軌間 その1 「飛び地」の新幹線

九州の博多から鹿児島中央に直通の新幹線が全線開業したのは平成23年(2011年)のこと。
福岡から鹿児島への所要時間が圧倒的に短縮されたばかりでなく、山陽新幹線の乗り入れも実現している。
博多駅 – 鹿児島中央駅間が最短で1時間16分に、博多駅 – 熊本駅間が最短で32分という速さである。
朝の7時に鹿児島を出ても、福岡市内での9時の会議に十分間に合うほどになった。
ところがもう一つのルートである西九州ルート(長崎ルート)の建設は困難な状況になっている。
というのも西九州ルート(長崎ルート)は当初、フリーゲージトレインで博多駅から佐賀県の新鳥栖まで九州新幹線鹿児島ルートを走り、武雄温泉まで在来線を走行、武雄温泉から長崎までは新設する新幹線の線路を通す計画だった。
フリーゲージトレインとは、軌間可変電車とも呼ばれ、これは主に標準軌(1,435 mm)と狭軌(1,067 mm)の両方の線路上を走行することのできる車両で、現在開発の途上にある。
しかし、そのフリーゲージトレインの開発が難航した。
西九州ルート(長崎ルート)向けの車両耐久走行試験は平成26年(2014年)10月から進められたが、車軸付近にひびや摩耗が発見され、試験中断に追い込まれた。
そして、ついに西九州ルート(長崎ルート)でのフリーゲージ計画は断念されるに至った。
しかし武雄温泉から長崎まで新設工事は、標準軌(新幹線の軌間)で工事が既に始まっている。
その結果、武雄温泉駅で乗り換えを必要とする「リレー方式」が採用される結果になってしまった。
直通ではない、いわゆる「飛び地」の新幹線である。
どうしてこのような「飛び地」が出来あがったのだろうか。
それは、言うまでもなく軌間の違いによる。
そもそも、なぜこのように軌間に違いがあるのだろうか。
軌間とは2本のレールの内側の幅のことをいう。
同じJR線でも在来線の1,067 mm、新幹線の1,435 mmと違いがある。
ここで、この軌間の歴史を少しだけ振り返ってみたい。

建設中の九州新幹線西九州ルート(長崎市)
日本で最初に開業した鉄道は明治5年(1872年)のことである。
開業した区間は、新橋駅 – 横浜駅間であった。
その時に採用された軌間は、標準軌 (1,435 mm) より狭い狭軌の1,067 mmだった。
この標準軌の起源は、英国の炭鉱で使われていた鉄道馬車の軌間と言われている。
その軌間が4フィート8.5インチ(1,435 mm)だった。
のちにジョージ・スティーヴンソンがこの炭鉱鉄道のために蒸気機関車を製造した。
その後はこのときに使われた機関車と同じ設計で機関車が作られたことから、英国各地で急速に普及した鉄道は、4フィート8.5インチの軌間が採用されたことになる。
こうして鉄道の普及は4フィート8.5インチの軌間の普及を意味しており、これが標準軌 と呼ばれるようになる。
一方で、狭軌(Narrow gauge)と呼ばれていた1,067mm(3フィート6インチ)のゲージも普及していた。
経済性の面で優位と考えられたからだ。
同じ大英帝国の領土でも、南アフリカやニュージーランドなどでは、この1,067 mmの狭軌が敷かれている。
またマレー半島などではこの1,067 mmの狭軌よりさらに狭いメーターゲージと呼ばれる1,000mmの軌間を採用している地方もあった。
当時の日本の財政状況を考えると、建設コストが高い標準軌の採用は無理があった。
軌間が広いほど大きな列車を速く安定的に走らせることができるが、建設費がかさむ。
特に軌間が大きいほどカーブを大きく取る必要があり、山地の多い日本では標準軌は経費が掛かりすぎてしまう。
車両が大きければ、トンネル掘削費用も大きく変わってくる。
結果的に、狭軌の1,067 mmが日本の鉄道の標準となったものの、その後1,435 mm の標準軌へ軌間を変更しようとするいわゆる改軌論争が何度かあった。
しかし財政難を理由に、1,435 mm軌間への改軌が実現することはなかった。
その一方で都市部の路面電車などでは、1,435 mm軌間を採用する民間会社も現れた。
日本で最初に1,435 mm軌間を採用した民間鉄道は、大師電気鉄道(現在の京浜急行電鉄大師線)である。
これは将来を見据えた取り組みとも言えるもので、一説によると国鉄が1,435 mm軌間へ改軌するであろうと見越してのこととも言われている。
結局は国鉄の改軌が行われなかったが、路面電車や電気鉄道、地下鉄では1,435mm軌間が普及した。
こうして、日本の鉄道は、主に1,067mmの狭軌と民間鉄道の一部で採用された1,435mmの標準軌との2軌間が併存することになる。

