その国に行ったらその国のものを食べる

以前のこと。
フィリピンのボホール島に旅行に行ったときのことである。
現地のリバークルーズに参加したことがあった。
船は浅い大きな河をゆっくり進む。
時折岸に立ち寄る。
ここでは保護されているという希少動物であるメガネザルを見ることができる。
緑は深くて濃く、熱帯の密林が続いている。
日本ではお目にかかれない、とても珍しい風景だ。

船では食事の提供がある。
といってもビュッフェスタイルで、客はテーブルに置かれた大皿から、好きなものを取っていくスタイルだ。
串刺しの鶏肉は、細くていかにも貧弱だった。
地元の野菜を使っているのか、炒め物やスープの類があったが、そのどれもが淡泊で、しかも冷めていた。
正直言ってあまりおいしくはなかった。
しかし、これが現地の食文化なのだろうと思い、少しずつ試しに箸をつけていった。
安くはなかったがビールも注文し、地元の料理を楽しんだ。
ゆるやかな南洋の、夏の一日を楽しんだ。

船に乗り合わせた、他の多くの客は韓国人だった。
韓国からのツアー客だろう。
みな年末の休暇を、この南国で楽しんでいる。
ところが彼らを見ていて、あることに気がついた。
彼らのほとんどが、船内に用意された食事に手をつけていなかったのだ。
持ち込んだキムチなどのおかずを肴に、焼酎をあおっている。
誰もが、韓国式のカップラーメンを食べている。
船内の従業員がせわしく動いているのは、料理の提供のためではない。
ラーメンを作るためのポットの熱湯の補充のためだ。
彼らの休暇の楽しい団らんのひとときに水を差すつもりは毛頭ないが、どことなく違和感を覚えていた。
たしかに、その船内で提供された食事は、けっして褒められるレベルのものではない。
しかし、外国に旅行に来た以上は、その国の食文化に親しみたいと考えている僕からすれば、彼らの行動は実にもったいない気がした。
そして残念にさえ感じた。

ツアーが終わり船から降りたときに、ふとあのエピソードを想い出した。
2003年10月にバンコクで開催されたAPECアジア太平洋経済協力会議のエピソードである。
歓迎晩餐会が開かれたタイの高級ホテル、マンダリンオリエンタルでの出来事だ。
ホテル側は、各国の首脳から晩餐会のメニューのリクエストを聞いている。
欧米諸国の首脳からは西洋料理のリクエストがあり、中国や華僑系の首脳からは中華料理のリクエストが来る。
このような外国人の集まる高級ホテルでは、西洋料理と中華料理が定番なのだ。
ところが、その席にいた当時の日本の首相である小泉純一郎氏のリクエストは意外なものであった。
小泉氏は言った。
「美味しいトムヤムクンをください。あまり辛くしないでね」と。
トムヤムクン(ต้มยำกุ้ง)とは、タイのスープ料理のひとつ。
タイの家庭料理のひとつではあるものの、辛みや酸味、甘みやハーブの香りなど、多彩で複雑な味の織り成す濃厚なスープは、世界的にも有名なスープのひとつとされている。

他国の首脳から「知っている料理を挙げただけだろう」と揶揄された小泉氏ではあるが、「その国に行ったらその国のものを食べる。それが一番良いことだ」と自らの持論を展開した。
そして、「せっかくタイに来たのだから、タイでもっとも有名な料理を味わわないのはもったいないことだ」と切り返した。

小泉氏が晩餐会の席でタイ料理をリクエストした件は、地元タイのメディアでも大いに報じられたという。
一堂に集まった各国の首脳のなかで、タイ料理をリクエストしたのは小泉氏を除いて、誰一人としていなかった。
他の首脳たちは、みな自分の国の食事を注文している。
その姿は、どこに行っても自国の流儀を押し通す姿勢にさえ見える。
ところが、彼だけは違った。
訪問先の国の料理を注文した。
その国の文化を尊重する姿勢を見せたのだ。
ネット上では「私たちの国の料理を選んでくれてありがとう」「我が国の文化を尊重してくれた」「日本の首相は謙虚で素晴らしい」と、小泉氏を称賛する声が上がっていたという。

「その国に行ったらその国のものを食べる」
一見すると、些細で単純なことのようにも思える。
しかし食というものは、まぎれもなく文化のひとつである。
その国の食を味わうことは、その国の文化を尊重する第一歩にほかならない。
訪問した国の文化を尊重しない者が、その国の民に歓迎されないことは明らかなのである。

言語もしかり。
タイを訪れる旅行者は、ぜひ次の二つの言葉を覚えていってほしい。
「อร่อย(a-roi=おいしい)」
「ขอบคุณ(khop-khun=ありがとう)」
美味しいタイ料理を満喫したあとは、タイ人に対して使ってみてほしい。
この二つの言葉は、タイ料理の良さをさらに引き立てる強力なスパイスになってくれることだろう。

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パスポートのオンライン申請をやってみました

現在、日本からタイへの入国は、コロナ禍以前と同じく、パスポートと航空券のみで可能です。
日本への入国に関しても、日本帰国にワクチン接種証明と陰性証明は不要になり、「水際対策」と呼ばれてきた対策が、事実上撤廃されたのです。
コロナ禍にあって、引き出しにしまい込んだまま、その存在を忘れていたパスポート。
有効期限を忘れていた人も多いのではないでしょうか。
タイは入国時には6か月以上の、パスポート残存期間が必要です。
有効期限の残りが1年を切ったのであれば、いますぐパスポートの更新続きをしましょう!
令和5年(2023年)3月から、パスポートの更新申請がオンラインでできるようになりました。
今年9月に有効期限となってしまうパスポートを持っていた僕は、先日さっそくスマートフォンのマイナポータルアプリから申請手続きを行いました。
無事翌週に新しいパスポートを受け取ってきました!

