現在のバンコク市内はBTS (高架電車)や地下鉄の路線が延びて、移動が格段に便利になりました。
僕が初めてバンコクに降り立った20数年前は、当然BTSや地下鉄はなかったので、市内の移動に公共交通の手段としてはバスが中心でした。
バスというものは基本的には地元の人が使う交通手段です。
日本国内でも、よその地方に出張や旅行に行ったときは、バスの利用に困ることが多々ありますね。
国外に行ってしまえば、それ以上の困難が伴います。
フアラムポーン(หัวลำโพง)からルムピニー(ลุมพินี)まで移動するだけでも1時間以上かかってしまったのではないかと思います。
フアラムポーンからラーマ4世通りを西方向に進むことまでは分かったのですが、どのバスを使えばいいのかわからなったのです。
バスの方向表示にアルファベットの表記はありませんでした。
タイ文字が全く読めなかったので、あと頼りになるのはフロントガラスに張りつけてある数字のみ。
これをガイドブック「地球の歩き方」の地図の道路上に小さく書いてある路線番号と照らし合わせて乗るバスを選んだのでした。
乗った後は、車掌から切符を買うところまではわかりましたが、肝心の降りる停留所がわからない…
結局早く降りすぎて、歩かされる羽目に…
酷暑の路上を重いバックパックを背負ったまま歩いたのを今でも思い出します。
先日久しぶりにバンコクに旅行した時に、そのことを思い出して、ルムピニーにも足を運んだのです。
下町の風情は変わらないものでしたが、地下鉄ができたおかげで、移動は快適になりました。
あれほど苦労して移動した距離も、地下鉄に乗れば3駅の移動。
時間にして10数分といったところです。