軌間 その2 弾丸列車計画と新幹線
https://ponce07.com/track-gauge-02/

御徒町の「紫色のビル」 ”ตึกม่วง”

前回の話題はアメ横でしたが、このアメ横の端が御徒町(おかちまち)になります。
その御徒町で有名なディスカウントストアが、この多慶屋です。
創業は昭和22年とのことですから、ディスカウントストアのさきがけと言える存在でしょう。
「多慶屋」の漢字は読めない外国人にも、ひときわ目立つ紫色のビルはよく知られています。
“Purple Building”は、訪日する外国人観光客の買い物スポットとして有名なのです。

คนไทยจะเรียก “ตึกม่วง” กันจนติดปากแล้ว
ซึ่งมีชื่อจริงว่า “ทาเคยะ (Takeya)” แต่เพราะตัวตึกสีม่วงโดดเด่นสะดุดตามาก จึงเป็นที่มาของชื่อ “ตึกม่วง” ไปโดยปริยาย
ร้านทาเคยะเป็นดิสเคาน์สโตร์ที่มีประวัติศาสตร์ยาวนานที่สุดของญี่ปุ่น
ทาเคยะเป็นที่รู้จักแพร่หลายของนักท่องเที่ยวชาวเอเชียตั้งแต่หลายสิบปีก่อนจนได้รับการขนานนามว่า”ตึกม่วง” ปัจจุบันมีลูกค้าชาวต่างชาติมาเยี่ยมชมกว่าแสนคนต่อปี
กลุ่มอาคารสีม่วง 8 ตึก ข้างๆ สถานีโอคาจิมาจิ (Okachimachi) ซึ่งอยู่ท้ายตลาดอาเมะโยโก
เสน่ห์ของทาเคยะอยู่ที่เป็นแหล่งรวม สินค้าครบครัน และ ราคาถูก นั่นเอง
ไม่ว่าจะเป็นอาหารการกิน เครื่องครัว กระเป๋า เสื้อสูท นาฬิกา เครื่องใช้ไฟฟ้าในชีวิตประจำวัน หรือแม้แต่โทรทัศน์ และคอมพิวเตอร์ เป็นต้น
และสามารถหาซื้อของทั้งหมดได้ในที่เดียว
สำหรับลูกค้าชาวต่างชาติ ยังสามารถขอยกเว้นภาษีสินค้าทุกประเภทได้ที่เคาน์เตอร์ขอยกเว้นภาษี ภายในร้าน จึงทำให้ราคาสินค้าถูกมากกว่าเดิม
นอกจากนี้ ภายในร้านทาเคยะก็มี Wi-Fi ฟรี ติดตั้งไว้ให้บริการด้วย
タイ人が口をそろえて言う「紫色のビル(Purple Building)」。
本当の名は多慶屋(Takeya)という。
しかしその紫色のビルは人目を引くことから、「紫色のビル」と呼ばれるようになった。
多慶屋は日本でもっとも歴史あるディスカウントストアである。
また、何十年も前からアジアの観光客の間で有名で、「紫色のビル」と呼ばれ、現在では年間10万人以上の外国人観光客が訪れる。
紫色のビル8棟は御徒町駅のそばにあり、それはアメ横の端でもある。
多慶屋の魅力は品揃えと商品の安さである。食物、台所用品、バッグ、スーツ、時計、家電製品や日用品のみならずテレビやコンピュータなどもある。
そして一箇所ですべての製品を購入することができる。
外国客向けに免税サービスもある。店内の免税カウンターですべての種類の商品の免税が受けられ、商品の価格を抑えることができる。
また、店内には無料Wi-Fiが設置されている。