便利な世の中になったもので、マイナンバーカードがあれば自宅でいつでも申請可能です。
従前は、パスポート交付窓口に、申請のときと受け取りときの2回出向く必要がありましたが、オンライン申請を行えば、窓口に行くのはパスポートを受け取るときの1回だけで済みます。
新たな旅の第一歩のためのパスポート申請を、より簡単で効率的な方法で踏み出しませんか?
パスポートのオンライン申請によって、手続きの時間の浪費から解放され、オンラインで行うことで待ち時間ゼロ、スマートな旅のスタートが可能です。
この記事では、オンライン申請の手順について、詳細にご案内いたします。

準備1 オンライン申請ができる条件とは?
パスポート更新のオンライン申請をするには条件があります。
それは
①有効なパスポートを持っている。
②パスポートの有効期間が1年未満、または査証欄の余白が見開き3ページ以下である。
以前はパスポートの査証欄の残りが少なくなったときは、1回まで査証欄のページを追加する増補制度がありましたが、現在は廃止されています。
余白がなくなったら、新たなパスポートの申請が必要になります。
③パスポートの記載事項に変更がない。
記載事項に変更がないというのは、例えば結婚などで姓や本籍が変わった場合など。
このような場合にはオンライン申請ができません。

準備2 オンライン申請に必要なもの、用意したほうがよいもの
「準備1:オンライン申請ができる条件」に該当したら、申請に必要なものを準備しましょう。必要なものは
① 現在有効なパスポート。
② マイナンバーカード
③ マイナポータルアプリ対応のスマートフォンの3つ。
となっています(マイナポータルアプリは事前にダウンロードしておき、ログインできるか確認しておきましょう)。

この3つは最低限用意していないと先には進めませんが、ほかにもいくつか事前に用意しておいたほうがいいものや確認しておいたほうがいいものがありますので、そのことについて補足しておきます。

① 顔写真
デジタルカメラで撮影した顔写真をあらかじめ用意しておいたほうがスムーズに手続きができます。
オンライン申請では、いわゆる「自撮り写真」で申請できますが、これがなかなかうまくきれいには撮りにくいものです。
5年または10年使うパスポートなので、事前に正装できちんと撮影して証明写真を用意しておくことをおススメします。
用意した証明写真は、スマートフォンに保存してきます。

② 自筆の署名
パスポートの写真のあるページには、自署のサインがあります。
従前は、交付申請書に署名したサインが、ここに転写されていましたが、オンライン申請では、スマートフォンのカメラで撮影したサインが転写されることになりますので、予め真っ白い紙に、サインを書いておき、撮影できるよう準備しておくことをおススメします。
できれば、こちらも顔写真と同様に、事前に撮影しておいたほうが、よりよいでしょう。

③ マイナンバーカードの署名用電子証明書のパスワード
これは、マイナンバーカードを市区町村の窓口で受け取った際に設定した半角6文字~16文字英数字が混在したパスワードのこと。
ログイン時に使用する数字4桁の暗証番号とは異なります。
オンライン申請では入力が必要になりますので、事前に確認しておく必要があります。


④ メールアドレス
申請手続きの途中で、メールアドレスの入力を求められます。
外務省のマニュアルには、この部分は出てきませんが、僕が申請したときは入力を求められました。
入力したメールアドレスに、確認コード(6桁)が送られてきますので、スマートフォンですぐに確認できるメールアドレスを準備しておいてください。(送付された確認コードは、申請作成画面に入力することになります)

ここまで準備ができたら、さっそく申請手続きに移りましょう。
操作画面のおおまかなながれは、下記の画面を参照してください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/domestic.html
(外務省旅券課作成の資料から引用しています)

STEP1 事前準備
マイナポータルサイトにログインしたら、「パスポート(旅券)申請」→「パスポートを更新する(切替申請)」を選択します。
 


マイナンバーカードに記載されている住所と同じ市区町村が表示されますので、交付を受ける窓口を確認します。

「署名用電子証明書パスワード(半角6文字~16文字英数字が混在したパスワード)を入力した後、顔写真と署名を登録します。

次に顔写真を登録します。




次に署名を登録します。


申請者情報と緊急連絡先を入力します。

STEP2 申請
申請書の作成になりますが、はじめに現在のパスポートの写真のある面を撮影します。


申請に必要な氏名(ローマ字表記)や現在のパスポート番号などの情報は、この面を撮影することで読み取られます。
ほとんどの情報は、現在のパスポートから引き継がれることになりますので、それ以外の情報を入力していきます。


途中にマイナポータルアプリでパスポートのICチップのページを読み取るという過程がありますが、ICチップのページが読み込めないことがあります(僕が実際にやってみたときも、読み込みができませんでした)。

ネット上の情報によれば、このパスポートのICチップのページを読み取る作業は、手こずっている人が結構いるようでした。


それでも、「何度か試してもパスポートが読み取れない方」というタブを押せば、スマートフォンのカメラで、パスポートの画面を撮影するよう指示かあり、これに従えば解決できます。
パスポートの画面を撮影とは、「顔写真のあるページ」「顔写真のあるページの裏側」「最後のページ」の3枚を透かした状態で撮影し、その写真をアップロードするというものになります。
透かしを撮影することになりますので、背面にデスクライトをおいて撮影するとスムーズにできます。



読み取ったパスポートの情報が表示されます。
氏名の綴りや旅券番号が正確に表示されているか、確認してください。

次に、パスポート申請をする本人情報を入力するためにマイナンバーカードの読み取りがあります

その読み取った氏名、住所などを確認します。
さらにパスポート申請に使用する顔写真が申請者本人であることを確認するために、もう1回マイナンバーカードを読み取ります。

次に受取窓口の確認です。
最初に設定したパスポートを受け取る窓口をここで確認します。

次に申請の同意確認画面が表示され、確認事項に同意するにチェックをして「申請する」ボタンを押します。


最後は署名付与になります。

マイナンバーカードを読み取るボタンを押すと、署名用電子証明書用暗証番号(英数字6~16文字)を求められるので、ここで入力します。



そして申請完了画面が表示されます。


申請後に訂正事項があるときは、マイナポータルに通知がきます。

僕が申請した時は、訂正を要求されました。


「ダメ出し」の理由は、署名の撮影でした。
撮影した時に、影が入ってしまっていたようで…。
影が入らないように撮影するのは、なかなか難しいものです。
最初にも触れましたが、この署名撮影についても、事前に撮影しておいたほうがよかったと後で思いました。
その後、再度署名撮影をして、再申請を行いました。

STEP3 受け取り
最終的に問題なく受理されたら、マイナポータルに通知が来ます。
「旅券(パスポート)の申請の審査が完了しました」というメッセージです。
そして、受け取りの日が通知されます。

