バンコク駅構内のシャワールーム

新型ウイルスの流行は、収束する気配が見えてこない状態です。

現在も事実上、タイへの渡航は不可能な状態が続いています。

いつの日か再び訪れることができる日を心待ちにしています。

そして次回の旅行でも、鉄道を利用してみたいと思っております。

今回のコラムでは、その鉄道旅行の際に大いに役に立つ情報をお伝えしたいと思います。

 

気候の暑いタイではよくシャワーを浴びます。

日本では、1日1回程度なのかもしれませんが、タイに来ると頻繁にシャワーを浴びてしまいます。

タイの人々も、日に2度3度とシャワーを浴びているようです。

汗を流すのはもちろんですが、水を浴びることで体を冷やす役割も果たしていると考えられます。

日に何度も水を浴びるタイの習慣は、その気候に根付いたものと考えられています。

旅先の移動中に、大きな荷物を持って、陽の照りつけた道を歩けば、たちどころに汗が噴き出してきます。

いまから夜行列車に乗ろうと、駅に着いたのはいいのですが、大量の汗で濡れたシャツに、すっきりとしない気持ちを持った旅行者も多いのではないでしょうか。

 

学生の頃、もう20年以上前のことになりますが、初めて訪れたチェンマイからバンコクに戻る夜行列車に乗ろうとしたときに、チェンマイ駅の構内に、水を浴びることのできるところを見つけました。

大きな水甕(みずかめ)と手桶(ておけ)を使うオールドスタイルでしたが、水を浴びて、汗を洗い流し、同時に熱くなった体を冷やすことができたのは、本当にありがたかったのを思い出します。

さっぱりした気分で、タオルで髪をぬぐいながら、夜行列車に乗り込んだものでした。

駅や空港にシャワー設備があれば、より快適な旅行ができます。

前回の旅行では、バンコクからスラータニーに向かう夜行列車を使いました。

バンコク駅には、立派なシャワー設備があります。

まだご存知ではない方のために、ご紹介いたします。

カマボコ型のドーム状の駅構内に入って、プラットホームの方向に向かって右側(東側)にトイレがあります。

トイレは有料です。

その先にシャワールームがあります。

料金を支払う窓口は同じところです。

つまりトイレを利用する人は3バーツ、シャワーを利用する人は10バーツここで払うことになります。

シャワールームは個室で、内部はこのようになっています。

比較的最近に改装されたのでしょう。

木目調の壁は清潔です。

お湯は出ません。

常温の水ですが、暑い気温のせいなのかややぬるい感じです。

水圧の強さは十分で、いたって快適です。

シャンプーやせっけんはご自身で用意することになります。

壁側についているはずのフックが外れてしまっていたのが気になりましたが、タオル掛けがついているので何とかなります。

こんな時は、100円ショップに売っているS字フックがあると重宝します。

大きめのレジ袋とS字フックがあれば、物を濡らすこともなくなります。

暑いバンコクの街で、汗と埃にまみれても、これがあればいったんリフレッシュすることができます。

利用料は10バーツだけですので、これはお買い得といえます。

夜行列車に乗り込む前に、利用してみてはいかがでしょうか。


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タイの鉄道で見かけた看板あれこれ

新型ウイルスの流行はいつまで続くのか?

旅行に出られる日がいつになったら戻ってくるのか?

一昨日からは国際郵便の発送も大幅に制限されるようになり、人の流れはもちろん、物流についても、制約されてしまいました。

非常に残念でなりません。

不幸にもウイルスに罹患されてしまった方々はもとより、今回の移動制限や都市封鎖によって経済的に困難な状態に陥ってしまった方々に対しましても、心からお見舞い申し上げます。

一日も早い回復を祈るばかりです。

 

今回は旅行に出たときに撮影した写真の中から、タイの列車や駅で見かけた看板や、表示板について少しだけ解説してみたいと思います。

この写真は、フワランポーン駅 (สถานีรถไฟกรุงเทพ・バンコク中央駅)の構内で撮影したものです。

รถไฟส่งความสุข เดินทางกลับบ้านปลอดภัย

分解してみますと以下のようになります。

รถไฟ =列車

ส่ง~ =~を送る

ความสุข =幸福

เดินทาง =旅行

※(เดิน=歩く ทาง=道)

กลับ~ =~に帰る

บ้าน =家

ปลอดภัย =安全に

※(ปลอด~=~のない ภัย=災い)

という意味になります。

まとめますと

「鉄道は、皆さまの安全で快適なご旅行を提供いたします」

といった感じに表現できるのかと思います。

 

次の表示は、列車内で見つけたものです。

いまのタイでは、こんなことをする人はまず見かけませんが、以前はあったのかもしれません。

คำเตือน อันตราย! ห้ามใช้บริเวณบันไดทางขึ้น-ลง หรือหลังคาเป็นที่โดยสาร

คำ =ことば、語句

เตือน =警告する

อันตราย =危ない、危険な

ห้าม~ =~することを禁止する

ใช้~ =~を使う

บริเวณ~ =~の周辺

บันได =階段、はしご

ทาง =道、経路、手段

ขึ้น =上がる、のぼる

ลง =降りる、下る

หรือ =あるいは、または

หลังคา =屋根

เป็นที่~ =~として、~の立場で 

โดยสาร =乗客

という意味になります。

まとめますと

「警告! 乗客の屋根または昇降用はしごの使用を禁ずる」

といった感じになるのかと思います。

インドやバングラデシュでは、列車内に乗りきれなかった乗客が、客車の屋根に座っているのがいまでも時折見られるようですが、非常に危険です。

賢明な旅行者は、決して真似をしてはいけません。

 

次に紹介するのは、ドンムアン駅のホームから撮影したものです。

ドンムアン駅は、上り線ホームをと下り線ホームの間は、列車が接近している時を除いて、互いに歩いて行き来できるようになっています。

プラットホームの高さがあまり高くないので、このようなことができるのでしょう。

STOP ระวังรถไฟ

ระวัง~ =~に気をつける  

รถไฟ =列車 鉄道

なので

「STOP 列車に注意」という意味になります

ここまでは良いとして、その下がちょっと理解しにくい内容です。

ห้ามขับขี่รถจักรยานยนต์ บนชานชลา

ห้าม~ =~することを禁止する

ขับ =(クルマなどを)運転する

ขี่ =(またがって)乗る

รถจักรยานยนต์  =オートバイ、バイク

บน~ =~の上

ชานชลา =プラットホーム

まとめますと

「ホーム上でバイクの運転を禁止する」という意味になります。

なるほど。

暑いタイのことです。

陽射しの照り付ける長いプラットホームの上を歩くのは、大変です。

しかし、だからと言ってバイクを使う発想はなかなか思いつきません。

下の写真はプラットホームにある売店の前で撮影したのです。

なぜ、「彼」がそこで寝ているのか?

知る由もありません。

何気に置いてある体重計も、なかなかシュールな感じです。

いまでもこんなほのぼのとした雰囲気が残っているところが面白くもあります。

 

 


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