タイで人気のわさび味ピスタチオ

เส้นทางเข้าถึงทาเคยะ(access)
ลงรถไฟ JR สายยามาโนเตะ ที่สถานี โอคาชิมาจิ  ทางออกด้านเหนือ  เดิน 2 นาที
ลงรถไฟใต้ดินสายฮิบิยะ ที่สถานี นะคะ-โอคาชิมาจิ  ทางออก 3 ถึงหน้าร้านทันที
ลงรถไฟใต้ดินสายโอเอโดะ ที่สถานี อูเอโนะ-โอคาชิมาจิ  เดิน 3 นาที
ลงรถไฟใต้ดินสายกินซ่า ที่สถานี อูเอโนะ-ฮิโรโคจิ  เดิน 5 นาที
多慶屋へのアクセス
JR山手線 御徒町駅下車 北口徒歩 2分
地下鉄日比谷線 仲御徒町駅下車 3番出口徒歩 0分
地下鉄大江戸線上野御徒町駅下車 徒歩 3分
地下鉄銀座線上野広小路駅下車 徒歩 5分

館内の表示にもタイ語があります

เวลาทำการ
10:00 น. – 20:00 น.
(แผนกอาหาร ・ผักผลไม้ 9:30 น. – 20:00 น.)
วันหยุดทำการ เฉพาะ
1 มกราคม (วันหยุดนักขัตฤกษ์)
営業時間
10:00 AM ~ 8:00 PM
食品売場・青果売場:9:30 AM~8:00 PM
年中無休(1月1日を除く)


多慶屋という商号は、創業者の竹谷氏が、「多くの人に慶びを与えたい」という願いから付けられたと言われています。
いまは、各地方にいろいろなディスカウントストアが乱立するようになりましたが、以前は(僕が子どものころは)こうした大安売りを前面に打ち出したディスカウントストアそのものが少なかったものです。
多慶屋に買い物に行ったときは、お客の多さに圧倒された思い出があります。
時代は流れても、多慶屋は健在でした。
とりわけ外国人観光客には絶大な人気を誇っています。
これからも世界の多くのお客さんに慶びを与えれれるようがんばっていただきたいものです。


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アメ横  東京の庶民の街

最先端のオシャレな繁華街が紹介されることの多い東京ですが、個人的には、雑然とした街のほうが大いに興味があるところです。
これまで、数々のアジアの街角を歩いてきたことから、昔ながらの雑然とした市場のような庶民的な雰囲気のほうが性に合っているのかもしれません。
JR上野駅から、南側の線路沿いは通称「アメ横」と呼ばれ、昔ながらの雑然とした独特の雰囲気がいまも残るところです。
近年は、中国や東南アジアの香辛料や食材などを取り扱う商店も多くあります。
観光で東京を訪れた際には、一度覗いてみる価値はあると思います。

Ameyoko (アメ横) เป็นถนนตลาดที่พลุกพล่านไปตามเส้นทางสายยามาโนเตะ(Yamanote)ระหว่างสถานีโอคาชิมาจิ(Okachimachi)และสถานีอุเอโนะ(Ueno)
ชื่อ “Ameyoko” เป็นรูปแบบย่อของ “Ameya Yokocho” (ซอยร้านขายขนม) เนื่องจากมีการขายขนมแบบดั้งเดิม หรืออีกวิธีหนึ่ง “Ame” ย่อมาจาก “America” เพราะมีผลิตภัณฑ์อเมริกันจำนวนมากที่เคยวางจำหน่ายเมื่อถนนเป็นที่ตั้งของตลาดมืดในช่วงหลายปีหลังสงครามโลกครั้งที่สอง
วันนี้มีจำหน่ายผลิตภัณฑ์ต่าง ๆ เช่นเสื้อผ้ากระเป๋าเครื่องสำอางปลาสดอาหารแห้งและเครื่องเทศที่จำหน่ายตาม Ameyoko เวลาทำการและวันหยุดขึ้นอยู่กับร้านค้าแต่ละแห่ง แต่โดยทั่วไปร้านค้าจะเปิดประมาณ 10:00 น. และปิดประมาณ 20:00 น.
アメ横は、御徒町駅と上野駅の間の山手線沿いの繁華街です。
「アメ横」という名前は、昔ながらの飴(あめ=candy)がそこで売られていたことから、「アメヤ横丁」(キャンディーストアの路地)の省略という説があります。
あるいは、「アメ」は「アメリカ」の略という説もあります。
これは、第二次世界大戦後の数年間に通りが闇市場の場所だったときに、アメリカの製品の多くが売られていたためです。
今日では、洋服、バッグ、化粧品、鮮魚、干物、香辛料などの様々な商品がアメ横で販売されています。営業時間と閉店日は個々の店舗によって異なりますが、店舗の営業時間は通常10時頃から20時頃までです。