なお、このときの通知に「受付票」が添付されてきます。
この「受付票」は、受け取り時に必要になります。
QRコードが印字されたPDFですが、スマートフォンに保存しておくだけ大丈夫です。
紙にプリントアウトして持参する必要はありません。
なお、受け取りに際しては、手数料の納付が必要になります。
該当する区分の手数料を現金で持参します(受け取り時に印紙・証紙を購入して納付することになります)。
また、それまで使っていたパスポートは、必ず持参してください。
マニュアルには「要返納」とされていますが、受け取り時に係員が確認したあとは、表紙と顔写真のページに穴をあける失効処理をしてから、申請者に返してくれます。
パスポートの受け取りが済むと、マイナポータルの申請状況が「完了」の表示に変わります。



これが新しいパスポートです。

査証欄のページには、ページごとに異なる浮世絵の絵柄が印刷されていて、ちょっと豪華な雰囲気です。



これも、偽造防止のための工夫かと思われます。
ご承知のように、日本のパスポートは世界で最も査証免除の国が多いパスポートであり、国際的にみて最も信用度のあるパスポートと言われています。
そのため、こうした偽造防止のための透かしやホログラムなど様々な工夫が取り入れられているのです。
パスポートの保管はくれぐれも厳重に…

コロナ禍が過ぎ、海外渡航が解禁されました。
この間に期限切れになった人は多いようで、パスポートの申請窓口はかなり混雑しているようです。
パスポートの有効期限が1年を切っているかたは、ぜひオンライン申請に挑戦してみてください!

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タイの静かな朝の様子

日差しが照り付ける中を散策するのは大変かもしれませんが、静かな朝の散策は、すがすがしく気持ちの良いものです。

朝は少し早起きをして、街の散策に出てみてください。

タイの朝の美しい風景とその独特の魅力は、旅行者の心を捉えて離しません。

朝には、この国の魅力を深く感じる機会が数多くあります。

 

バンコクの朝は、高層ビルの陰影と太陽の光が交差する、都会の朝の景色から始まります。

そのバンコクの喧騒のなかでも、静かな朝を実感できる場所の一つとして「ルンピニ公園」があります。(ルンピニ公園  สวนลุมพินี

都心の真ん中にあるこの広大な公園は、とても緑の豊かな公園です。

朝のひと時を、ジョギングやウオーキング、またヨガや太極拳などを楽しむ人が集うスポットなのです。

みな思い思いのスポーツを楽しんでいるのがわかります。

清々しい朝の空気を感じながら、人々の活動を観察することは、この国の文化と生活様式を理解する良い機会になることでしょう。

 

都心を離れた朝の風景もまた魅力的です。

チェンマイやメーホーソンでは、お寺の散策が特に魅力的でした。

きれいに掃き清められた静かな庭を歩けば、それだけで落ち着いた気持ちになれるものでした。

時間帯よっては、托鉢の風景を見ることもできます。

オレンジ色の袈裟を身にまとった僧侶が歩く姿は、タイならではの風景です。

僧侶にお供えをすることを意味するタンブンは、徳を積むというタイの美しい文化なのです。

タイの朝には静けさと美しさが溶け込んでいます。

また、活気のある朝の市場も、また面白いものです。

多彩な食材や商品が並びます。

市場の朝は、活気とカラフルさであふれ、地元の人々の交流の場となっています。

新鮮な野菜やフルーツ、香辛料の香りが漂い、朝食を求める人が集まります。

市場の風景は、タイ文化や生活の一端を垣間見る機会を提供してくれます。

できれば、朝食も市場で済ませてみましょう。

朝ご飯を外で食べることを好む人が多いのか、タイでは朝食専門の食堂や屋台が多く目につきます。

お粥や麺類などの軽食を提供している商店は、いくらでも見つかるはずです。

特にオススメなのがお粥。(タイのお粥  โจ๊ก

とろとろの食感がいいのと、豚肉や卵、野菜などがふんだんに入っていて、お粥といっても満足度はかなり高いと思います。

それに加えてパートンコー(ปาท่องโก๋)と呼ばれる揚げパンを頼むのもオススメです。

パートンコーをはじめ、朝限定の屋台は、結構多いのです。

これから仕事に行くと思われる人々が、テイクアウトで買っていく姿をよく見かけます。

気に入ったものを見かけたら、すぐにトライしてみるのがいいでしょう。

「あとでもう一回来てみよう」と思っても、こうした朝限定の屋台は、意外と早くに店じまいしてしまうのです。

パートンコー(ปาท่องโก๋) 写真提供_pixabay.com

 

たくさんの魅力のあるタイの朝風景を、カメラを片手に、散策してはいかがでしょうか。

タイの朝の風景は、緑豊かな公園、静かで美しい寺院、市場の賑わいなど、多様な一面を持っています。

モーニングルーチンを観察することは、この国の文化と宗教の重要な要素を体験する絶好の機会になることでしょう。

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メコン(แม่โขง Mekhong) 製造法から味わいまで、タイの酒文化を探る

以前左党というタイトルで、タイ国内のビール事情について書きました。(https://ponce07.com/drunkard/
僕自身は、もっぱら「ビール党」で、普段は乾杯からラストまでビール一辺倒といったところです。
暑いタイでは、キンキンに冷えたビールを特に愛飲していたところです。
そんな僕がビール以外に好んで口にする数少ない酒が「メコン(แม่โขง Mekhong)」です。
タイを代表するこの地酒メコンをご存知でしょうか?
かつて秋篠宮殿下も好んで飲まれたと話題になったこのメコンは、観光客の間では「メコンウイスキー」と呼ばれことが多いのですか、実際にはウイスキーではなく、ラム酒に近いものになります。
主原料は95%のサトウキビと5%米で、蒸留後はタイのナチュラルハーブやスパイスで香りづけされます。
そして3年~8年オーク樽で熟成させることで、さらなる深みと豊かさが加わります。
アルコール度数は35度です。
その名を東南アジア最大の大河メコン川に由来するこの地酒は、タイを代表する蒸留酒になります。

