香辛料とハーブの歴史的役割  スパイスとハーブが創り上げた食文化とその奥深い世界

タイ料理を思い浮かべたとき、多くの人が真っ先にイメージするのは、香り高いスープやカレー、そして複雑に絡み合う辛味や酸味ではないでしょうか。
このことは、以前のコラム「形容詞の多さ」でも触れたところです。
これらの複雑な味わいを支えているのが、豊富な香辛料とハーブです。
レモングラスやガランガル(ショウガ科の植物)、こぶみかんの葉など、タイ料理に欠かせない素材は単なる風味づけのためだけではなく、歴史的に「保存」「医療」「儀礼」といった役割を果たしてきました。
ここでは、タイの食文化を支えてきた香辛料とハーブの歴史的役割について、わかりやすく掘り下げてみましょう。


香りで整える「三位一体」の組み合わせ
タイ料理の特徴を端的に表すなら、「香りの層を重ねる料理」といえます。
その中でも代表的なのが、レモングラス・ガランガル・こぶみかんの葉という三つのハーブです。
これらは単体でも爽やかな香りや独特の辛味を持っていますが、組み合わせることで香りが引き締まり、料理全体に立体感を与えます。
たとえば有名な「トムヤムクン(ต้มยำกุ้ง)」では、この三つが必ずと言っていいほど登場します。
レモングラスの柑橘のような清涼感、ガランガルの爽快でスパイシーな風味、こぶみかんの葉の高い香りが合わさることで、辛さや酸味の強さを心地よく調和させているのです。

こうした香りの組み合わせは、単に「美味しさ」を演出するだけではありません。
古来より、これらのハーブは消化促進や食欲増進、疲労回復といった効果を持つと信じられてきました。
つまり、料理にハーブを加えることは、薬を服用することに似たような意味合いも持っていたのです。


唐辛子がもたらした食文化の転換
現在では「タイ料理=辛い料理」というイメージが強くあります。
しかし、タイに唐辛子が伝わったのは16世紀以降のことで、それ以前は黒胡椒や長胡椒が辛味の中心でした。
唐辛子はポルトガル人によってメキシコからもたらされたといわれています。

この唐辛子の導入が、タイの食文化を大きく変えました。
とくに「ナムプリック(น้ำพริก)」と呼ばれるディップ状の調味料が発展したのは唐辛子のおかげです。
ナムプリックは唐辛子を臼でつぶし、魚醤(น้ำปลา)やエビペースト(กะปิ)、ハーブなどと混ぜ合わせて作られるペーストで、野菜や魚をつけて食べます。
辛さだけでなく旨味や酸味が加わることで、シンプルな主食である米飯がより一層美味しく、バリエーション豊かに食べられるようになりました。
唐辛子の存在は、まさに「タイの食卓を一変させた革命」といっても過言ではありません。


発酵の知恵と保存の役割
高温多湿なタイの気候では、食品の保存が大きな課題でした。
その中で発酵技術は欠かせない知恵となり、香辛料やハーブとともに食文化を形作ってきました。
代表的なのが「ナムプラー(น้ำปลา=魚醤)」や「カピ(กะปิ=エビペースト)」です。
魚やエビを塩とともに発酵させることで長期保存が可能になり、しかも独特の旨味を料理に加えることができます。

また、東北地方(イサーン)で使われる「プラーラー(ปลาร้า)」という発酵魚の調味料も有名です。
独特の香りは好き嫌いが分かれますが、ラープ(ลาบ)やソムタム(ส้มตำ)などの料理に欠かせない存在です。
これらの発酵調味料は、ハーブや香辛料と合わせることで強い匂いを和らげつつ、料理全体を引き立てる役割を担っています。
保存技術と味の工夫が一体となった結果、タイ特有の“発酵×ハーブ”という調和が生まれたのです。


医療と食事の境界線
タイでは「食べることは治すこと」と考えられてきました。
伝統医療では、体調や季節に応じて適切な食材やハーブを摂取することが推奨されています。
たとえば、雨季に流行しやすい風邪や消化不良には、トムヤムのように香り高く酸味のあるスープが適しています。
発汗を促し、胃腸を整える効果があるとされているのです。

また、暑季には「カオチェー(ข้าวแช่)」という料理が登場します。
これは香りのよいジャスミンライスを冷たい水に浸し、ハーブや香辛料で味付けした副菜とともに食べる料理です。
体を冷やし、熱気を和らげる役割を持つとされ、まさに医食同源の実例といえるでしょう。

このように、香辛料やハーブは単なる「風味づけの素材」ではなく、日常生活において健康を守るための重要な役割を果たしてきたのです。

カオチェー(ข้าวแช่)の一例


香りの層を重ねるタイ料理の思想
タイ料理が国際的に評価される大きな理由の一つは、その複雑で奥深い味わいです。
それは「甘・辛・酸・塩・旨」という五つの味をバランスよく組み合わせるだけでなく、香辛料とハーブを多層的に用いることによって生まれています。

フレッシュなハーブの爽やかさ、乾燥スパイスの温かみ、発酵調味料の深み。
この三つが組み合わさることで、一皿の料理に立体感と奥行きが加わります。
香りの波が口の中で次々と押し寄せ、最後には調和して一体感を生み出す。
これこそがタイ料理ならではの「香りの哲学」といえるでしょう。


