「水に魚あり、田に稲あり」に込められた意味 ในน้ำมีปลา ในนามีข้าว 

「水に魚あり、田に稲あり」という言葉は、タイ語で
ในน้ำมีปลา ในนามีข้าว(Nai nām mī plā nai nā mī khāo)と言います。
タイではとてもよく知られた言葉で、「この国は自然に恵まれ、食べ物に困ることがない」という意味を持っています。
単語の意味をひとつひとつ見ていくと、このようになります。
ในน้ำ : 水(の中)に
มี : ある、いる
ปลา : 魚
ในนา : 田(の中)に
ข้าว : 米、稲
直訳すると「水の中には魚がいて、田んぼの中には米がある」という、ごく素朴な表現です。
しかし、その背景には、自然と共に生きてきたタイの人々の暮らしや、国の理想の姿が込められています。
この言葉は、13世紀のスコータイ王朝時代に作られたラムカムヘン王の石碑に刻まれており、タイの歴史を語るうえで欠かせない言葉とされています。

古くから続くタイの稲作と人々の暮らし
この言葉が示すとおり、タイでは古くから米が主食であり、稲作は生活の中心でした。
人々は川や雨の恵みを受けながら田を耕し、米を育てて暮らしてきました。
稲作が安定することは、食料の安定につながり、社会の安定にもつながります。
スコータイ王朝の時代には、すでに水路や灌漑の工夫が行われていたと考えられています。
川の水を上手に利用することで、田んぼに水を引き、安定して米を作る仕組みが整えられていました。
こうした積み重ねが、現在のタイの農業の基礎になっています。

タイが米作りに向いている理由
タイが稲作に適している最大の理由は、やはり気候です。
タイは一年を通して暖かく、平均気温は26〜28度ほどあります。
日本のように冬に雪が降ったり、気温が大きく下がったりすることがないため、稲が育ちやすい環境が整っています。
また、雨季と乾季がはっきりしていることも特徴です。
雨季には十分な雨が降り、田んぼに水が行き渡ります。
乾季には収穫や乾燥作業がしやすくなります。
この自然のリズムが、米作りにとって理想的な環境を生み出しています。
さらに、チャオプラヤ川やメコン川といった大きな川の周辺には、栄養分を多く含んだ平野が広がっています。
こうした土地は米作りにとても向いており、昔から「穀倉地帯」として発展してきました。

日本と比べて見えるタイの稲作の特徴
日本とタイの稲作を比べてみると、その違いがよく分かります。
日本では、春に田植えをして、秋に収穫する年1回の稲作が基本です。
冬は寒いため、稲を育てることができません。
一方、タイでは寒い季節がほとんどないため、地域によっては年に2回、あるいは3回も米を収穫することができます。
これを二期作、三期作と呼びます。
作れる回数が多い分、生産量も多くなります。
また、日本は山が多く、田んぼの面積が限られていますが、タイは平らな土地が広く、大きな農地で米を作ることができます。
そのため、タイでは大量生産がしやすく、世界でも有数の米輸出国となっています。

農林水産省の統計より

 

タイで日本米が作られるようになった理由
近年、タイでは日本のうるち米、いわゆるジャポニカ米の栽培が増えています。
その背景には、日本食ブームがあります。
寿司、弁当、定食など、日本食はタイでもすっかり定着しました。
日本食には、粘りがあり、ほんのり甘い日本米がよく合います。
そのため、レストランや家庭で日本米を求める声が増えてきました。
さらに、バンコクを中心に多くの日本人が暮らしており、日本と同じ味のご飯を求める需要も安定しています。
日本から米を輸入することもできますが、高い関税がかかるため価格が上がってしまいます。
そこで、タイ国内で日本米を作る方が、価格を抑えられるという利点があります。

タイ産日本米の味と品質
タイで作られている日本米は、「コシヒカリ」「ササニシキ」「あきたこまち」など、日本でおなじみの品種が中心です。
コシヒカリは粘りが強く、冷めても美味しいため、寿司や丼物によく使われます。
ササニシキはあっさりとした味わいで、和食全般に合います。
現地で改良された品種もあり、暑さや病気に強い工夫がされています。
玄米を低温で保管し、注文に応じて精米するなど、日本式の品質管理を取り入れている生産者もいます。
そのため、「日本産とほとんど変わらない」と感じる人も少なくありません。

大手スーパーで販売されている日本米

 

タイ人の食文化の変化とこれから
最近では、タイ人の間でも粘りのある米を好む人が増えてきました。
これまで主流だったインディカ米だけでなく、日本米のような食感を楽しむ人が増えているのです。
食の多様化が進み、選択肢が広がっていると言えるでしょう。
今後は、タイ産日本米がひとつのブランドとして定着し、外食産業や海外への輸出に広がっていく可能性もあります。
日本の米作りの技術と、タイの自然条件が合わさることで、新しい価値が生まれつつあります。