アメ横の入口(上野側)

余談…この写真を撮影したのは、平成31年(2019年)4月28日です。
そのこともあり「奉祝 令和」の幕もありました。


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世界遺産 มรดกโลก

昨年(平成30年・2018年)に、長崎県と熊本県にまたがる「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。
これで日本の世界遺産は22件になったとのことです。
長崎におけるカトリック教会の伝来と繁栄、その後の禁教令の下での潜伏信仰、そして奇跡のキリシタン復活という歴史は、世界に類を見ないほどの貴重なものと言えます。
潜伏していた信者が発見された驚きの様子は、遠藤周作氏の有名な小説「女の一生」にも描かれています。
世界遺産に登録されたことで、多くの人々が隠れキリシタンの歴史を知ることとなり、これは素晴らしいことだと思います。
また、世界遺産として登録されると、その集客力は相当に大きくなります。
以前、島根県の石見銀山遺跡に旅行した時に、地元のタクシードライバーが、世界遺産に登録されて以後観光客が激増した様子を語っていたのを思い出します。

むかしから旅が好きで、アジアの各地を回ることが多かったのですが、いま思い出すと、著名な観光地には、あまり行っていません。
そもそも教養が乏しいせいなのか、そういった有名な歴史的建造物にあまり興味が湧かないのかもしれません。
それに加えて、多くの人がする行動に合わせるのは嫌いという天邪鬼な性格から、メジャーな観光地には、あえて足を向けなかったのかもしれません。
長く記憶に残っているのは、有名な観光地ではありません。
むしろ地元の庶民が集まる市場などの雑踏、そんな下町の木賃宿や安食堂、苦労して買った切符でのバスや鉄道の風景などがいまも思い出されるのです。
いずれも、苦労や驚きの連続だったのでしょう。
深く記憶に焼き付いているのです。
再び見てみたいと思うのは、庶民の生活ぶりという「人間」の部分であって、建造物という「モノ」ではないのではと考えるのです。

タイにもユネスコに登録された5か所の世界遺産があります。
スコータイや古都アユタヤなど、タイの歴史を知るうえでたいへん興味があり、いつかは行ってみたいと思います。
しかしその一方で、ガイドブックには出ていないような、地方の小さな町にも足を運んでみたいと思うのです。
小さな発見でもかまいません。
庶民の暮らしぶりを垣間見るだけでもかまいません。
自分だけのオリジナルな発見を求めていきたいと思うのです。

BTSの車内広告

上の写真はバンコクのBTSの車内で撮影したものです。
ドア部分のステッカー広告には、「世界文化遺産の地 姫路城」と書かれています。


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郷に入らば郷に従え เข้าเมืองตาหลิ่วต้องหลิ่วตาตาม

このことわざは、以前ご紹介したことがあります。
https://ponce07.com/proverb/
直訳すると〈片目の国に来たら片目で過ごせ〉ということになります。
つまりその土地を訪れたら、そこでの習慣ややり方に従うべきだということを意味しています。
旅行をしているときにも、時折この言葉が浮かんでくることがあります。
タイのビーチの美しさに魅了され、近年観光客が増えているのは大いに結構なことです。
しかしながら残念なことに、水難事故に遭う観光客も増加しているようです。
とくに、近年急増している中国からの観光客が、事故に遭っているとのことを、ネットの報道では伝えています。