タイの食文化を形づくってきた香辛料やハーブは、単なる調味料ではありません。
レモングラスやガランガル、こぶみかんの葉といったハーブは、消化や健康維持に役立つ生活の知恵であり、唐辛子の導入は辛味の文化を根本から変えました。
発酵調味料は保存と旨味を同時に実現し、伝統医療と結びついた料理は人々の健康を支えてきました。
そして、それらすべてが「香りの層」を重ねるという思想に結晶し、現在のタイ料理の豊かさにつながっています。

タイ料理を味わうとき、その奥にある香辛料とハーブの歴史的役割に思いを馳せれば、ただ「美味しい」という感覚を超えて、食文化の奥深さをより深く楽しむことができるでしょう。

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カルディで買える! パッキーマオ(ผัดขี้เมา 激辛バジル焼きそば)がうまい!

コメの価格は高値が続いていますが、コメから作られたクイッティアオと呼ばれる麺は、安定した価格で売られています。
コメならではの、もちもちした食感と、つるっとした喉ごしが特徴で、タイをはじめ東南アジアでは定番の食材です。
以前書いたパッタイ(至福の時 ビールにパッタイ(ผัดไทย))も、クイッティアオから作られていて、タイ料理のなかでは定番の人気メニューのひとつです。
今日ご紹介するのは、パッキーマオ(ผัดขี้เมา 激辛バジル焼きそば)になります。
タイのアーハーンタームサン(อาหารตามสั่ง)と呼ばれる、客のオーダーに応じて炒め物などを提供する屋台では、パッタイと同様に、このパッキーマオもよく登場します。
バジルと香辛料の利いたこのスパイシーなパッキーマオは、タイの下町の屋台で汗を流しながら味わう定番メニューなのです。
パッキーマオ(ผัดขี้เมา)という、タイ語で「酔っぱらい炒め」というユニークな名前のこの焼きそば。
酔っぱらった料理人が余った食材で適当に作ったことからその名がついたとか、酔っぱらいでもシャキッとするほど辛いことからそう呼ばれるようになったとか、酒と一緒に食べるのによく合う刺激的な味わいからそう呼ばれるようになったとか…。
諸説あるところですが、その名前の本当の由来はよくわかっていません。

世界の食材や調味料を幅広く取り扱っていることでも有名な、カルディコーヒーファームで購入することができます。
カルディで購入したこのパッキーマオのセット内容は、センヤイと呼ばれる幅広のクイッティアオと、パッキーマオソース、それとチリパウダーになります(セットは2人前)。

クイッティアオは、その太さによって、センミー、センレック、センヤイの3種類に分けられますが、ここで使われるのはセンヤイになります。
焼きそばのように炒めて食べるときは、このセンヤイのような幅広の麺がよく合うのです。
パッキーマオソースはバジル、ナンプラー、ニンニクやコショウ、唐辛子などで作られており、結構な辛さがあります。
チリパウダーがついていますが、ソースだけでも結構辛いので、味を見ながら少しずつ加えていくのが賢明かもしれません。

付属のチリパウダー

具材はありあわせの野菜や肉、シーフードなどお好みのものでかまいません。
今回は小松菜とパプリカ、エビとイカを使いました。

今回使用した具材


白い粉のようなものは、トゥアボット(ถั่วบด)と呼ばれる砕いたピーナッツで、これを振りかけて食べるとより一層美味しくなりますので、あらかじめ用意しておきました。

作り方はいたって簡単です。
麺(センヤイ)は、ゆでる前に水に20分ほどつけておきます。
その間に、野菜や肉、シーフードなどの具材を切っておきましょう。
また、麺をゆでるお湯も用意しておきます。
麺がしんなりしてきたら、熱湯で2~3分ゆでてお湯を切っておきます。
フライパンを熱して、少量の油を引いて、肉やシーフードを炒めます。
火が通ったら次に野菜類を加えてさらに炒めます。
野菜類にも火が通ったら、湯切りした麺と付属のパッキーマオソースを投入してよくかき混ぜながら炒めます。
お好みに応じて付属のチリパウダーを振りかけて完成です。
トゥアボット(ถั่วบด)を振りかけて食べるとより一層美味しくなります。
「เผ็ด แต่อร่อย(辛い…でも旨い)」
スパイシーななかにもさわやかなバジルの香るタイらしさが味わえる一品です。
ぜひ一度お試しください。

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絶品!ナコンパトム名物のエビ火山焼き【クンオッププーカオファイกุ้งอบภูเขาไฟ】

みなさん、明けましておめでとうございます。
今年最初の話題は、前回に引き続き、バンコクの隣り県であるナコンパトムからの話題になります。
ナコンパトムで知る人ぞ知る名物料理が、この「エビの火山焼き」です。

提供しているお店の名前は、「クンオッププーカオファイ(กุ้งอบภูเขาไฟ)」といいます。
料理の名前がそのまま店の名前になっているんですね。
タイ語を少し解説いたします。
กุ้ง = エビ
อบ = 蒸す、いぶす、あぶり焼きにする 
ภูเขา = 山
ไฟ = 火
「ภูเขาไฟ」で「火山」になります。

クンオッププーカオファイは地元でももちろん有名で、バイタクの運ちゃんに尋ねたところすぐに理解してくれました。
場所は街の中心部ではありますが、ナコンパトム駅からはやや距離がありますので、タクシーなどを利用するのがオススメです。

