左党(さとう。ひだりとう。)と言えば、部類の酒好きを指していう言葉です。
もともとは、おもに鉱山で働く職人たちのあいだで使われたスラングのようですが、その言われは、右手に金槌(かなづち)を持ち、左手に鑿(のみ)を持つことからきています。
つまり、「鑿手(のみて)」に「飲み手」をかけたダジャレから、酒好きな人・酒飲みのことを「左利き」といい、さらに酒飲みの仲間の意から。左党というようになったとのことです。
かく言う僕自身も「左党」の一人です(笑)。
でも、酒と名がつけば何でも来い、ということでは決してありません。
日本酒や焼酎はほどんど口にしません。
ワインに関してもまったくの素人です。
好んで飲むのはもっぱら「ビール系」です。
最初から最後まで一貫してビールなのです。
そういう僕にとっては、タイは良いところ。
どこに行っても、冷えたうまいビールが飲めるのは、うれしいところです。
とにかく暑い毎日です。
暑ければビールのうまさもひとしおです。
タイで広く飲まれているビールの銘柄は、おもに下の3銘柄になります
1「シンハ」 เบียร์สิงห์ BEER SINGHA
鮮やかな獅子のデザインが印象に残る銘柄です。
昔ながらの老舗の味といったところです。
日本で最もよく知られた銘柄かもしれません。
味は濃いめで、苦みが強く、コクを感じます。
個人的には最も好きな銘柄です。
他の2銘柄と比べると、価格は少し高めになります。
タイ国内でのシェアは低下傾向にあるそうです。
2「チャーン」 เบียร์ช้าง BEER CHANG
白い象の描かれたグリーンのラベルのビールです。
タイも最も飲まれている銘柄で、シェアはトップとのこと。
こちらのほうも味は濃いめ。
独特の苦味があり、アクの強さも感じるほどです。
アルコール分はやや高めの6.4%。
飲食店でも、広く扱われています。
タイにいたときは、最もお世話になった銘柄かもしれません。

3「リオ」 เบียร์ลีโอ BEER LEO
格好いいヒョウ柄のラベルが印象的です。
少し軽い感じがします。
苦味が少なく、後に残らないような感じです。
それもそのはず。
日本の規格に当てはめると、発泡酒に該当するようです。
でも、暑い国では、軽めの酒を多く飲むのみ方が好まれると言いますから、こういう味のものもありでしょう。
飲食店で「氷を入れるか?」と聞かれるこういうともありますが、僕は氷を入れることはあまりしません。
本来の味が薄まってしまうようで、なんとなくもったいないような気がして、入れないことが多いです。
でも、タイのビールは日本と比べてアルコール度が若干高いので、少し氷が入ってもバランスは良いのかもしれません。
ちなみにこのときの表現は
氷入りで「ใส่น้ำแข็ง」
氷抜きで「ไม่ใส่น้ำแข็ง」
となります。

スーパーマーケットに行けば、数々の銘柄のビールが販売されているのがわかります。
ブルーアイス・ビール(BLUE ICE BEER)やアーチャ・ビール(ARCHA BEER)など、新たな銘柄も出てきています。
ビール党には目が離せないところです。