書くということ

最近は、仕事の忙しさが増してきて、タイ語の勉強が停滞気味です。
困ったものです。
初心に立ち返って、まずは紙に書いてみることから再開しなければいけないと考えています。

タイ語の勉強を始めた頃は、紙と鉛筆が必要不可欠でした。
はじめは、スマホのタイ語単語アプリなどで、目にする単語の音声を聴いて、文字を目で追うことをしていたのですが、文字をいざ書いてみようとしても、まったく書けない。
まったく記憶されていないことに気がついたのです。
ただ眺めて見ているだけでは、記憶されないのです。
これではダメだということで、紙と鉛筆を使うことになります。
つまりは、「とにかく書く」「やたら書く」「あくまで書く」…でした。
白い紙の上に、覚えた文字、覚えた単語を再現していく…この作業の繰り返しでした。
タイ語の文章は、いわゆる「分かち書き」をしません。
英語のように単語と単語の間にスペースを置きません。
文の先頭から文末まで、切れ目なく文字が並べられます。
意味を分かりやすくするために、ブランクが入ることもありますが、句読点で句切るタイミングまでは、切れ目なく文字が並べられることになります。
大文字と小文字の区別はなく、ピリオドやクエスチョンマークの類もありません。
もし仮に、I went to the hospital yesterday.という文章が iwenttothehospitalyesterday と書かれていたとすれば、見る人はかなり混乱すると思います。
ある程度の数の単語を覚えていないと、単語と単語の切れ目すらわからないので、辞書を引くこともできないということになります。
紙に書いていくことで、文字のイメージを再現すると同時に、基本的な単語を覚えていき、さらにその単語と関連する熟語も覚えていく。
スポコン漫画さながら、紙に書いて、書いて、書きまくったものです。
一日に十数枚書いた日もありました。
指にペンだこができるほど書いた日もありました。
疲れて字が雑になりすぎて、何を書いているのかわからなくなることもありました。
非効率的なのかもしれません。
当時は書くという作業をやめるのが、とても不安に感じたものでした。

พจนานุกรม 8,000 ศัพท์ไทย-ญี่ปุ่น
以前のコラム「デザインフォント แบบอักษร https://ponce07.com/design-font/ 」でも書きましたが、タイ文字がすぐに識別できないのは、自分のアタマの中にタイ文字のイメージができあがっていないのが原因なのだと思っています。
実際に紙に書いてみるという作業を繰り返すことは、イメージを定着させるうえで有効だったと思います。
大多数の日本人にとって、タイ文字は漢字やアルファベットと異なり、アタマの中に文字のイメージができあがっていません。
タイ語の勉強を始めたばかりの初心者のかたは、とにかくタイ文字を紙に書いてみるというところから始めてみるのが有効だと思います。
テキストや辞書の文字をお手本にしながら、まずは書き写してみる。
ここから始めてみてください。
数か月繰り返せば、徐々に効果が表れてくるのが実感できます。
ぜひお試しを…


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