もちろんバンコクから直接タクシーで行くこともできます。
バンコク中心部からは、渋滞がなければ、およそ1時間ほどかかります。
お店は幹線道路沿いにあります。
店の前にある看板には火を吹く火山の絵が描かれていて、これならタイ文字が読めない人でも、すぐにわかるでしょう。

火山の絵が描かれている看板


エビの価格は変動するのでしょうか。
店内に入ってすぐのところに、その日のエビの価格を示すボードがありました。
その日は1キロあたり800バーツ(ラージサイズ)と550バーツ(スモールサイズ)とのことでした。

席に案内されると、名物のエビの火焼きをオーダーします。
注文はハーフ(500グラム)からできるとのことでしたから、僕はハーフで頼みました。
さすがに「キロ単位」は食べきれませんから。

人気店で、お昼時の時間帯でしたので、店内はかなり賑わっていて、ほぼ満席でした。
僕が座ったのは空調のない席でしたが、ところどこに冷風扇が置かれているので、暑さは気になりません。


この店はシーフード専門店なので、エビ以外のシーフードも充実しています。
メニューを見ていると、トムヤムクンやカニチャーハン、貝の蒸し焼きなど、注文したい料理がいくつも出てきます。
少食な部類に入る僕としては、いくつも注文するのは無理。
名物の火山焼きのほかは、シーフードサラダをひとつ頼みました。

火山とはエビを蒸し焼きにするためのフタのこと


ほどなくして、名物の火山焼きが運ばれてきます。
火山に見立てているのは、エビを蒸し焼きにするためのフタでした。
店員さんがその「火山」にアルコールのような液体を振りかけて、火をつけます。
「おおー!」
火山から炎が上がります。
もちろん火山焼きにする前に、ある程度調理されているので、長時間炎にさらすわけではありません。
どちらかと言えば、最後の仕上げのパフォーマンスという感じなのでしょう。
火山のフタを取ったら、香ばしい匂いを放つ大ぶりのエビが現れました。
早速手に取ります。
「熱っ!」
早すぎました。
でも冷めたら味が落ちそうなので、熱いのをガマンして手早く殻を剥いていきます。

香ばしい匂いを放つ大ぶりのエビ


そして実食。
「旨い!」
弾力のあるプリッとした食感がたまらない!
加熱しているので、身は縮んでいると思われますが、それでもかなり太いです。
ということは、相当に大きなエビを使っているということになります。
これほどまでの大ぶりのエビを食べたことはありません。
酸味と辛味の混ざったつけダレとの相性も良く、抜群の美味しさです。
大げさな言い方になりますが、これまで持っていたエビに対する概念を変えてしまうほどの美味しさと言っていいと思います。

シーフードサラダはイカ、牡蠣、エビの3種盛り


サイドメニューとして注文したシーフードサラダも、とても美味しいものでした。
イカや牡蠣、エビといったシーフードと香りのいい新鮮な野菜、香辛料の効いたドレッシングの味は格別でした。
シーフードは一般的に割高感が出るものですが、この店については当てはまりません。
周囲を見ても、ひと皿の盛りは多いほうで、メニューを見ても単価はさほど高くありません。
ビールも、チャーンの大瓶が70バーツでしたので、比較的良心的でした。

氷入りのビアチャーン これがないと始まらない


郊外にあることから、少々行きにくいお店ではありますが、来て本当に良かったと実感しました。

クンオッププーカオファイ。
みなさんも、ナコンパトムに来ましたら、ぜひ一度この至福のときを楽しんでみてはいかがでしょうか。

885 Phet Kasem Rd, Sanam Chan Sub-district, Mueang Nakhon Pathom District, Nakhon Pathom 73000 タイ


なお、このお店 クンオッププーカオファイは、動画の中でも取り上げています。
次の動画もチェックしてください!


3日間でここまで食べた!バンコク首都圏【ゆっくり解説版】
https://www.youtube.com/watch?v=D2SdYTMAr2U

 

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メコン(แม่โขง Mekhong) 製造法から味わいまで、タイの酒文化を探る

以前左党というタイトルで、タイ国内のビール事情について書きました。(https://ponce07.com/drunkard/
僕自身は、もっぱら「ビール党」で、普段は乾杯からラストまでビール一辺倒といったところです。
暑いタイでは、キンキンに冷えたビールを特に愛飲していたところです。
そんな僕がビール以外に好んで口にする数少ない酒が「メコン(แม่โขง Mekhong)」です。
タイを代表するこの地酒メコンをご存知でしょうか?
かつて秋篠宮殿下も好んで飲まれたと話題になったこのメコンは、観光客の間では「メコンウイスキー」と呼ばれことが多いのですか、実際にはウイスキーではなく、ラム酒に近いものになります。
主原料は95%のサトウキビと5%米で、蒸留後はタイのナチュラルハーブやスパイスで香りづけされます。
そして3年~8年オーク樽で熟成させることで、さらなる深みと豊かさが加わります。
アルコール度数は35度です。
その名を東南アジア最大の大河メコン川に由来するこの地酒は、タイを代表する蒸留酒になります。