メコンは、最大のアルコール飲料メーカーである「タイ・ビバレッジ」という会社が製造・販売しています。
メコンの歴史は古く、最初に製造されたのは1941年になります。
1914年、パトゥムタニー県にあった個人所有のスラバンイーカン蒸留所がタイ政府に譲渡され、財務省物品税局の監督下に置かれることになります。
その後、物品税局は蒸留酒の製造を拡大させます。
1941年に、ハーブと伝統的な薬用リキュールを組み合わせた、新たなアルコール度数35度の蒸留酒が製造されます。
この蒸留酒が開発された当時、タイ・フランス領インドシナ紛争が勃発し、フランスへの反抗闘争が起きます。
当時愛国的な歌詞をつけられた『カム・コン(ข้ามโขง:「メコンを渡って」)』にあやかって、時の政府は新たに生産された蒸留酒に「メコン」と名付けたと言われています。

さて実際に飲んでみた感想になりますが、独特な甘みがあり、口当たりはまろやかで飲みやすい印象です。
とはいえ度数は35度ありますので、ソーダ割にして飲むのがよろしいかと思います。
現地でも、氷をたっぷり入れてソーダ割にする、日本でいうところの「ハイボール」のようにして飲むのが人気だとか。
他にも、メコンを原料にしたさまざまなカクテルなどもあるようです。
甘口のメコンは、タイ料理などの辛くて味の濃い料理によく合います。

このメコン。かつては大衆的な地酒として、タイ国民に広く親しまれてきた歴史があるのですが、2013年にメーカーである「タイ・ビバレッジ」は、国内向けのメコンを、国外向けに方向転換させます。
パッケージは新しくなり、ロゴが英語表記になるなど刷新されましたが、大幅な値上げとなり、国民のメコン離れが加速します。
現在は、HONG TONG(ホントン)やแสงโสม(センソム)といった銘柄のスピリッツがメジャーです。
タイを訪れるかたは、タイ料理を味わいながら、こうした新しい銘柄のスピリッツを試してみたてはいかがでしょうか。
タイ料理とともに、タイの酒文化を探ってみるのも旅の楽しみのひとつでしょう。
ただし、ビールと違って度数は高いですので、飲みすぎにはくれぐれもご用心を!

 

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AIの技術革新と翻訳技術の将来  Chat GPTはどこまで正確に翻訳できるのか

最近の、AI技術の普及は、私たちの生活に革新的な変化をもたらしています。
AIによる自動車の自動運転技術は、ドライバーの負担を軽減するのみならず、交通事故のリスクを減らすことを可能にしました。
家電製品の操作も自動化が進み、便利で快適な生活環境を手にすることができるようになりました。
産業分野においても、生産工程にロボットや自動化システムが導入されて、効率的な生産が可能になったほか、データ分析ツールの活用は、市場動向の把握能力を向上させ、それがマーケティング活動に大きく寄与するようになりました。
教育分野においても。個々の学習ニーズに合わせたカリキュラムや教材が提供されるなど、効果的な学習支援が行われるようになりました。

AI技術の普及によって、快適で安全、かつ低価格で高品質の生活環境を手にすることができた半面、課題も存在します。
利便性が向上するあまり、いままでは人の手によってなされていた仕事が、AIに取って代わられるという懸念です。
例えば、過去に「ボーカロイドと音読さん https://ponce07.com/vocaloid-and-ondoku-san/ 」というコラムで書いたところですが、現在の人工音声の技術は相当に進んでおり、あたかも実際の人間が発音したような、自然な音声が作り出せるようになっています。 
僕が毎日通勤で利用しているバスの車内アナウンスは、人工音声によるものです。
かつては、プロの声優さんが、実際に発声して、これを録音したものを車内アナウンスに使っていたのですが、現在では多くのバス会社が、人工音声によるアナウンスを使用しているようです。
AI技術の普及が、結果として声優さんの仕事を「代行」するようになったのです。
私たちの身の回りの多くの産業に従事している労働者が、このAIに取って代わられてしまう懸念は払拭できないのです。

翻訳の分野でも、技術革新が急速に進んでいます。
機械翻訳技術は、従前に比べずっと向上しており、大量の文書を素早く効率的に翻訳することが可能になりました。
AIによる機械翻訳は、膨大な言語データを学習して、統計的な分析を加えながら翻訳を行います。
手作業での翻訳作業に比べて、時間とコストを大幅に削減することができるようになりました。
翻訳品質も向上し、自然な表現や文脈を考慮した翻訳結果を提供することもできるようにもなってきています。
しかしながら、完全な自動翻訳の実現にはまだ課題があります。
特に、言語のニュアンスや文化的背景などを正確に理解して、それを適切に翻訳していくことは難しいとされています。
人間の翻訳者であれば、言語の微妙なニュアンスや文脈を正確に捉え、適切な翻訳を行うことができるでしょう。
そのため、高度な専門性や創造的な部分を含む翻訳業務においては、人間の翻訳者の存在が必要不可欠なのです。

では実際に、AIによる機械翻訳の実力は、どのくらい進んでいるのでしょうか?
話題の「Chat GPT」を使って、ちょっと試してみたいと思います。

タイ語を日本語に翻訳するプロセスを見てみます。
まずは、単純な語句の羅列と、ごく短い文章の翻訳をさせてみます。

次のタイ語を日本語に訳してください

กล้วย
อาหารไทย
จักรยาน
โรงพยาบาล
สถานีรถไฟ

ร้านขายยาอยู่ที่ไหน
โดยทั่วไปคนญี่ปุ่นกินข้าวด้วยตะเกียบ

翻訳結果は、次のとおりです。

さすがですね。
まったく狂いがありません。
この結果が出るまで、クリックしてから1秒程度です。

では次に、少し複雑にしてみます。
文中に二つ以上の述語が表れる、いわゆる「複文」を翻訳してもらいましょう。

ฝนทำท่าจะตก เอาร่มไปด้วยดีกว่า
今にも雨が降り出しそうだから、傘を持って行ったほうがいい。【目指せ!タイ語の達人เก่งไทย ไม่ยาก・TPA Press】

ทุกครั้งที่ฉันได้ยินเพลงนี้ ฉันก็นึกถึงเขาทุกที
この曲を耳にするたびに、彼のことを思い出す。【目指せ!タイ語の達人เก่งไทย ไม่ยาก・TPA Press】

