文字も文法も発音もまったくわからないところから始めたタイ語の勉強。
とにかく紙に書いてイメージをつかむところから始めたことは、先に書いたところです。
最初の頃は、岡滋訓先生の「タイ日辞典」(ボイス発行)を使っていました。
ひとつひとつの音節に意味があり、これらが積み重なることで、熟語になり、またそれらが並べられることで、文章になっていくことは、既にお伝えしたところです。
併せて、同じ岡滋訓先生「タイ語の覚え方・使い方Book (1)(2)」(ボイス発行)も参考にさせていただきました。
わかりやすく書かれており、初心者が語彙力を増やすコツをつかむには、よい教材になると思います。
単語をある程度覚えてくると次に悩むのが語順です。
どのように並べていくのかという点で、迷ってしまうことがしばしばあります。
「この単語とこの単語はどっちが先になるのか」と考えてしまうということです。
タイ語の語順は、①「主語」+「動詞」+「目的語」の順に並べていくこと。②修飾語は修飾される語の後に置く。「名詞」 +「修飾語」の順 が基本になります。
【例】僕は空港に行きます。
ผมไปสนามบิน= ผม〈僕〉+ ไป〈行く〉+ สนามบิน〈空港〉
【例】きれいな人
คนสวย= คน〈人〉+ สวย〈きれいな〉
この理屈はわかるのですが、それほど単純ではないのです。
理解しやすいいちばんの方法は、実際に使われている文例を見ることです。
ですから、辞書についても、単に語句の意味が書かれているだけでなく、その語を使った例文が出ているもののほうが、理解しやすいと考えたのです。
タイ語の勉強を始めてしばらくしてから、このことを意識するようになり、使う辞書を追加しました。
それがこの辞書「実用 タイ日辞典・用例集《8,000語》」でした。
ผู้เขียน:วิไล โตมรกุล
สำนักพิมพ์:สำนักพิมพ์ภาษาและวัฒนธรรม TPAPRESS
この辞書が良い点は、とにかく例文が豊富なことです。
本文は、下のようになっています。
この辞書は、タイ国内の出版ですので、日本国内で入手するのは困難です。
ネット購入できますが、輸入品なので、少し割高になり、時間もかかります。
タイ国内では紀伊國屋書店ほか、大きな規模の書店に行けば在庫があるでしょう。
僕はチェンマイ市内の書店で購入しました。1,000バーツでした。
初学者には大いに有用になるお勧めの辞書です。