在タイ中国大使館の外交官がパタヤを訪れ、近年パタヤで中国人観光客の水難事故が増加していることから、パタヤの警察機関などに安全性の改善を求めました。
これを受けてパタヤの当局、警察などは、特にスピードボートなどで中国人観光客に、よりわかりやすい看板の設置などをすることを約束しました。
また外交官はパタヤの警察機関に、レンタルバイクなども適切な国際免許を持つ人間だけに貸すように求め、また中国人観光客で英語やタイ語が出来る人間はきわめて少ないため、中国語を話せる職員の増加を求めました。
Pattaya One)Chinese diplomats demand improved Pattaya safety (2019年1月24日)

悲しい事故はあってはならないことです。
これを防ぐために、あらゆる方策をとっていくべきであるという考え方は当然に賛成ですが、最後のくだりが気になります。
外国に行くということは、その国の文化に浸るということなのです。
言葉も含めて、その土地のライフスタイルを受け入れることだと思います。
タイに行くのであれば、その地ではタイ語が使われているのが当たり前です。
それを「我々はタイ語がわからないから、我々の使う中国語のわかる職員を配置せよ」と言っているのですから、横柄な感じがするのです。
もちろん観光で一時的に滞在するだけですので、現地語などはわからなくて当然なのかもしれません。
しかし、その地にはその地の流儀というのがあるのです。
かつてタイに行ったときに、タイ語がうまく使えずに困ったこともあります。
特にバンコクなどの大都市ならともかく、地方都市に行けば、日本語の看板を目にすることもありません。
フィリピンのボホール島に行った時も、島で日本語を聞くことはありませんでしたし、日本語の文字を見ることもまったくありませんでした。
でもそれが当たり前のことなのです。
文句を言う人もいないと思います。
こうした状況を知ったうえで旅行に行くべきだと思います。
外国に出かけるということは、その土地の文化を尊重するべきなのです。
これから卒業旅行のシーズンを迎えます。
4月末から5月にかけては大型連休が控えています。
アジアの各地に旅行に行く日本人も多いことでしょう。
そのときは「郷に入らば郷に従え」のことわざを思い出してください。
その土地の文化を尊重する気持ちを忘れてほしくありません。
そして、よろしければ たとえ一言二言でも現地の言葉を使ってみてください。
現地の人が喜んでくれるのを実感できることと思います。


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続トイレの話 สุขา

先日のコラムで、トイレの話をさせていただきました。
その中で、タイではトイレと水は不可分の関係にあって、トイレのことを ห้องน้ำ(水の部屋)と表現すると書きました。
穢れは水を流して洗うことできれいになるという発想は、禊(みそぎ)の文化にも通じるところがあるのです。
商業施設などのトイレに行けば、洗面台には、手を洗うための石鹸があったり、そのあとに手をふくペーパータオルやドライヤーが用意されていたり、日本にいるときと変わらない良質のトイレもあります。
外国に出かけると、使えない洗面台がけっこうあったりして困ることも多いのですが、バンコクでは、ほとんど心配はありません。
さて、そのトイレ ห้องน้ำ のことですが、ちょっと困ったこともあります。
旅行中に、街を歩いているときに、トイレを探さなければいけないときのことです。
地元の人に聞くときは「ห้องน้ำอยู่ที่ไหน(トイレはどこですか?)」と言えばもちろん意味はわかってもらえるのですが、実際のトイレの看板には「ห้องน้ำ」の表記がないことが意外と多いのです。
英語で「Toilet」などと表記されていることもありますが、たいていは別のタイ語の単語が登場しているのです。
それはどういう単語なのでしょう?
答えは「สุขา」で、スカーと発音されます。
元々の語源は安楽とか平安、幸福を意味する สุขに由来するとのことで、仏教用語でもあるとのことです。
つまりイメージとしては、トイレとは用を済ませることで、「苦」を解き放って「楽」になるところ ที่ปล่อยทุกข์という発想なのです。
なるほど、トイレに入るときとトイレから出るときでは、人の表情はまったく異なります。
スッキリとした表情に変貌すると言えます。(笑)
ห้องน้ำ とは言わず สุขา と表現するのは、的を射ていて、それでいて上品な表現であるようにも感じます。