ความสมดุลของการพัฒนาระหว่างเมืองและชนบท, จะทำให้เกิดการอพยพของแรง งานเข้ามาทำงานในเมือง
都市と農村間の発展の不均衡が、都市に仕事を求めてやってくる労働力移住を生み出している【パスポート初級タイ語辞典・宇戸清治・白水社】

翻訳結果は、次のとおりです。

こちらもすごいですね。
言い回しに若干の違いはあるものの、文脈としてはほぼ的確にとらえています。

では最後に、翻訳が特に難しい「詩」について試してみます。

พลังงานจน(Power of Poor)より (https://ponce07.com/power-of-poor/

สายลมจางๆ ยังล่องลอยจากแดนไกล
กระซิบคอย บอกเบาๆ เตือนให้เราลืมตา…
優しいそよ風が漂う はるか遠い地からのそよ風が
耳元でそっとささやく 俺たちに目を覚ませと…

翻訳結果は、次のとおりです。

直訳的な感じになってしまっているのがお分かりいただけると思います。
そして2行目の後半は、明らかに誤訳しています。
「ลืม」は「忘れる」の意味ではありますが
「ลืมตา」という熟語になると「目を開ける」「目を見開く」の意味になります。

続きも見てみましょう。

ชีวิตจนๆ อย่างเรา จะเอาอะไรหนักหนา
เช้าลุกขึ้นมา ส่งยิ้มให้โชคชะตา ศรัทธายังมีเหลือพอ
ถึงไม่ค่อยมีปัจจัย แต่ใจยังไม่อับจน
หลายครั้งทางชัน แต่ฉันรู้ว่าความจน มันมีพลังดิ้นรน
俺たちのような貧乏人の暮らしは 何をするにも困難ばかり
朝起きあがって 運命に微笑みかけてみる まだ信じている
持ち得るものはほとんどないけれど まだ気持ちは行き詰まってはいない
何度も何度も険しい道を来たけれど
俺は知っている 貧乏こそが奮闘するエネルギーになり得ることを…

翻訳結果は、次のとおりです。

 

ちょっと難しかったようですね。
概ねの意味は理解できますが、日本語として不自然な部分も散見されます。
「ปัจจัย」の意味について、辞書で確認してみましょう。
辞書は松山納先生の「タイ語辞典(大学書林)」です。
①要素、要因、原因、動機、因縁
②(生活、生産上の)必需品
③(仏教の)四事
④僧に渡す金銭
⑤後綴、接尾

第一の意味としては「要素」ではあります。
しかしここでは、二番目の意味の「生活上の必需品」から「生きていくうえで必要な物」という意味であることがわかります。
「多くの困難があるが、私は貧困の力が動き続けることを知っている。」の部分も、日本語の意味としては不自然な言い回しに聞こえます。

このようにしてみると、単純な語句の言い換えであれば、対応可能ではありますが、詩的な内容を含む文章になると、途端に不自然な表現になってしまいます。
やはり人間の感覚で訳していかないと、無理があることは明白です。

AIによる自動翻訳の機能が進んではいるものの、人間の翻訳者の役割や専門性は引き続き重要であることがわかります。
高度な翻訳業務においては、AI技術という有能な秘書と、幅広い教養を備えた人間との協働が、最も求められることと思います。

 

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東南アジアから渡ってきた猫たち

長崎の街を歩くと猫をよく見かけます。
「猫の街」と呼ばれるほど、猫の生息数が多いのです。
温暖な気候、港町、斜面地、狭い路地が多いこと…などなど。
こうした様々な要因が、長崎を「猫の街」にしてきたのです。
その意味では、長崎は猫にとっては過ごしやすい環境だと言えるのかもしれません。

僕自身、かつては仕事柄、斜面地にある住宅街をよく歩いていていました。
細い路地を通ると、しばしば猫の姿に出くわします。
その一方で、ペットボトルなどを使って作った「猫除け」を設置している民家も多いのです。
繁殖した猫と人間は、微妙な関係になっているのが事実なのです。

商店街の中にも普通に歩いています

 

長崎の猫が持つ特徴のひとつに、いわゆる「尾曲がり猫」が多いということが挙げられます。
尻尾が長くまっすぐになっている猫はあまり多くないのです。
「尾曲がり」と言ってもその形状は「カギ型」や「短尾型」、「ダンゴ型」など、様々タイプがあります。
この「尾曲がり猫」が生まれる要因は、言うまでもなく遺伝です。

縁起の良いとされる尾曲がり猫にあやかった「猫グッズ」は多い。

 

かつてこの「尾曲がり猫」を調査した学者がいました。
京都大学名誉教授の野沢謙先生です。
野沢先生の調査によると、長崎県内の猫の8割近くが、この「尾曲がり猫」であることがわかりました。
ほかに、鹿児島県、宮崎県、熊本県など、九州の各県でも、「尾曲がり率」は全国平均に比べて、突出して高いことがわかっています。
また、野沢先生は、この研究の過程で、尾曲がり猫のルーツの多くは東南アジアで、なかでもインドネシアに多く生息することを突き止めていたのです。
このインドネシアと長崎を結ぶ線は、何だったのでしょうか。

江戸時代の初め、南蛮貿易が盛んな頃は、多くの外国船が九州各地に来航していました。
その後、寛永期以降は、長崎のみが唯一開かれた港となります。
長崎には、オランダ船が定期的に、行き来するようになります。
当時のオランダは、インドネシアを支配下に置いていて、総督府はバタヴィア(現在のジャカルタ)にありました。
貿易を担った東インド会社の商館が置かれていたのも、やはりバタヴィアだったのです。
当時の貿易船には、猫を乗せる習慣がありました。
積み荷の食料品や木造の船体をかじるネズミなどの小型の齧歯動物は、船乗りたちにとっては厄介者でした。
この厄介者を駆除してくれたのが猫だったのです。
こうしたことから、貿易船に猫を乗せる習慣が広まったのです。
はるか遠い東南アジアの地から、長い船旅に揺られてきた猫たち。
こうした猫たちが降り立ったのが長崎だったのです。

しかし、時代は流れ、船は鋼鉄製になり、積み荷の梱包やネズミ駆除の技術が進み、猫たちは「お払い箱」になってしまいます。
かつてのように、貿易船に乗せられて、長い航海に出ることはなくなりました。
長崎の地に降り立った猫たちは、その地に根をおろし、繁殖して今に至っているのです。

