タイは仏教の国です。
タイは国民の大多数が仏教徒であり、生活にも仏教の教えが色濃く表れています。
とりわけ、功徳を積むことを「ทำบุญタンブン」といい、タイ人はこの「ทำบุญタンブン」とても大切にしているのです。
例えば、僧侶に食料などを与える托鉢(=ตักบาตร)は、ごく自然に行われています。
困った人を助けるという行為も「ทำบุญタンブン」の一つです。
「ทำบุญタンブン」は「徳を積む」行いであって、これを重ねることで、来世の自分が良い状態で生まれ変わると信じているのです。
その「ทำบุญタンブン」で、最も徳が高いと言われるのが「บวช出家」です。
タイでは、男性なら一生に最低一回は「บวช出家」するとも言われているのです。
私たち日本人には、「出家」というと特別なことばのように感じます。
仏教徒が多いと言われながら、仏教の教えが生活に及んでいるのは、冠婚葬祭などごく一部に限られています。
ですから、実際に出家する者はほとんどいません。
もちろん僕自身も、出家の経験はありません。
出家した後の、寺での修業は、さぞかし厳しいものなのだろう…
想像するところですが、それはあくまで「想像」に過ぎません。
その修行生活は、書物などを通じて知るにとどまります。
これまで数々の本を読んだものですが、その中で最も印象に残っているのが、一道(かずみち)少年の修行時代のことです。
一道少年 その2
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