米が育ててきたタイの自然の豊かさ
「水に魚あり、田に稲あり」という言葉は、タイの自然の豊かさと、人々の暮らしの安定を象徴しています。
温暖な気候と肥沃な土地に支えられた稲作は、昔から現在までタイ社会の基盤であり続けてきました。
近年では日本米の栽培も広がり、食文化はさらに多様化しています。
この言葉が示す豊かさは、形を変えながら、今もタイの中で生き続けているのです。

 

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あのヒルドイドが処方箋なしに安価で買える? タイでカンタンに購入できました!

みなさんは「ヒルドイドの闇」という言葉を聞いたことがありますか?
ヒルドイド(Hirudoid)とは、ヒルドイドローションまたはヒルドイドクリームなどの名称で処方される医療用の医薬品で、マルホ株式会社が製造・販売している医薬品です。
主成分は、ヘパリン類似物質(heparinoid)と呼ばれるもので、血行促進作用や抗炎症作用に加え、非常に優れた保湿作用を持ちます。
皮膚科では、アトピー性皮膚炎、乾燥性皮膚炎(皮脂欠乏性湿疹)、掻痒症、手荒れや老人性乾皮症、外傷や手術後の瘢痕(しこりや赤みを改善する目的でも使用される)といった疾患に対して処方されます。
剤形としては、ローション、クリーム、軟膏などがあり、患部や皮膚の状態に応じて使い分けられます。
医療上の位置づけとしては、ヒルドイドは単なる「保湿剤」というより、皮膚のバリア機能を補う作用や炎症や血流障害を改善する作用を持った「治療薬」です。
特にアトピー性皮膚炎では、保湿によって皮膚の乾燥とバリア機能低下を防ぐことが重要なため、治療の基本薬として用いられることもあります。

ところが、その強力な保湿力ゆえに、医療目的ではなく化粧品代わりに使用する人が出てきました。
化粧水のような美容目的に使用する人が出て問題視されたのです。
「市販の高級美容クリームよりも安くて効果的」とネットや雑誌で紹介されたことが発端でした。
そしてネット上での噂は急速に広まることとなり、本来治療が必要な患者以外の「美容目的」での受診・処方依頼が急増することになってしまいました。
医療費の一部は保険で賄われるため、不要な処方は「医療費の無駄遣い」に直結することになります。
その結果、2017年ごろから日本のメディアでも大きく取り上げられ、社会的な問題として認知されるようになりました。
厚生労働省や日本皮膚科学会は、「美容目的での使用は保険適用外」、「必要な患者への処方に支障をきたすおそれがある」と強調し、医師にも不適切な処方を控える旨の通知を出しました。
その後は、保険審査が厳格化され、美容目的だけでの処方は認められにくくなっています。

このヒルドイドは、実は僕自身も使用しています。
幼少の頃からアトピー性皮膚炎を患っているため、保湿効果が高いということで、皮膚の保護と保湿のために処方を受けているのです。
処方されているのはローションタイプのもので、風呂あがりのタイミングで使用しています。
実際に使った感想としては、塗布後は確かにしっかりとした保湿効果があり、しっとりとした感覚が実感できます。
この保湿ローションのおかげで、皮膚の状態は落ち着いていて、いまではこのヒルドイドなしのスキンケアは考えられないといってもいいくらいの使い心地の良さがあります。
ネット上で話題になるのもうなずけます。
YouTubeでは、現役の医者も「強い保湿効果があるので、アンチエイジング対策としても効果はある」と語っているのを聞いたことがあります。
考えてみれば、それもそのはずです。
効用が認められている医療用の医薬品なのです。
効用がなければ、保険適用の医療用医薬品になることはありません。
高価な化粧水より、医薬品であるヒルドイドのほうが優れた保湿効果があるのも納得できます。
しかし、このような「美容目的」での処方は、あってはならないことです。
ヒルドイドは本来アトピー性皮膚炎などの治療に不可欠な医薬品なのです。
不要な処方は、当然ながら医療費の無駄遣いにつながります。
いまでも高い日本の医療費、つまり社会保障費をさらに増加させる弊害となってしまうのです。
このようなことは、決してあってはならないと考えます。