長崎の猫たちは、もともとは野生動物だったわけではないのです。
人々が飼い馴らし、船乗りたちに重宝され、可愛がられてきた存在だったのです。
身近にいる、いわゆる「野良猫」と呼ばれる飼い主のいない猫も、かつては重宝され、可愛がられてきた猫の末裔なのかもしれません。
猫の放し飼いや、野良猫への無責任な餌やり行為は、野良猫の繁殖を増やし、それが住民との軋轢を生んで、結果として不幸な猫を生じさせる原因になっている悲しい現実があります。
猫を飼おうとするのであれば、最大限の愛情をもって、適正に飼育していただきたいと思います。
そして、かつてのように人と猫がうまく共存していた社会を実現させなければならないと考えます。

我が家の猫は長いしっぽ。長崎では少数派。

ネクタイ เน็คไท

毎日身に着けるファッションアイテムのひとつで、欠かすことのできないのが「ネクタイ」です。
スーツにネクタイは、現代のサラリーマンにとっての定番の「制服」とも言えます。

ネクタイの起源については数々の諸説があります。
古代ローマ時代、兵士たちは「フォーカル」と呼ばれる、防寒とお守り、2つの役割を持った布を首に巻いて戦地へ向かったという説があります。
男たちの出征に際し、妻や恋人たちは、無事を願って布を贈ったのでした。
また、装飾品としてのネクタイについては、フランスのルイ13世の説が有名です。
17世紀ごろ、クロアチアからルイ13世の護衛のためにフランスに来ていた兵士が首に巻いていたものが現在のネクタイの起源とされています。
その当時はクラバットと呼ばれており、ネクタイというよりもスカーフに近いものでした。
ルイ13世がクラバットを取り入れたことで、宮廷人や富裕層の間で流行し、様々なスタイルのクラバットが生み出され、ヨーロッパ各地に広まっていきました。

日本では明治に入り、文明開化が進むにつれて、着物などの和服から洋服へと、服装も大きく変わっていきました。
政府の要人、軍人などは制服として洋服を着るようになっていきます。
ネクタイもそのころに着用されるようになります。
国産のネクタイでは、1884年(明治17年)に東京の小山梅吉という帽子商が、帽子の布を使って作った蝶ネクタイが、国産のネクタイ第1号だと言われています。
大正時代に入ると、現在の一般的なネクタイである、細長いタイプのものが普及し始めます。
時代は昭和に移り、ネクタイはスーツとともにサラリーマンの必需品ともいえる存在になりました。
しかし、近年になり、そのネクタイに“冬の時代”が到来しました。
「クールビズ」です。

環境省の呼びかけで始まったクールビズは、冷房によるエネルギーの使用量を抑えるため、室温を、28度を目安に設定し、その中でも快適に過ごすことができるよう、ネクタイや上着をなるべく着用しない軽装の服装を推奨したのです。
省エネルギー対策の一環として、真夏を中心に、1年の半分近くはネクタイをしない「ノーネクタイ」が定着することになります。
ネクタイは敬遠され、売れ行きは一気に落ち込んでしまいます。
廃業に追い込まれた老舗のネクタイメーカーもありました。
環境保護のためのキャンペーンですから、これ自体に異を唱えるつもりは、毛頭ありません。
しかし、僕が思うに、ネクタイを外したからと言って、それほどまでに体感温度が下がるのか、正直なところよくわかりません。
外から職場に入ってすぐは、確かに暑く感じます。
とはいえ、一応冷房が効いている室内なのです。
うちわで数分扇いでいるうちに、暑さは引いていくものです。
むしろ、胸元を開けた服装が、どうしても「しどけなく」感じてしまうので、僕自身はたとえ真夏であってもネクタイを外したくないのです。

常夏のタイでは、ネクタイを締めている人は少数派です。
一年の大半が、蒸し暑い気候なのですから、それは当然と言えるのかもしれません。
しかし、正装はやはりスーツにネクタイです。
バンコクの街中で、半袖のTシャツに短パン、ビーチサンダルで歩いているのは、きまって外国人観光客です。
現地の人々は、都会の街中では、そのような恰好を好みません。
暑い国だからこそ、折り目のきちんとついたワイシャツにネクタイを締めているサラリーマンが、信頼されるのです。
先代の国王陛下が崩御されて国民が喪に服しているときに、王宮を訪れたことがあります。
献花に訪れたのでしょうか。
タイでは喪服を着る文化はないと言われていますが、ここには黒の礼服に黒のネクタイを締めた人々の姿が確かにありました。
特別な事情とはいえ、この暑さのなかで、こうした正装をするのは、大変なことと察します。

この写真は、フワランポーン駅 (สถานีรถไฟกรุงเทพ)のコンコースで撮影したものです。
仕事帰りにそのまま空港近くの宿に泊まり、翌朝早くにバンコクに向かったときのことでした。
こんな服装の観光客はほぼいないことと思いますが、僕にとっては、なんら違和感のない日常なのです。
久しぶりに降り立つ「天使の都」。
しどけない恰好は似つかわしくありません。
いつしか入国審査のときは、ネクタイを締めた「正装」をするのが習慣になりました。



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ดอกไม้กับความเชื่อ 花と信仰

バンコク在住の知人が、美しい写真を送ってくれました。
ハス園の写真です。
このハス園は、バンコクの郊外、パトゥムターニー県にある、ラチャモンコン工科大学タンヤブリ校(Rajamangala University of Technology Thanyaburi)のなかにある植物園になります。http://www.lotus.rmutt.ac.th/

こんなにも美しいキャンパスで勉強できる学生を、とてもうらやましく思います。

タイでは、ハスの花はとても大切にされます。
それは、仏教と深い関係があるという理由からです。

花に対する意識や考え方は、国や民族、それぞれの文化によって異なるものです。

今回は、タイの人々の花に対する信仰と考えについて、少し紹介いたします。

โดยทั่วไป คนไทยถือว่าดอกบัว เป็นสัญลักษณ์ของพุทธศาสนา จึงใช้เป็นดอกไม้หลักในการบูชาพระ ดอกบัวในเมืองไทยมีมากมายหลายชนิด และมีชื่อเรียกต่าง ๆ กันไป และชื่อเหล่านั้นก็มักนำไปตั้งชื่อให้ลูกสาว เช่น บัวเผื่อน บัวผัน ปทุม ปัทมา บงกช เป็นต้น
一般的にタイ人は、ハスの花を仏教の象徴として考えます。そして、ハスは僧侶に対してお供えするときの花として使われることが多いです。 タイにはたくさんの種類のハスがあります。ブア・プアン、ブア・パン、パトゥム、パタマー、ボンコットなどです。これらは、しばしば女子の名前としてもよく使われているのです。