メコンは、最大のアルコール飲料メーカーである「タイ・ビバレッジ」という会社が製造・販売しています。
メコンの歴史は古く、最初に製造されたのは1941年になります。
1914年、パトゥムタニー県にあった個人所有のスラバンイーカン蒸留所がタイ政府に譲渡され、財務省物品税局の監督下に置かれることになります。
その後、物品税局は蒸留酒の製造を拡大させます。
1941年に、ハーブと伝統的な薬用リキュールを組み合わせた、新たなアルコール度数35度の蒸留酒が製造されます。
この蒸留酒が開発された当時、タイ・フランス領インドシナ紛争が勃発し、フランスへの反抗闘争が起きます。
当時愛国的な歌詞をつけられた『カム・コン(ข้ามโขง:「メコンを渡って」)』にあやかって、時の政府は新たに生産された蒸留酒に「メコン」と名付けたと言われています。

さて実際に飲んでみた感想になりますが、独特な甘みがあり、口当たりはまろやかで飲みやすい印象です。
とはいえ度数は35度ありますので、ソーダ割にして飲むのがよろしいかと思います。
現地でも、氷をたっぷり入れてソーダ割にする、日本でいうところの「ハイボール」のようにして飲むのが人気だとか。
他にも、メコンを原料にしたさまざまなカクテルなどもあるようです。
甘口のメコンは、タイ料理などの辛くて味の濃い料理によく合います。

このメコン。かつては大衆的な地酒として、タイ国民に広く親しまれてきた歴史があるのですが、2013年にメーカーである「タイ・ビバレッジ」は、国内向けのメコンを、国外向けに方向転換させます。
パッケージは新しくなり、ロゴが英語表記になるなど刷新されましたが、大幅な値上げとなり、国民のメコン離れが加速します。
現在は、HONG TONG(ホントン)やแสงโสม(センソム)といった銘柄のスピリッツがメジャーです。
タイを訪れるかたは、タイ料理を味わいながら、こうした新しい銘柄のスピリッツを試してみたてはいかがでしょうか。
タイ料理とともに、タイの酒文化を探ってみるのも旅の楽しみのひとつでしょう。
ただし、ビールと違って度数は高いですので、飲みすぎにはくれぐれもご用心を!

 

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長崎で味わえる本格四川料理

以前のコラムで、僕が「辛いもの好き」であることを書きました。
(辛くしますか? เอาเผ็ดไหมคะ https://ponce07.com/spicy-food-1/ )
タイはもとより、以前はアジアの各地を旅行した経験があることから、香辛料がふんだんに使われたアジアのメニューにはたいへん興味をそそられるところです。


今日ご紹介したいのは、長崎にある本格的な四川料理が味わえるお店です。
「四川菜Rinrin(シセンサイリンリン)」というのがそのお店です。
長崎市の郊外、野母崎にあります。
長崎市内の中心部からマイカーで40分ほどかかります。
対岸に端島(通称「軍艦島」)が見える海岸にほど近いところにお店があります。

長崎で味わえる中華料理は、甘めの味付けが多いのが特徴です。
それはそれとして悪くはないのですが、本場の中国料理とは異質なものです。
長崎の中華料理は、この地で独自に進化したジャンルの料理とも言えます。
これに対して四川料理の特徴と言えば、唐辛子や花椒(ホアジャオ)を使った「麻辣(マーラー)」という、しびれるような辛さが挙げられます。
中国の四川省は山に囲まれた盆地で、夏はたいへんに蒸し暑い気候です。
暑いうえに、高い湿度が加わるとどうしても食欲が減退しがちになってしまいます。
湿度の高い夏でも食が進み、発汗を促す香辛料の効いた辛い料理が好まれるようになります。
蒸し暑い気候の地方でスパイスの効いた料理が好まれるのは、他のアジア諸国でもよくあることです。
四川省でも、もともと外来種であった唐辛子が定着するようになったのです。
こうした、痺れるような辛さが特徴の四川料理は、やがて中国の他の地方や日本にも広まっていき、人気を博すようになりました。

この店「四川菜Rinrin」のオーナーは、かつて「料理の鉄人」と称された人気シェフの陳建一氏のもとで修業を積んだ経歴があるとのこと。
そのキャリアゆえに、本場の四川料理が次々に繰り出されていきます。
なかでも、看板メニューの筆頭は「陳麻婆豆腐」です。

看板メニューの陳麻婆豆腐


さっそく味わってみることにします。
多くの花椒が使われていて、一口食べるだけで舌がしびれるような感じになります。
花椒の刺激と豆腐の淡泊な甘みが融合した、本場の麻婆豆腐を味わえる瞬間です。
辛味はもとより痺れの方が強く響いて、その後やや遅れて頭から汗が流れるのがわかります。
白いご飯との相性が良く、ご飯が進みます。
ランチタイムであれば、ご飯、スープ、漬物と杏仁豆腐がつきます。
看板メニューの「陳麻婆豆腐」の他にも、担々麵などの麵類も充実しています。
食べ終わったそばから、「次に来たときは何を注文しようかな」などと考えてしまうほど癖になる美味しさです。
週末は予約を入れるか、早めに行くかしないと席を確保できないほどの人気店です。
町からは少し距離はありますが、食べに行くだけの価値は絶対にあります。
是非ご賞味していただきたいお店です。

★「四川菜Rinrin」
所在地  長崎市高浜町4004-4
電話番号 095-894-2828
営業時間 11:30~14:30(LO)、17:30~20:30(LO)
定休日  毎週木曜日、不定休あり

