街歩きは面白いものですが、もし旅先でクルマが使えたら、行動範囲が一気に広がります。
9年前のクラビでは、移動にとても困った経験をしました。
なにせ流しのタクシーを見かけることがありませんでしたので…
このことは以前お話しました。
(白い道 その6 https://ponce07.com/shiroimichi-06/)
しかし最近になって、その状況も少しずつ変化してきています。
配車アプリの普及です。
タイでは「Grab」「Bolt」といった配車アプリが普及して、観光での移動がラクになったと聞きます。
今回の旅行では、実際に配車アプリを使ってみました。
バンコクでは旅行者に欠かすことのできない定番のアプリと言われていますが、地方都市のクラビでもこのアプリが使えるのか試してみたかったのです。
結論から言いますと、クラビではバンコク首都圏と比べると、配車の数は少ないですが、十分に使えることがわかりました。
この配車アプリについて、まだ使ったことのないかたのために、その特長や使いかた、メリットなどについて、タイの事情をふまえてポイントをまとめます。
配車アプリとは、スマートフォンでクルマを呼べるサービスで、タイでは Grab・Bolt・MuvMi・LINE MAN などが広く使われています。
観光客でも簡単に利用でき、英語や日本語表示にも対応しているアプリがあります。
主な配車アプリとその特徴
①Grab(グラブ)
– 東南アジアで最も普及しているアプリ
– 日本語表示あり
– 車・タクシー・バイク・デリバリーなど多機能
– 料金はやや高めだが、ドライバーの質が安定している
②Bolt(ボルト)
– Grabより料金が安い傾向
– シンプルで使いやすい
– バンコクを中心に広く利用可能
– 英語表示が基本
③MuvMi(ムーブミー)
– 電動トゥクトゥクのシェアライド
– バンコク中心部のみ
– 近距離移動が安い
配車アプリのメリット
① 料金トラブルがない
スマートフォンの位置情報から、ドライバーと乗客それぞれの位置が正確に示され、目的地までの距離と料金が事前に把握できることなどから、「ぼったくり」の心配がほぼなくなりました。
タイのトゥクトゥクにはメーターは付いていません。
一般のタクシーでも、メーターを使いたがらない運転手も少なくありません。
当然ながら運賃は「交渉制」になりますので、外国人観光客などは常に「カモ」にされていたのです。
配車アプリを使えば、事前に料金が確定しているので、いつでも明朗会計というわけです。
②言葉ができなくても大丈夫
アプリ内で目的地を指定するだけなので、場所や地名の説明が要りません。
タイ語のように発音が難解な言語では、一度言っただけでは運転手に通じないこともよくあります。
その点では、非常にラクになったと言えます。
またGrabは自動翻訳チャット機能もあります。
③安全性が高い
ドライバーの顔と名前、評価点などの情報や車両番号が事前に表示されます。
さきほどいわゆる「ぼったくり」による被害がなくなったと説明しましたが、乗客は事前にドライバーの情報を知ることができるという点で安全性が高いというわけです。
ドライバー側も下手なことをすれば、自分の「評価」を下げることになるので、乱暴なことはしようとしないのです。
④ 現金がなくても乗れる
クレジットカードやデビットカードなどをアプリに連携させることで、カード決済が可能になります。
細かい現金を用意する必要はありません。
ただし、カードでの支払いは若干の手数料が発生します。
⑤ 流しのタクシーより捕まえやすい
流しのタクシーがいない観光地でも、比較的呼びやすい点は便利です。
特に地方都市など配車数が絶対的に少ない街では、このメリットは大きいと思います。
いわゆるプロのドライバーだけでなく、一般の人がスキマ時間のアルバイト感覚で「白タク営業」をすることができるようになっています(白タク行為は日本では厳禁ですが、タイでは一般的に行われています)。
このことが配車数の増加に寄与したと言えるでしょう。
実際にクラビで利用した時は、乗車した車のほぼすべてが、通常のタクシー(営業車両)ではない一般車両でした。
ドライバーとしての副収入を得られる点も、アプリの普及を促進させることにつながったと推測されます。
Grabの使い方
おもな流れは次のとおりです。
【事前準備】日本出発前にアプリをインストールしておきます。
自分の氏名は英文で入れておくことを推奨します。
ドライバー側にはこちらの氏名が伝わるので、漢字での表記は避けたほうが無難です(一般のタイ人は漢字が読めないことが多い)。

① 行き先を入力します
目的地の入力はGoogleマップからコピペすればいいので、そこまで手間はかかりません。
タイ語の入力は必須ではありません。
現在地は位置情報から自動的に表示されます。
問題がなければ確定させます。

出発地と目的地を確定させるとドライバーの検索が開始されます。

②車種と料金を確認します
条件に合うドライバーが見つかると乗車地点と目的地が地図上に表示され、距離・料金・所要時間が確認できます。

② ドライバーがピックアップ地点に向かいます
車種と車体の色、ナンバーが示されますので、この情報をもとにドライバーを確認します

④乗車して目的地へ
ドライバーを見つけたら、スマートフォンを提示し目的地を確認してから乗車します。
乗車中もアプリで位置情報を常に確認できます。
目的地まであと何キロであるとか、到着予想時刻なども表示されます

⑤支払い
目的地に到着後支払いを済ませます(アプリ内決済 or 現金)
⑥評価
乗車後の感想を聞かれます。
問題がなかったのであれば「★5つ」をつけましょう。
コメントを付すことも可能です。
⑦領収証の発行
アプリのインストールの際に登録したメールアドレスに領収証が届きます。

注意事項について
この配車アプリは非常に便利ですが、次の点には注意が必要です。
アプリの特性として考慮しておかなければならないことは、需要と供給が一致してはじめてクルマが利用できるということです。
場所や時間帯によってはドライバーが見つからないこともあります。
実際に検索しても配車がない時もありました(この場合は「近くにドライバーがいないようです」というメッセージが表示されます)。
ときには何度もトライしなければドライバーが見つからないときもあります。
クラビ郊外のワットタムスア(วัดถ้ำเสือ)に行ったときは、帰路にドライバーが捕まらずに苦労しました(4回目の検索で成功。ただし料金は往路よりもずっと高かったです)。
またピークの時間帯は料金が流しのタクシーよりも上がることがあります。
Grabによらず、流しのタクシーをメーターで利用したほうが安いこともありました。
タイでは、配車アプリは「観光の必須アイテム」と言っていいほど便利です。
実際に使ってみると、その快適さがよくわかるサービスです。
クラビのような地方都市でも、このアプリが使えることが実証できました。
タイ旅行の予定のあるかたは事前にインストールしておくことを強くおススメいたします。


































