ดอกมะลิเป็นเครื่องหมายของความบริสุทธิ์ เปรียบได้กับความรักของแม่ คนไทยจึงใช้เป็นดอกไม้ให้แม่ในวันแม่ ส่วนดอกซ่อนกลิ่นเป็นดอกไม้สีขาวเช่นกัน แต่ตามปกติคนไทยจะใช้ดอกไม้ชนิดนี้ในงานศพเท่านั้น ไม่นิยมนำไปเป็นของขวัญให้ใคร เวลาพูดถึงดอกซ่อนกลิ่นจึงชวนให้นึกถึงความตาย ส่วนดอกลั่นทมเป็นดอกไม้ที่สีสวย กลิ่นก็หอมแต่จะเห็นปลูกตามวัดหรือสถานที่ราชการต่าง ๆ ไม่มีใครนำมาปลูกในบ้านเพราะคำว่า “ลั่นทม” ออกเสียงคล้ายกับ “ระทม” ซึ่งคนไทยถือว่าไม่เป็นมงคล
ドーク・マリ(ジャスミン)の花は純粋さの象徴として考えられています。 それは母に対する愛情に匹敵するほどです。それで、タイでは母の日に、母へ贈る花として愛用されています。 ドーク・ソーンクリン(チューベローズ)の花も同じく白い花ですが、普通タイ人はこの花を葬式でのみ使います。 贈り物として誰かに持っていくのは一般的ではありません。 ドーク・ソーンクリンと言えば、それは死を連想させてしまうのです。また、ドーク・ラントム (プルメリア)の花は美しい色で、香りのいい花です。しかしこの花は、お寺や役所などには植えられているものの、家に植える人は誰もいません。それは「Lan Thom」という言葉が、「Ra Thom(「悲しむ・悲痛になる」の意味)」と発音が似ており、タイ人は縁起がよくないと考えているためです。

นอกจากนี้ยังมีดอกไม้อีกชนิดหนึ่งที่รูปและสีสันสวยงาม แต่คนไทยค่อนข้างมีอคติกับดอกไม้ชนิดนี้ทั้ง ๆ ที่ชาวมาเลย์ถือเป็นดอกไม้ประจำชาติ และชาวเกาะต่าง ๆ ในมหาสมุทรแปซิฟิกนิยมนำมาประดับร่างกาย ดอกไม้ชนิดนั้นคือ”ดอกชบา” คนไทยรับเอาคติความเชื่อเกี่ยวกับดอกชบามาจากอินเดียตั้งแต่สมัยสุโขทัย อินเดียใช้ดอกชบาบูชาเจ้าแม่กาลี ร้อยเป็นพวงมาลัยสวมคอนักโทษประหาร กฎหมายไทยในสมัยอยุธยาระบุไว้ว่าใช้ดอกชบาสีแดงทัดหูประจานหญิงแพศยา ด้วยเหตุนี้คนไทยจึงไม่นิยมดอกชบานักทั้ง ๆ ที่ดอกสวย และสีสดใส
このほかにも美しい形と色を持つ花があります。 マレーシアでは国花とされ、また太平洋の様々な島の民が身体に飾るのに好まれているのにもかかわらず、タイの人々はこの花に対してかなり偏見を持っています。その花は「ドーク・チャバー(ハイビスカス)」です。タイの人々は、スコータイ時代から、インドから来たハイビスカスの花についての信仰を取り入れてきました。インドでは、女神・カーリー※に供える花としてハイビスカスを使いますが、タイでは、花輪を作り死刑囚の首にかけるのに使われました。 アユタヤ時代のタイの法律では、赤いハイビスカスの花を耳にさして、娼婦をはずかしめることを規定していました。 このため、タイの人々は、はなやかな色と美しさを持つ花であるにもかかわらず、ハイビスカスの花を好まないのです。

※女神・カーリー = 凶暴な性格を持ち、破壊と殺戮の象徴とされる女神。


今回使用させていただきました宮本マラシー先生の「タイ語上級講座 読解と作文」は、タイの文化を比較的わかりやすい表現で紹介されているもので、大変参考になります。


なお僕自身がただいま勉強中です。
誤字脱字や誤訳などがありましたら、ご連絡いただければ幸いです。


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タイ現地採用で働く日本人の一日

前回のコラムで、タイ現地での求人広告について触れてみたところです。
タイに関する情報を発信しているバンコク在住のユーチューバーである「TJさん」の動画で、最近とても興味深い情報がありましたので、ここで紹介してみたいと思います。
この動画は、現地の日系企業で働き始めた若い日本人サラリーマンの一日を追ったレポートになります。


TJ Channel Thailand【海外転職】タイ現地採用で働く日本人に1日密着!!

https://www.youtube.com/watch?v=h8I8ZQz9G1

この30歳台の若いサラリーマン。
チョンブリー県に現地法人と工場がある、特殊鋼のメーカーに勤めています。
かねてから海外での勤務を希望していたこともあり、旅行で何度か訪れていたタイへの転職を決めたといいます。
業務内容は、タイ国内の日系企業への営業です。
タイは、メーカーの工場が数多くあり、主に自動車部品の工場への特殊鋼のセールスを手掛けているのだそうです。
営業職ではありますが、顧客に届ける金属の加工が、注文通りに仕上がっているかの確認は怠りません。

まず驚かされたのは、専用の送迎車が用意されていること。
しかも運転手付きという。
毎日の通勤はもちろん、お得意先を訪問するときにも使う、専属の送迎車になります。
東京にいる頃は、毎日混雑した通勤列車に揺られながら、会社勤めをしていたとのことですから、この待遇には驚いたといいます。