近くの海岸からは軍艦島が望めます

ジャスミンライス  ข้าวหอมมะลิ

今月に入って、タイへの入国制限が緩和されました。

ワクチンの接種が済んだら、条件付きではありますが隔離なしの入国ができるようになりました。

ようやく…といった感です。

とはいえ入国後にPCR検査が必要であるとか、帰国した時の自主隔離しなければならないなど、気軽に旅行できるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。

いましばらくは、様子見の姿勢を崩すことはできないのではないかと思います。

来年こそは、以前のように自由に旅行ができることを切に願っています。

そして、かつて歩いたタイの街を思いながら、自宅でタイ料理を楽しんでいます。

多くのタイ料理の中で、一番好きなものは?との質問をしばしば受けます。

僕の答えはきまって、「お米」です。

ちょっと意外な感じがしますが、それほどまでにタイの米が好きなのです。

タイも日本と同じく米を主食としている国です。

タイ語で“米”を表す「カオข้าว」は、日本でいうところの「ごはん」の意味はもちろん、「食事そのもの」という意味にまで幅広く使われています。

このことは日本と同じです。

「กินข้าวแล้วหรือยัง」は「食事は済みましたか」という意味になりますが、これは人と会った時の一般的なあいさつ表現でもあります。

それほどまでに、米の文化が深く根づいているのです。

 

タイの米は、日本の米とは種類は異なりますが、これがなかなかの美味なのです。

なかでもジャスミンライス(香り米)と呼ばれるタイ米は絶品で、この米がなければ最高のタイ料理が完成しないのではとも思ってしまうくらいです。

 

日本の米とタイ米では、そのイネの品種が異なります。

日本の米がジャポニカ種という品種なのに対して、タイ米はインディカ種と呼ばれる品種になります。

世界的に見ると、このインディカ種のほうがメジャーで、世界の米の生産量のおよそ8割がこのインディカ種と言われています。

タイ米(インディカ米)の特徴としては、その長細い形と粘りが少ないのが特徴です。

タイ米を主食とする地域では、炊いた米にカレーなどの汁物をつけて食べたり、チャーハンなどのように野菜や肉、香辛料などと共に炒めて提供されたりすることが多いのです。

カオ・ホム・マリข้าวหอมมะลิをはじめ、いろいろな銘柄の米が売られている。

 

ジャスミンライス(香り米)とは、タイ米の中でも最高級ブランド米として世界で知られている米です。

ジャスミンライスは、タイ語で「カオ・ホム・マリข้าวหอมมะลิ」といいます。

ข้าว=米 หอม=良い香り มะลิ=ジャスミンの意味になります

米に特別な香りをつけているのではなく、品種そのものに豊かな香りがあるのです。

ジャスミンライスは、日本のササニシキやコシヒカリなどのような高級品種のひとつで、他の米とは違って、味や香り、粘りなどが特に素晴らしく、タイ米の中でも最高級品と言われているのです。

一般のタイ米は粘りが弱く香りが少ないのに対して、タイ米の最高級品であるジャスミンライスは、一般のタイ米と比べ、甘味が強く味わいのある米として高い評価を受けています。

実際の炊きたてのジャスミンライスを何もつけずにそのまま口にすると、その特徴がわかります。

日本の米のように強い粘りはありませんが、インディカ種によくある粘り気が全くなく米同士がくっつかないというほどではありません。

軽い粘りがあるといった感じです。

味については、米そのものの味が強烈に主張されることはありませんが、ほんのりとした甘みがあり、シンプルでどんなおかずにも似合いそうなやさしい味わいです。

香りは強く、炊飯器で炊いているときから、独特の香りがキッチンに広がります。

この独特の芳しい香りが食欲をそそることから、ジャスミンライスは世界各国でタイ米の最高級品種として受け入れられているのでしょう。

 

タイ米は日本の米と違って、粘り気が少なく、水分を吸収しづらい特徴を持っているため、カレーなどのような汁物との相性が良いのです。

ジャスミンライスを使ったタイカレーはまさに最高の相性となります。

日本の米でカレーを食べると、元々の粘り気のあることとライスそのものが水分を吸収しやすいため、カレーとライスを混ぜ合わせたときに、ベトベトした食感になってしまう感が否めません。

日本のカレーのようなとろみのないさらさらのタイカレーには、水分が少なくパラパラとした食感のタイ米のほうが相性が良いのです。

粘りや水分量が少ないジャスミンライスは、カレーの旨味を引き立てる最高のパートナーなのです。

 

タイ米の炊き方はいたって簡単です。

日本の米と同様に炊飯器で炊くことができます。

タイ米は日本の米のような糠(ぬか)が少ないので、炊く前に入念に研いでおく必要はありません。

研いでしまうと、ジャスミンライスのいい香りを失うことになります。

米の粒が長いため、割れないように軽く洗っておけば足ります。

炊く前にしばらく水に浸けておく必要もありません。

水に浸けてしまうと、お米が柔らかくなってしまい、ジャスミンライスの特徴であるパラパラした食感がなくなってしまいます。

やさしく水で洗ったあとは、米と水の割合を1:1にし、急速モードでスイッチを入れるだけです。

このジャスミンライスは日本でも購入することができます。

有名なゴールデンフェニックスのジャスミンライスは、コストコや一部の輸入食材専門店などで購入できるほか、通販でも購入できます。

タイカレーやガパオなどのタイ料理を作るときは、併せてこのジャスミンライスをお使いいただくことをおススメします。


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「氷を入れますか?入れませんか?」ใส่น้ำแข็งหรือไม่ใส่น้ำแข็ง