では「สุข」を使った表現について、補足しておきます。
ความสุข 幸福
ขอให้มีความสุข 幸福でありますように
※ขอให้~ =~でありますように(願望や祈りを表す)
ส่งความสุขปีใหม่ 年賀状を出す
※ส่ง =送る ปีใหม่ =新年
ความทุกข์สุข 人生の苦楽
※ทุกข์ =苦(สุขの反対語)
สุขภาพ 健康状態
ประกันสุขภาพ 健康保険
※ประกัน =保険
รักษาสุขภาพ 健康管理する
※รักษา =守る 維持する
กระทรวงสาธารณสุข 保健省
※กระทรวง =省(官庁の名称)
สาธารณ =公(おおやけ)公共
สุขศาลา 保健所
สุขสันต์วันเกิด 誕生日おめでとう
อยู่เย็นเป็นสุข 平穏無事


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蚊よけの対策 ยากันยุง

トラベルライターの下川裕治さんは、自身の著書のなかで、旅に出るときに忘れてはならないもののひとつに「蚊取り線香立て」を挙げていました。
「蚊取り線香立て」とは、火のついている蚊取り線香を固定する薄い金属製の器具のことです。
蚊取り線香をまとめて買うと、1箱に一つ付いてくるようですが、バラで買ったときなどは、蚊取り線香立てがなくて困ることもあるのです。
なにせ火がついているものなので、適当に置くわけにもいきません。
灰皿などに置くことも考えられますが、大きさが適当でなかったりすることもあります。
ガラス製の灰皿であれば、割れてしまうこともあります。
火事になっては元も子もありません。
そこで、この蚊取り線香立てがあれば、大丈夫なのです。
高級ホテルでしか過ごしたことのない旅行者にはわかりにくいのかもしれませんが、バックパッカーの経験があれば、その気持ちがわかると思います。
僕自身のいままでの旅行の経験上、このことはよくわかります。
というより痛いほどわかります。
蚊に悩まされたことがありました。
学生時代にインドに行ったときのことです。
その時は、ネパールから陸路でインドに入国して、国境近くの木賃宿に泊ったのですが、近くに沼地があったのか、やたら蚊が多かったのです。
寝ているときに、顔をひどく刺されて腫れあがり、とにかく困りました。
かゆみと蚊の羽音が気になって安眠できなかったことを思い出します。
たかが蚊ごとき…といっても気にせずにはいられないのです。

またバングラデシュのダッカでは、近所の雑貨屋で蚊取り線香を買ったのです。
日本のものと形状はあまり変わらないのですが、蚊取り線香のことを英語で何と表現するのかがわからすに、紙に簡単な絵を描いて説明してようやく買うことのできたのを思い出します。
ちなみに蚊取り線香のことは「mosquito coil」というのだそうで…
バングラデシュは、当時アジアの中でも最も貧しいと言われた国のひとつでした。
ブラマプトラ川という大きな河川の河口に近いことから、2年に一度は大きな洪水が起きるような土地柄です。
そのような状況なので、ありとあらゆる風土病が蔓延していたのです。
泊っていたダッカ市内の安宿も、蚊の羽音が気になるところでした。
だから、蚊取り線香を買い求めたのです。
マラリヤなどの熱病も蚊が媒介するものです。
ベッドには蚊帳がついていましたが、やはり蚊には気を使います。
マラリヤに感染したら、40度を超える発熱が数日続くと言われています。
そこから戻ってこられるのか、そのまま帰らないのか…
確率は二分の一とも言われていました。
幸い問題にはなりませんでしたが、ちょっと不気味な感じがしたのを思い出します。

蚊取り線香 15~20バーツ程度
いまアジア各地で流行しているデング熱(タイ語では、ไข้เลือดออก「出血熱」と言われています)も、蚊が媒介するやっかいな病気です。
タイ国内のスーパーでも蚊よけは各種そろっています。
蚊取り線香のような古典的なものや電子式のもの、蚊よけ用のスプレーなど日本と遜色ない品揃えです。
価格帯も、日本と比較すると安価です。
各々蚊よけ対策は万全に。
そしてよき旅を…
蚊よけローション


