年の瀬になりました。
あわただしく仕事に追われている人も多いと思います。
さて今年一年を振り返ってみると…
今年の年明けの日は、タイ南部スラータニー県(จังหวัดสุราษฎร์ธานี)のサムイ島(เกาะสมุย)にいました。
島の北東部にあるチャウエンビーチ(หาดเฉวง)という海浜で初日の出を見たのを覚えています。
美しい白浜で、今年一年の平穏無事を祈願したものでした。
ところがそれから間もなくして、事態は一変します。
新型コロナウイルスの世界的な拡大です。
このウイルスの蔓延がこれほどまでに続くとは、全く予想できませんでした。
外国への旅行は厳しく制限され、事実上の鎖国状態となってしまいます。
その後も感染の拡大は、衰えることはありませんでした。
12月になると、感染者数はこれまでにない勢いで増加し続けています。
東京でも、日々1000人に迫る勢いで新規感染者が発生しています。
僕の住んでいる街でも感染者が発生し、仕事の面でも混乱が見られました。
久しく新規感染者の出ていなかったタイでも、今月バンコク近郊のサムットサコン県(จังหวัดสมุทรสาคร)の海産物市場で、大規模な感染が発生しました。
経済活動や人の移動を規制したことが功を奏し、5月以降は市中での感染を抑え込んでいたタイで、突然に大規模な集団感染が発生したのです。
その感染者の大半はミャンマーからの出稼ぎ労働者だったということもあり、「感染の拡大を招いた原因は不法入国者」との非難の声も出てきて、外国人労働者が白眼視される事態にまでなってしまいました。
感染という事実がなければ、非難を受けることもなかっただろうと思うと、まったく残念で仕方ありません。
海外からの旅行が制限されたことで、多くの観光地では経済的に窮地に立たされています。
南部では観光業が主な産業という島も多いのですから、これは壊滅的な被害といっても過言ではありません。
まったく無念であり、胸が痛みます
クラビーやプーケットで過ごした日々がいまでも思い出されます。
美しい海、美味しい料理、気さくで人情味あふれる地元の人々たち…
タイへの旅行が再開できる日がいつになるのかまったく予想できません。
いつの日か自由に旅行できる日が戻ってきたら、クラビーやプーケットの街を歩いてみたいと切に願っています。