暑さが厳しくなりました。

この季節、冷蔵庫でキンキンに冷えたビールを味わうのは、まさに至福の時です。

チューハイやハイボールなど、冷やして飲む酒には氷が入っているものですが、ビールには入っていません。

日本では、極限まで冷やしたビールはありますが、氷を入れることは決してありません。

ビールに氷を入れるという発想そのものが存在しないと言ってもいいでしょう。

以前のブログ「左党(https://ponce07.com/drunkard/)」で、タイではビールに氷を入れる飲み方が一般的であると書きました。

はじめの頃は、氷を入れたらビール本来の味が薄まってしまうようで、なんとなくもったいないような気がして、入れないことが多かったのを覚えています。

しかし、暑い南国でのこと。

それも、オープンなテラスでの食事も多かったので、テーブルに置かれたビール瓶の中身は、すぐにぬるくなってしまいます。

ぬるいビールほど興ざめするものはありません。

より冷えたビールを楽しむために、氷を入れてビールを冷やしているのです。

こうした習慣はタイの他にもベトナムやミャンマーにもあるようです。

また、氷を入れて飲むのを前提にしているという理由もあり、東南アジアのビールは日本のビールと比べてアルコール濃度が少し高めになっているものが多いのです。

氷を入れることで、ビールにはおもに3つの変化が起こります。

まず挙げられるのは、温度の変化です。

氷に触れることにより、ビールの温度は一気に下がります。

次に、味が薄くなることが挙げられます。

氷を入れるということは、当然ながら氷が溶けて水になるわけですから、ビールの風味は薄まります。

それともうひとつ、炭酸が抜けやすくなります。

氷の入ったグラスにビールを注ぐと、氷なしのときと比べて、多くの泡が立ちます。

それと同時に、炭酸が抜けていきます。

そのため、のどごしの爽快感がやや減退してしまうのが難点です。

温度が低下することで、ビール自体の成分が変化し、それによって味や風味が変化するということが生じます。

しかしそれをどう受け止めるかは、飲む人次第です。

風味は若干薄まってしまうけれども、冷たくて軽い味わいのビールのほうが飲みやすいという人もいるかもしれません。

このような人は、氷入りがいいのかもしれません。

反対に、ビールそのものの味をしっかり楽しみたいという人には、氷を入れて飲むことはお勧めできません。

「氷を入れますか?入れませんか?」

飲食店でビールを頼むと、きまってこう聞かれます。

そこで、試しに現地風にならって、氷を入れてみることにします。

アイスペールに盛られた角氷が出されます。

なるほど、暑いタイでは、何を飲むにしても氷が欠かせないのです。

たしかにビール本来の味は薄まります。

しかし、この氷によってさらに冷やされたキンキンの感覚が心地良いのです。

また、最初の一杯は「氷なし」で、2杯目以降は「氷入り」でという選択もできます。

いまとなっては、氷入りに抵抗感がなくなりました。

飲食店では、きまって氷を頼むようになりました。

いかがだったでしょうか?

日本ではビールに氷を入れるなどということは、邪道でしかありません。

しかしながら、東南アジアでは当たり前のようにビールに氷を入れているのです。

ビールに氷を入れることでのメリットがありますし、必ずしも「邪道」とは言い切れないのです。

東南アジアへの旅行が再開されたら、現地で氷を入れたビールを試してみてはいかがでしょうか。

タイ語の表現で、氷入りは「ใส่น้ำแข็ง」、氷抜きは「ไม่ใส่น้ำแข็ง」となります。

なお、氷入りは店にもよりますが、たいていは有料です。

この店では、メニューに「グラス1杯なら2バーツ」「アイスペール1杯なら10バーツ」と記載されています。

氷は有料のときもあります


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ゴイ姉さんの店 เจ๊ก้อย

次にタイに行けるとしたら、どこに行こうか…

そんなことを考えているかたも多いのではないでしょうか。

しかし現実はまだ厳しいようです。

旅行自由化の再開はまだまだ先のことと思われます。

いまは我慢のとき。

グーグルマップなどを眺めながら、いつの日かに訪れる次の旅行のプランを空想しているかたも多いのではないでしょうか。

今日は、バンコク市内で気軽に入れる庶民的なイサーン料理店を紹介します。

イサーンとは、タイ東北部の総称で、豊かで独特の食文化があります。

特徴としては、辛さが特に強く、味付けの濃い料理が多いことが挙げられます。

カオニャオ(=ข้าวเหนียว もち米)を主食にして食べ、少しのおかずでご飯をたくさん食べる習慣があります。

他にも生野菜や茹でた野菜をふんだんに使うこと、発酵食品が多いことなどが挙げられます。

昔の東北地方の土壌は作物が育ちにくいことも多く、また食糧の流通事情もあまりよくなかったこともあり、こうした独特の食文化が生まれたと言われています。

有名なメニューとしては、ソムタム(=ส้มตำ 青パパイヤのサラダ)、ガイヤーン(=ไก่ย่าง 鶏の炭火焼き)、ネーム(=แหนม 発酵豚肉のソーセージ)、コームーヤーン(=คอหมูย่าง 豚ののど肉のあぶり焼き)などがあります。

