細やかな日本文化 「薬味」について

最近は日本に訪れる外国人が急速に増えています。
特に最近ではタイなどの東南アジアからの観光客が数を大きく伸ばしているようです。
そんな外国人たちが決まって口にするのが、日本文化の繊細さです。

タイ人にもよく知られている日本食に刺身や寿司があります。
もともとタイでは魚を生で食べるという習慣がないので、生魚を食べる日本の食文化に驚くといいます。
盛り付けの見た目の美しさもいいと上々の評判。
その盛り付けに欠かせないのが「薬味」と言われているものです。
薬味という言葉は書いて字のごとく「薬」と「味」から成っています。
薬味は食材の味を引き立てるだけでなく、薬味に含まれる成分による医学的な効用を考えて使われているのです。
アジやサバなどの青魚と合わせて食べるのは、決まって生姜でしょう。
この組み合わせは、味の面でももちろん良いのですが、青魚には回虫が付着していることも知られていて、生姜はこの回虫の動きを抑制する効果があると言われています。
死滅させることこそできないものの、その動きを鈍らせる効果があることが知られています。
生姜には消化を促す作用があるとも言われ、一説によると奈良時代頃から食用に供されているとのことです。
また、刺身のツマには黄色い食用菊が添えられていることが多いのですが、この食用菊にも解毒作用があることが最近の研究では分かっています。
ちょっと考えてみてもよくわかることですが、江戸時代には生魚の鮮度を保つための電気冷蔵庫などというものはないのです。
お腹を壊したとしても抗生物質などというものも当然ないのです。
しかし不思議なことに、江戸時代の日本には刺身や寿司などの生の魚を食べる文化が定着していたのです。
それは、日本人の持つ清潔感はもとより、このような薬味の機能をうまく活用していることも大いに影響していると思います。
絵皿をキャンバスに見立てて、魚を配置していきます。
そして薬味も併せて配置されます。
その美しさは壮観で、お客さんの視線集めます。
刺身の盛り合わせは、見た目の美しさにとどまりません。
薬味の持つ効用を考え、機能的に盛り付けられているのです。
そこには、職人の知恵が生かされていると言えるのです。

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