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スワンナプーム空港の食堂マジックフードポイント Magic Food Point

前回は、格安航空券で行くタイとのテーマで書きました。
空路利用の旅行者のみなさんに、もう一つプラスになる情報をご提供いたします。
スワンナプーム空港内の飲食店の話題になります。
日本からタイへの便で最も多く到着するのが、このスワンナプーム空港でしょう。
ですからここを利用する機会は多いと思います。
しかしながら、空港内の飲食店は、良いお店も多いのですが、どうしてもメニューの単価が高くなってしまいます。
そんな中で、市内のフードコートとあまり変わらないリーズナブルな価格帯で提供している食堂があります。
それがこの食堂「マジックフードポイントMagic Food Point」です。
空港ビルの1階西側にあります。
空港職員御用達の食堂のようです。
派手に看板を掲げていませんので少し探しにくいかもしれません。
システムはタイによくあるフードコートのシステムです。
まずはそれぞれのカウンターで使用することのできる、「クーポン」を購入します。
この「クーポン」はフードコートによっては、カード式と紙式に分かれますが、ここでご紹介します「マジックフードポイントMagic Food Point」では、紙式になっております。
回数券のような紙の束が渡されますので、利用の都度、その金額分を各店舗に支払うシステムになります。
いつも混み合っているのが難点ですが、市内の一般的なタイのフードコートと変わらない雰囲気と価格帯です。
メニューは、タイ式、西洋式以外にも、中華や日本式もあり、種類は多く、選択の幅は広いと思います。
24時間営業となっておりますので、乗り換えの待ち時間に利用するのにもよいのではないかと思います。

また、この食堂と同じ系列のコンビニエンスストアもあります。
場所は、1階のマジックフードポイント食堂を出て、それから空港ビルを一旦出てすぐのところにあります。
店の名称は「マジックハッピーマートMagic Happy Mart」となっています。
下の写真が入り口になります。

Magic Happy Mart

看板に注目すると「ร้านค้าสวัสดิการสโมสรท่าอากาศยาน」の表示があります。
その意味するところは、
ร้านค้า =商店
สวัสดิการ =福利厚生
สโมสร =クラブ、サークル
ท่าอากาศยาน =空港(正式な言い方)
となります。
その名称から、やはりここはもともと空港で働く従業員の売店だったのでしょう。
一般のコンビニよりも、若干品揃えに乏しい感もしますが、パンやサンドウィッチなどの軽食や飲み物などを買うには十分です。
このコンビニの最も優れているのは、「待ち時間が少なくて済む」ことでしょう。
空港内のコンビニは、利用客がいつも多く、レジは長蛇の列です。
しかし、この「マジックハッピーマートMagic Happy Mart」の利点は、利用客がそれほど多くないことです。
待ち時間のイライラもありません。
こちらも24時間営業になっています。
機会がありましたら、一度覗いてみてください。


