามหลวง)

運賃は一律50バーツ

運行時間は 7:00~23:00

運行間隔は 約30分に1本

バックパッカーのたまり場であるカオサンロードに直行です。

王宮周辺を観光される旅行者にとっても利用価値は高いと思います。

ただし、この路線も運行本数がやや少ないのが難点です。

いずれの路線も、出発はターミナル1(国際線)からになりますので、ターミナル2(国内線)で降りた場合でも、ターミナル1まで移動してから乗車すれば、より確実に座席を確保できるかと思います。

乗車券は、バスに乗ってからになります。

車掌さんに運賃を支払い、乗車券を受け取るようにしてください。

運行状況は随時変更されます。

最新の情報を、ご自身の目で確認されるようお願いいたします。


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ライオンエアー

タイのLCCとして九州に上陸したライオンエアー。

その使い勝手はいかに。

福岡〜バンコク(ドンムアン)を毎日運航しています。

同区間は、エアアジアも運航していますが、こちらの方は毎日運航ではなく、週4便の運行です。

最大のメリットは、やはり直行便であること。

所要時間の短さはもちろんのこと、現地での滞在時間がより長く確保できるメリットは大きいと思います。

早朝の出発になるのは少々キツイところですが、それだけ早くバンコクに着けるのは結構なことです。

今回利用したSL315便。

福岡の出発時刻は8時25分で、バンコク到着時刻は12時35分でした。

8時25分が出発時刻ということは、チェックインの開始は6時25分。

早い!

6時前に福岡空港の出発口に着きましたが、もうすでに結構な数の乗客が集まっていました。

見たところ、どちらかと言えば、日本人の旅行者よりもタイ人旅行者の方が数の上でやや優勢といった印象です。

みんなどういう交通手段でここに来たのだろうか?

地下鉄の空港行始発が福岡空港駅に着くのが5時55分。

ただし、地下鉄の福岡空港駅は国内線寄りにあるので、ここから国際線ターミナルまで移動することを考えたら、出遅れてしまうかもしれません。

今回僕がとった手段は、博多駅の南側の安宿に前泊して、タクシーで空港に向かう方法です。

距離は意外と近くて、タクシー料金は1000円程度です。

バックパッカー時代の経験から、チェックインは開始早々に済ませるのが習慣になっています。

いまはちょっと考えにくいのですが、当時はオーバーブッキング(予約超過)の理由で、空港に遅く着いたら乗りそびれるようなことが時々発生したのです。

いまはなくなった「リコンファーム(予約再確認)」のルールがあったのも、そういう背景があったからなのです。

とにかく、ボーディングパスを手にするまでは安心できなかったのです。

混雑していたのか、予定より5分ほど早くチェックインのアナウンスがありました。

手続きは簡単に終了。

今回は、預け入れる荷物がなかったので、身軽です。

機内持ち込み手荷物については、チェックが厳しいとの噂がありましたが、今回利用した福岡空港では、それほど厳しくはありませんでした。見た目だけのチェックで、重量の実測はありません。

フライトは定刻通りで、何ら問題はありません。

離陸してほどなくして、軽食が配られました。

LCCと言えば、機内食は別料金なのが常ですが、意外にも軽食付きでした。

と言っても“本当に軽い食事”のレベルですが…

可もなく不可もなくといったところかも知れません。

過剰なサービスはなく、いたってシンプル。

定刻通りにドンムアン空港に到着です。

今回は年末年始の9連休初日ということもあり、安く買えなかったのが残念でしたが、時期をずらせば、片道20,000円以下で買うことも可能なようです。

安く手軽に旅行したいのであれば、利用する価値は大いにありです。

 


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