これらの料理も、僕は初めて食べたのがバンコクやチェンマイだったので、てっきりその土地の料理と思い込んでいました。

ところが後になってわかったのが、そのルーツはイサーン料理だったということです。

バンコクへの人口の流入で、イサーン料理は全国に広がっていったものと思われます。

ジェーゴイ(เจ๊ก้อย)という名前のその店は、ラーチャテーウィー区(เขตราชเทวี)のペッチャブリー通り(ถนนเพชรบุรี)にあります。

BTSラーチャテーウィー駅(สถานีราชเทวี)から歩いてすぐのところです。

この周囲には、イサーン料理の看板を掲げた店が他にもいくつかあります。

もしかしたら、この辺りはイサーンから移り住んだ人が多いのかもしれません。

屋号のジェー(=เจ๊)は、「姉さん」の意味で、もともとは中国語で、華僑の間で使われていた年長者の女性に対する呼びかけの言葉です。

また、ゴイ(=ก้อย)は、本来の意味は「小さいもの、細いもの」で、小指(=นิ้วก้อย)として使われるほか、ニックネーム(ชื่อเล่น)としてもよく使われています。

ですから、「ジェーゴイเจ๊ก้อย」は、「ゴイ姉さんの店」といった感じの店の名前なのです。

メニューは多く、一般的なものから聞いたこともないものまで幅広く、選ぶのに迷うほどです。

写真付きで英文併記のメニューがありますので、タイ語がわからない旅行者でも問題はありません。

料理は一皿80バーツ程度からあります。

リーズナブルですので、適当に思いついたものを頼んでみるのもいいでしょう。

ビールなどの飲料も「氷付き」で注文できます。

なお注文は、各席に置かれているメモ帳に書いて、店員さんに渡します。

味はどれも本格的で、ビールが進みます。

チムチュム(จิ้มจุ่ม)という、イサーン式の鍋料理もあります。

営業は、夜のみで夕方5時に開きます。

遅い時間に行くと、満席のことも多く、待たされることもありますので、早めに行かれることをお勧めします。

洒落たレストランというわけではありませんが、手軽にそしてリーズナブルに味わえる庶民の店です。

ぜひ一度お試しください。

 

 


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ホイトート หอยทอด

牡蠣(かき)は好きですか?

僕は牡蠣が嫌いではありません。食べます(笑)。

長崎や佐賀の有明海沿いに冬の時期に出没する牡蠣焼き小屋も、しばしば訪れるところです。

生食の牡蠣も好きです。

牡蠣などの魚介類は、何といっても鮮度が命。

鮮度が落ちると、その風味を失ってしまうのはもとより、食あたりの心配も出てきます。

そんな、牡蠣を南国のタイで食べてきました。

あれほどの暑さなので、鮮度を維持するのに大変な苦労があるのかと察します。

しかしながら、牡蠣を食べる文化は、タイの社会で永く続いているのです。

今回ご紹介するタイの逸品は「ホイトート」です。

 

ホイトートは一言で言えば牡蠣のタイ風お好み焼きです。

言葉の意味を分解すると…

ホイ หอย = 貝

トート ทอด = (油で)揚げる

という意味になります。

店によって多少違いはありますが、作り方としては、牡蠣を溶いた小麦粉や卵の生地にまぶして焼いたものです。

カリッとした触感と香ばしさがあります。

しかし、日本のお好み焼きのように、たっぷりの生地が使われているわけではないので、牡蠣の一粒一粒の食感がはっきりと分かる形で伝わってきます。

言ってみれば、お好み焼きと卵とじの中間的な感じです。

辛くはありませんので、辛い物が苦手な人でも問題ありません。

お好みに応じてチリソースをかけてもいいでしょう。

ビールのつまみに持ってこいの一品でもあります。

このホイトートに極めて似たものにオースワン(ออส่วน)があります。

見た目も材料もほとんど同じなのですが、食感がまったく違います。

オースワンも、ホイトートと同じように、牡蠣を溶いた小麦粉や卵の生地で焼いたものですが、作り方が異なります。

油で揚げた感じではなく、しっとりと焼いた感じに近いと思います。

ホイトートはカリッとしたクリスピーな食感ですが、オースワンには、この触感はなく牡蠣の柔らかい食感がわかる仕上がりになっています。

個人的には、カリッとしたクリスピーなホイトートが好きですが、本来の牡蠣の風味や食感を楽しみたいのであれば、オースワンのほうがおもしろいと思います。

余裕があるかたは、両方を食べ比べてみるのもいいかもしれません。

さて、このホイトートの老舗がヤワラー・チャイナタウンにあります。

その名も「ナーイモンホイトート นายหมงหอยทอด」です。

ナーイ นาย = 旦那(だんな)、主人(しゅじん) という意味ですので

店の名は「ミスター・モンのホイトート屋」といった意味になろうかと思います。

さっそく行ってみました。

店は地下鉄・ワットモンコン駅(สถานีวัดมังกร)を出てすぐのところにあります。

夕方の早い時間に行ってみたのですが、人気店ということもあり、座席はすでに満員状態。

店内のテーブルに入りきれず、店の前の席にようやく腰掛けることができました。

名物ホイトートは、牡蠣の風味と食感がはっきりと伝わってくる絶品です。

しかし、席のすぐ後ろが、車通りの多い道路になっていて、少々落ち着かなかった印象でした。

ゆっくりと落ちついたところで味わいたいのであれば、別の選択肢もあります。

タイ各地の人気店の味が一度に楽しめる名所として有名なキングパワー免税店(キングパワーランナム)のフードコートです。

このフードコートは、市内の有名なストリート・レストランを集めた施設として有名なところです。

地元民ご用達の名店もあるとも言われています。

そのうちの一つ「ラマイ・ホイトート・ヤワラートLamai Hoi Thod Yaowarat」という店のホイトートを試してみました。

名店のそろうキングパワーのフードコート

 