語学については、本人は、タイ語も英語も得意ではないと語っています。
営業先は、日系企業なので、言葉の障壁はありません。

住居については、バンコクにあるコンドミニアムを借りているそうです。
コンドミニアムについては、東京よりも安価で良質の部屋を借りることができます。
ジムやプールのついたコンドミニアムでも、立地条件にもよりますが、10,000バーツ程度から借りることもできるのです。

この日は、午後6時前には、帰宅しており、普段も「このくらいの時間には帰れる」と言います。
土日は休めて、残業もあまりなく、労働環境には恵まれているようです。
そして最後に、「お給料の額」を公開しています。
かつては、現地採用は「キツい割に給料は格安」と言われていましたが、決してそうではないことがわかりました。
時代は確実に変化しているのです。

現地採用で就労ビザ(労働許可)を受けるために必要な収入は、1か月あたり50,000バーツ以上が原則と言われています。
例外的に投資推奨対象である企業は、就労ビザの取得条件が緩和されるため、コールセンターなどの求人では30,000バーツ程度でもビザを取得することもあるそうですが、基本的には50,000バーツ以上の初任給が必要になります。
バンコクでの生活費を考えると、月収が50,000バーツあれば、そこそこゆとりを持った生活ができるのではないかと思います。

もちろん、慣れない異国で仕事をする以上は、何かと気苦労も絶えないところとは察します。
誰もかれもがうまくいくわけではありません。
それでも、この若いサラリーマンのように、チャレンジ精神を持った日本人が多くいることに、感動です。
そしてなによりも、この青年の表情がいいです。
道は始まったばかりなのかもしれませんが、満足のいく人生を送っているということが、その表情からうかがえます。

日本で働くということは、手厚い社会福祉と良質のサービスに護られた生活を送ることができるのは確かであると思います。
しかし、その一方で、高額の社会保険料を負担しなければならないことは避けて通れません。
しかも、少子高齢化が進展している日本では、さらなる負担が求められるのは必至です。

そんな中、いろいろなリスクを承知でも、海外への転職にチャレンジしていくバイタリティには、感動です。
こうした志の高い若者が増えていけば、日本も、アジアの国々も、もっと元気になれるのかもしれません。

 


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รับสมัครงาน 求人広告から見るタイの労働事情

気候が温暖で、生活費も日本と比べると安価で暮らしやすい…
ロングステイ先では常に人気上位のタイ。
僕も将来は、長期滞在したいと真剣に考えているところです。

物価については以前にも書いたところですが(タイの物価は高いのか?ค่าครองชีพ https://ponce07.com/cost-of-living-1/)、特別な贅沢さえしなければ、リーズナブルな旅行が楽しめると思っています。
しかし、近年のタイの物価上昇や昨年後半の急速な円安の進行で、以前のような割安感がやや薄れつつあるのも事実です。

最近はタイに渡航することができずにいますが、現地のユーチューバーなどが発信している情報をこまめにみると、飲食店などでは、確かに割高になっている気もします。

モノの値段については、現地のスーパーやコンビニエンスストアなどの店頭を覗けば、だいたいのところは、うかがい知ることができるものです。
しかしながら、現地で働く人々のサラリーの側、つまり給与水準に照らして見るような機会は、ほどんどないのが実情でしょう。
現地の企業で働くサラリーマンの賃金相場がどの程度なのか、非常に興味のあるところです。


ここで示しました写真は、バンコクの中心街にある、行列ができるほど有名なカオマンガイの店「โกอ่างข้าวมันไก่ประตูน้ำ(ゴーアーン・カオマンガイ・プラトゥナーム)」(プラトゥナームの行列のできるカオマンガイ屋 https://ponce07.com/kaomunkai-pratunam/)の客席で撮影したものです。

求人広告のポスターです。
なかなか興味深いですね。
少し解説してみます。

พ่อครัว กุ๊ก เริ่มต้น 12,000-15,000
調理師(コック) 12,000~15,000バーツから
ไม่จำเป็นต้องมีประสบการณ์  経験不問
ถ้ามีประสบการณ์จะพิจารณาเป็นพิเศษ
経験有りの場合は考慮します
※พิจารณา=検討する เป็นพิเศษ=特別に

พนักงานเสิร์ฟ เริ่มต้น 11,000+สวัสดิการ
ウェイター 初任給11,000プラス福利厚生

ここでいう初任給とは、日給ではありません。
もちろん月給になります。

それに加えて、目立つのが福利厚生についての記述です。
ポスターの左下に書かれている「充実の福利厚生!」(直訳としては「福利厚生と利益」となっています)
ここでは、自社の労働条件を積極的にPRしています。

สวัสดิการและผลประโยชน์ (※ผลประโยชน์=利益、利害)

เครื่องแบบพนักงาน  制服貸与
ประกันสังคม  社会保険有り
เงินทิป  チップ有り
เบี้ยขยัน  勤勉手当有り
วันหยุดประจำสัปดาห์  週休日有り
วันลากิจ  有給休暇有り
ค่าล่วงเวลา(OT)  残業手当有り
วันพักร้อนประจำปี  暑季休暇(有給休暇)有り
รางวัลอายุงาน  皆勤賞(永年勤続表彰)有り
ค่าเดินทาง(ตามความเหมาะสม)  交通費支給(規定による)

どれも、日本の労働環境からみれば、当たり前のようにも見えますが、わざわざこうして書いているところをみると、タイでの労働条件は、日本よりも厳しいものなのかもしれません。

タイでは大卒者の初任給が20,000バーツ程度と言われていますので、暑い厨房で働く調理師の初任給が12,000~15,000バーツ程度とはなかなかツラいものがあります。

こうして現地のサラリーから見れば、一回に一人1,000バーツを超えるような外食などは、旅行者だからできるのであって、彼らにとっては、まったく非日常的なものでしかありません。
ハレの日の晩餐…なのかもしれません。


旅行が長くなると、現地通貨を日本円に換算することをしなくなります。
モノの値段を円で考えるのではなく、現地通貨で考えるようになります。
「横のつながり」で考えられるようになるものです。

初めてタイに旅行に行った人は、目にするものの多くが「安価」に見えると思います。
次第にそれを現地の実情に置き換えながら、冷静に分析できるようになるものです。
そうしたことも、ビギナーの旅行者から中級者の旅行者に変貌する一つの目安なのかもしれません。


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