現代人にとって、いまやスマートフォンはなくてはならない存在と言えるのかもしれません。
かつての旅行では、紙の地図と小型のコンパス(方位磁針)を頼りに街を歩いたものですが、最近ではもっぱらスマートフォンでグーグルマップなどのナビゲーションを頼りに街を歩いているかたが多いのではないでしょうか。
お恥ずかしい話ですが、僕が以前やってしまった失敗があります。
以前タイに旅行した時に、タイ現地のSIMカードを購入しなかったのです。
何か調べものがあったら、ホテルや飲食店のWi-Fiを使えばいいだろう、と高を括っていたのです。
クラビー県のランタ島でレンタカーを借りてドライブに出たのですが、自分の泊っているホテルに戻れなくなってしまったのです。
タイの道路は、メインストリートである「タノン(ถนน)」の両脇に、数多くの「ソイ(ซอย)」が伸びています。
その形は、あたかも魚の骨のようです。
背骨に当たる大きな道路から直角に細い小路が無数に伸びていて、その小路同士は交わることがなく、ことごとく行き止まりになっているのです。
そして、自分の泊っているホテルのあるソイの入り口がわからくなってしまったのです。
「確かこの辺りだったはず…」と言いながら、道路を行ったり来たりしていました。
ソイから出てタノン(大通り)に出るときに、そのT字路の様子を覚えておけばよかったのですが…
残念なことに、そのとき借りたレンタカーにはカーナビがついていませんでした。
(仮にあったとしても使い方がわかるのかどうかは不明ですが)
こんな時に、心強い味方になってくれるのが、やはりスマートフォンなのです。
スマホ依存症になっている自分が情けない限りですが、やはりそこは見ず知らずの旅先のこと。
スマートフォンがあるのとないのでは受けるストレスが全く違ってくるのではないでしょうか。
さて今回は、短期の旅行者でも使える格安のタイSIMカードをご紹介します。
空港内には、タイ現地の通信会社の旅行者用SIMカードを販売する店舗が多数あり、そこには外国人旅行者の行列ができています。
ここで頼めば、従業員がカードの挿入と初期設定を簡単にやってくれます。
通信会社はメジャーなところとしてはAIS社やTRUE MOVE社などがありますが、どの通信会社も価格は1週間程度のもので299バーツでした。
普段使っているスマートフォンとパスポートを差し出せば、5分ほどで完了です。
普通の旅行者なら、こうした方法でタイ現地のSIMカードを購入すると思いますが、これよりもさらに格安の方法があります。
事前に日本国内で、タイのSIMカードを購入するのです。
Amazon やYahooショッピングなどの通販で買うことができるのです。
僕が今回使ったのが、「TRUE MOVE タイ プリペイドSIM 8日間データ通信無制限 100分無料通話付」という商品で、カードは1枚当たり450円と格安です。
2枚まとめて買えば、さらにお得になります。
タイで8日間3Gデータ通信が使い放題で利用できるプリペイドSIMカードです。
仮に8日以内にデータ通信量が3GBを超えると速度制限がかかりますが、遅くなった通信速度でもLINE等のSNSやメールなどは使用可能です。
また、100バーツ分(タイ国内通話約100分、もしくは日本携帯への国際発信約20分)の通話付きなので、グループで旅行する人たちにとっても使いやすいと思います。
空港内の長い行列に並ばなくてよいのも助かります。
SIMカードの挿入と初期設定は自分ですることになりますが、意外と簡単にできます。
これが事前に購入したSIMカードになります。
サイズは標準、micro、nanoの3サイズ対応です。
パッケージに貼付された番号が、附番された電話番号になります。
SIMカード挿入の際には、ピンが必要になりますので、ご準備をお願いいたします。
またカードの挿入は、タイ入国後に行うようにしてください。
入国前に日本で挿入した場合、開通してしまう可能性があります。
なお日本で使っているSIMカードは、帰国後に戻すことになりますので、紛失なさらないようご注意願います。
初期設定の方法は、カードを買ったときに、日本語の説明書がついていますが、念のため記しておきます。
Android端末のAPN設定手順
①ホーム画面から「設定」をタップします。
②「データ通信量の管理」→「モバイルネットワーク設定」を選択します。
③「アクセスポイント名」をタップします。
④「メニュー」→「新しいAPN」を選択します。
⑤アクセスポイントの編集(APNの項目)で、下記の項目を入力します。
「名前」→ internet
「APN」→ internet
「ユーザー名」→ true
「パスワード」→ true
「認証方式」→ CHAP
⑥入力が済みましたら、「メニュー」→「保存」をタップします。
⑦「APN」画面で、入力した「internet」を選んでタップすれば設定完了です。
iPhone端末のAPN設定手順
①ホーム画面から「設定」をタップします。
②「モバイルデータ通信」をタップします。
③「モバイルデータ通信」をONにスライドします。
あとは自動的に設定が完了します。
いかがでしたか。
短期旅行者でもタイ現地のSIMカードが使えれば、ストレスフリーであること間違いなしです。
ぜひお試しください。
なお、ここで紹介した現地SIMカードの使用は、SIMフリーのスマートフォンをお使いいただいているユーザーが対象になります。
SIMフリーでないスマートフォンをお使いのかたは、別途SIMフリーのスマートフォンをご用意いただくか、SIMロック解除の手続きが必要です。

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