この店もやはりヤワラー・チャイナタウンの名店から暖簾分けした店です。

こちらのホイトートは、衣がやや厚くボリューム感があります。

焼いた鉄板のまま出されるのは、またうれしいところです。

鉄板で焼くというよりは、油で揚げるような調理法なので、確かに油っこさはあります。

しかしながら、鉄板の下に敷き詰められたもやしが、その油っこさを抑えるいいアクセントになっています。

こちらも、ぜひお試しいただきたい一品です。

キングパワーランナム店へは、BTSのビクトリーモニュメント(戦勝記念塔=สถานีอนุสาวรีย์ชัยสมรภูมิ)駅から徒歩5分ほどです。

駅の2番出口を出て、ショッピングモールの中を通って、ランナム通り側の出口を出ると行きやすいです。

「Rangnam Road」の表示を目印にして進んでください。

 

タイで味わう逸品。

ホイトート หอยทอด をお試しください。

 

 


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プラトゥナームの行列のできるカオマンガイ屋

カオマンガイ(ข้าวมันไก่)をご存知でしょうか。

ข้าว(カオ)=ご飯

มัน(マン)=脂肪

ไก่(ガイ)=鶏肉 という意味になります。

カオマンガイは、鶏肉をベースに、コメを使った料理で、さほど辛くないことから、日本人の口にも合う料理として、タイを旅行する日本人旅行者の間で人気があるメニューのひとつになっています。

「鶏」をゆであげ、ジューシーさを保ちながら細く切り分け、さらにこのゆで汁で炊き上げたタイ米にトッピングしたものになります。

見た目はいたってシンプルな料理です。

シンプルなだけに、鶏肉のうまさとご飯の炊き具合が味を大きく左右します。

また、甘酸っぱくショウガや香辛料を多用した独特のつけダレも、大事な要素になってきます。

「鶏肉のうま味」「コメのうま味」「つけダレのうま味」という「3つのうま味」が融合することではじめて本当のカオマンガイが成立するということができます。

カオマンガイ 40バーツ

 

タイにはメニューはカオマンガイのみというカオマンガイ専門の屋台がたくさんあります。

脇道のソイに入れば、「どこかにカオマンガイ屋台がある」と言えるほどポピュラーな存在なのです。

それらは、シンプルな見た目だけでは分からない奥深さを競い合っているとも言われています。

またカオマンガイをタイだけの料理と信じている人も多いのですが、実は台湾・香港・マレーシア・シンガポールなど、東アジア・東南アジアでは一般的な庶民の料理なのです。

国によっては「海南鶏飯」とか「ナシアヤム」、「シンガポールチキンライス」などとも呼ばれていますが、そのルーツは同じものなのでしょう。

そういう意味では、カオマンガイは「アジアの庶民料理」と呼ぶにふさわしい料理なのです。

さて、バンコクはプラトゥナーム地区に、行列のできるカオマンガイの専門店があると聞いて、足を運んでみました。

店の屋号は「โกอ่างข้าวมันไก่ประตูน้ำ(ゴーアーン・カオマンガイ・プラトゥナーム)」と言います。

場所は、ペッチャブリー通り(ถนนเพชรบุรี)で、セントラルワールドやビッグCの北側になります。

両替商で有名な「スーパーリッチ」のすぐ近くにあります。

なるほど、着いてみるとランチタイムは外したのにも関わらず、立って待っている客が10数人ほどいます。

ただし回転が速いので、待ち時間はさほど感じません。

鶏肉を使ったサイドメニューもありましたが、メインは事実上このカオマンガイ一本といったところです。

さてお味の方は…

鶏はコクがあってかつ柔らかく、質の高さを感じます。

香辛料の程よく効いたつけタレは旨く、鶏肉との相性も抜群といった感じです。

いい香りのするご飯は、そのまま食べてもいいほどのクオリティです。

一緒に出されるスープも、あっさりとした中に、鶏の旨味を感じます。

無駄のない完成されたメニューがそこにありました。

ひとつだけ難を言わせていただければ、それは「量」がやや少ないこと。

ご飯については、小ぶりの茶碗一杯といった感じで、もうあと一人前注文したくなってしまいます。

しかし逆に、「もう少し食べたくなる」というところで止めておくのも、末永く愛される店のスタイルなのかもしれません。

โกอ่างข้าวมันไก่ประตูน้ำ สาขา ประตูน้ำ

960-962 ซอย เพชรบุรี 30 ถนน เพชรบุรีตัดใหม่ แขวง มักกะสัน เขต ราชเทวี

営業時間は06:00~14:00と17:00~02:00。(毎日営業)

https://www.facebook.com/GoAngPratunamChickenRice/

 


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