ラグビーのワールドカップが日本で開催され、国内各地で競技が行われています。
またキャンプ地に選ばれた各地でも、外国チームを歓迎する様々なアトラクションが行われているようです。
なかでも、外国チームそれぞれの国旗を掲揚し国歌を斉唱するアトラクションは、各国の関係者に好意的に受け止められているようです。
これらは主に地元の児童生徒らが参加したもので、この「おもてなし」は、外国チームの選手や関係者にとって感動的な演出だったようです。
自国の国旗や国歌を尊重する姿勢は大切なことです。
そして、その考え方は幼少のときから教育されるべきものと言えるでしょう。
自国の国旗や国歌を尊重できない人は、他国の国旗や国歌を尊重できるはずがありません。
国際的に活躍できる日本人を育てていくのであれば、まずはこういうところから始めていくべきだと僕は考えています。
今日はタイの国歌を紹介します。
この国歌が採用されたのは1939年のことです。
この頃は、第二次世界大戦の直前で、戦時色が濃くなっていた時期と思われます。
アジア各国が次々と列強諸国の植民地とされていた状況のなか、独立を維持し続けたタイ。
その誇りと、独立を守り抜き、そして他国の支配は決して許さないという強い決意が、この歌詞に盛り込まれています。
国歌制定後、これを国民に広く知らせるために、毎日朝8時と夕方の午後6時に公共の施設や広場で流されることになりました。
それは、現在でも受け継がれています。
毎日朝8時と夕方の午後6時の時報に合わせてテレビやラジオで流されています。
この時間に駅行けば、国歌の演奏中は全員が起立している姿を目にすることができます。
学校など国旗掲揚台があるところでは、朝の国歌斉唱時に国旗が掲揚され、夕方の斉唱時に降ろされます。
下の映像は、テレビで実際に使われているものです。
演奏の前には以下のメッセージが読まれています。
ธงชาติและเพลงชาติไทย เป็นสัญลักษณ์ของความเป็นไทย
เราจงร่วมใจกันยืนตรงเคารพธงชาติ ด้วยความภาคภูมิใจในเอกราช
และความเสียสละของบรรพบุรุษไทย
タイの国歌と国旗、それはタイの象徴である
私たちは心を合わせまっすぐに立って国旗を尊重すべし
独立の誇りとタイ人の先祖の犠牲を思い
https://www.youtube.com/watch?v=YTgVDlE1HII
https://www.youtube.com/watch?v=1OzPq9NONiw
เพลงชาติ
タイ王国国歌
ประเทศไทยรวมเลือดเนื้อชาติเชื้อไทย
เป็นประชาธิปไตยของไทยทุกส่วน
อยู่ยืนยงดำรงไว้ได้ทั้งมวล
ด้วยไทยล้วนหมายรักสามัคคี
ไทยนี้รักสงบแต่ถึงรบไม่ขลาด
เอกราชจะไม่ให้ใครข่มขี่
สละเลือดทุกหยาดเป็นชาติพลี
เถลิงประเทศชาติไทยทวีมีชัย ชโย
タイ国はタイ国民の血肉を集め合わせたもの
タイ全土はすべて国民のもの
すべてを維持できているのは
タイ国民すべてが団結を愛しているから
タイは平和を愛するが 闘うことになれば怖じ気づくことはない
独立は誰にも抑圧させはしない
国家のためにすべての血の滴を犠牲にする
タイ国家に勝利あれ 万歳!
なお国旗はธงไตรรงค์ (Thong Trairong・三色旗)と呼ばれています。
赤・白・青の3色のタイ国旗は、青は「国王(王室)」を、白は「宗教(仏教)」を、赤は「国家、国民」を表しており、1917年に制定されたものです。