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格安航空券で行くタイ

「海外に旅行に行くのは高くつくものだ」
大学生になる前まではそう考えていたのですが、実際に海外への安い旅行をするようになって、海外旅行は必ずしも高いものではなく、行きかた次第では、国内旅行よりもずっと安く上がるものだと思うようになりました。
旅行費用の最も大きなウエイトを占めるのが、やはり航空券です。
旅行費用を安くあげるためには、この航空券代をいかにして安くあげるかにかかっています。
ですので航空券を安く買う方法については、以前から関心がありました。
いまはLCCのような新しい航空会社が多く参入したことで、市場の競争が働くようになったのか、航空券は以前と比べてずいぶん安くなりました。
このことは旅行好きには大きなプラスです。
LCCとは、ご存知ではない方のために一応ご説明いたしますと、Low Cost Carrier の略で、格安航空会社といったところです。
機内サービスの見直しや、航空券の予約や発券をweb上で行いスタッフを減らすなど、徹底的にコストの削減に努めて、低価格の航空運賃を提供するようになったのです。
日本とタイを結ぶ直行便では、エアアジアXやスクートといったLCCが参入しています。
エアアジアXはマレーシアのLCCで、東南アジアを中心に運航しています。タイへ成田と関空から就航しています。
成田からは1日2~3便あるなど便数が多く、使い勝手の良いのがうれしところです。
シンガポールのLCCであるスクートは、成田―バンコクと関空―バンコクを運航しています。
また、乗り継ぎありの便も含めて考えれば、韓国や中国の航空会社も選択肢に上がります。
上海やインチョンなど乗り継ぎの空港から、チェンマイやプーケットなどの地方都市に飛ぶ便も利用できますので、乗り継ぎがあっても、さほど時間のロスは感じません。
既存の大手航空会社も路線や時期に次第では、低価な航空券を打ち出すようになっていますので、LCCを含めた複数のルートを比較検討して、航空券を選ぶことができます。
注意が必要な点といたしましては、LCCの場合、予定の変更や取り消しに制約があることです。
早い時期に予約・購入をするのがもっとも安上がりにできる方法ですが、予約の変更や取り消しができなかったり、できたとしても手数料が高くつくこともあります。
また、受託手荷物や機内持ち込みの荷物の制限が、一般の航空会社とは異なることもありますので、確認が必要です。
なお、先に書きましたエアアジアXとスクート、ノックスクートは、ドンムアン空港の離発着になりますので、ご注意ください。
また、機内でのドリンク等のサービスは基本的に有料になります。
航空券のご予約は航空会社発表の最新の情報でお願いいたします。
それでは、よき旅を!

写真出典:ウィキペディア(Wikipedia)


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トイレの話 ห้องน้ำ

外国に旅行に行くと不安に感じる人が意外と多いのが、トイレの使いにくさについてです。
あまりきれいではなかったり、壊れたりしているものがあったりと…
しかしタイでは、あまりそのようなことは経験したことはありません。
時には、あまりきれいでないトイレにお目にかかることもありますが、外へ出ても、概ねきれいで、そういう意味でストレスに感じることはあまりありません。
タイ語ではトイレのことは一般に「ห้องน้ำ」と表現します。
これは以前に触れたことがありますが、「ห้อง」は部屋の意味で「น้ำ」は水の意味なので、直訳すると「水の部屋」ということになります。
では、シャワールームはどう表現するのか?
これもやはり「ห้องน้ำ」と表現します。
つまり、トイレとシャワールームは昔からタイ人にとって、ひとくくりに考えられているのです。
写真のように、シャワールームとトイレが一体になった構造が一般的です。
また、水の言葉から連想されるのは、「流す」という考え方です。
汚れを洗い流す発想は、日本の古来よりある「禊(みそぎ)」の発想とも通じるもので、そんなことからも、タイ人の小綺麗さが日本人の感覚に微妙にマッチしているのかもしれません。
僕が初めてタイに旅行した時は、ゲストハウスには、この写真のような古式のトイレがありました。

今ではあまり見かけなくなりましたが、日本の和式便器に似ています。
いわゆる「金隠し」がないので、初めて使ったときは、どちらが前なのか後ろなのかよくわからずに、トイレの中でひとりくるくると回ったのを思い出します。
(下に通じる配管の穴のあるほうが「後ろ」になります)
手桶を使って、汚れを洗い流します。
紙ではなく水を使うことに、最初は抵抗を感じる人もいますが、慣れてしまえば、水のほうがずっと快適であるのが実感できます。
現在、広く普及している水洗トイレは、このような感じです。

日本の洋式便器とほとんど変わりませんが、異なるのは、脇についている先端にノズルのあるホースです。
日本人の間では「ジェットホース」と呼ばれているこれは、使用後にお尻を洗浄するのに使います。
やはり「水で洗い流す」文化なのです。
水圧がかなり強く、慣れるまではちょっと大変でした。
うまく当たらずに水が飛び散ってしまい困りました。
何回か使っているうちに、ノズルの握り加減で、水圧の強弱の調整ができるようになります。
紙を補助的に使うこともありますが、使用後の紙は、くずかごに入れるようにしてください。
タイでは、紙を便器に捨てて流すことを想定していません。
水に溶けるような種類の紙でもありません、
便器内に捨てると、つまりの原因になりますので、注意してください。
(下の写真はメーホンソーン県の民宿のトイレ)


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