その後製薬会社は、ヘパリン類似物質を配合した市販薬(いわゆるOTC商品と呼ばれる処方箋なしで薬局やドラッグストアなどで購入できる市販薬)を販売するようになりました。
ヘパリン類似物質を含む成分は、医療用医薬品と同様の保湿と血行促進などの効果が期待できます。
このような市販薬が、ドラッグストアで購入可能になっています。
美容目的や軽度の乾燥肌ケアであるなら、こちらを使用すべきと考えます。
重度のアトピー患者や医療的な管理が必要な患者の場合は、医師の診断のもとに処方する処方薬を使用し、乾燥肌や美容的な保湿はOTC商品(市販薬)で対応するという棲み分けが適切と考えます。

美容的な保湿はOTC商品(市販薬)でも十分に対応可能ではありますが、気になるのはその価格です。
市販薬であれば、当然ながら保険適用にはならないため、価格の面だけ見れば処方薬よりもかなり高価になってしまいます。
ドラッグストアや通販で手に入る主要なヘパリン類似物質配合の市販製品(OTC商品)の特徴としては、濃度は基本的に0.3%で、この点に関しては処方薬ヒルドイドと同等になります。
しかし価格は形状や容量にもよりますが、概ね1,000〜2,000円程度になり、処方薬と比較すると割高感は否めません。


ところが、処方薬のヒルドイドとまったく同じ成分の医薬品を、処方箋なしに購入する方法があります。
それはタイ国内で購入することです。
タイ国内では、日本とは法的に異なり、日本では医師の処方箋が必要な医療用医薬品であっても、一般の薬局やドラックストアで購入できるものがあります。
このヒルドイドはタイ国内では簡単に購入できます。
タイ国内で販売されているヒルドイドは「Hirudoid」と「Hirudoid Forte」の2種類があります。
「Hirudoid」は赤い箱の製品で、「Hirudoid Forte」は青い箱の商品になります。
「Hirudoid Forte」については、その名「フォルテ」がイタリア語で「強く」「力強く」を意味になります(みなさんも音楽用語としては聞いたことがあると思います)。
この「Hirudoid Forte」は、日本国内で処方されるヒルドイドよりもさらに強い効用があります。
医療用として認められている処方薬とまったく同様の医薬品、あるいはそれ以上の効用が期待できる医薬品が、処方箋なしで購入できるのです。
本当に簡単に購入できるのか?
僕は実際に確かめる目的で、タイの薬局を訪ねてみました。
訪れたのは、バンコク近郊のパトゥムターニー県ランシットにある大型スーパーである「GO Wholesale Rangsit」のなかに店舗がある「BLEZ Pharmacy(ブレズ薬局)」のランシット店です。
結論から言いますと、「Hirudoid」と「Hirudoid Forte」の2種とも販売されており、そのいずれもが処方箋なしに簡単に購入できました。
価格は「Hirudoid(クリーム40g)」は255バーツ、「Hirudoid Forte(クリーム40g)」は345バーツでした(2024年10月の状況になります)。

Hirudoid(赤)は255バーツ Hirudoid Forte(青)は345バーツ


赤い箱の「Hirudoid」は、日本で処方されている処方薬と同等品になりますが、価格面だけを見ると、確かに日本国内で購入するよりも安価になります。
青い箱の「Hirudoid Forte」については日本国内では販売されていないので、比較はできませんが、赤い箱の「Hirudoid」よりも、少し高価になります。
形状としては、クリームタイプのみが販売されていて、ローションタイプのものはありませんでした。
肌に広く伸ばして使うという意味での使い勝手はローションタイプのほうに軍配が上がりますが、保湿効果という面ではクリームタイプのほうが有効と思われます。
ヒルドイドの購入を検討されているかたで、近くタイ訪問の予定のあるかたは、タイ国内での購入を検討されてはいかがでしょうか。
なお、直接肌に使う医薬品なので、薬剤師と相談してから購入を決めたいというかたも少なからずいらっしゃるかと思います。
そのようなかたは、MRTブルーラインのスクムウィット駅(สถานีสุขุมวิท)、またはBTSスクムウィット線のアソーク駅(สถานีอโศก)近くの「ブレズ薬局アソーク店」を訪れることをおすすめします。
この「ブレズ薬局アソーク店」は、日本人薬剤師や日本語通訳が常駐していますので、ご自身の症状について気軽に相談することも可能かと思います。
https://blez-pharmacy.com/shops/blez-asok

強い保湿効果ゆえにアンチエイジングとしての効果も期待できる医療用医薬品であるヒルドイドが、処方箋なしに安価で買える…。
タイでのおみやげに、ヒルドイドを選ぶ人が増えているという噂を聞くことも多くなりました。
とはいえ購入はご自身での判断で。
転売目的での大量の買い占めなどは決してなさらないよう、節度を守った消費行動をお願いいたします。

 

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流木と舟 ขอนไม้กับเรือ タイポップスに描かれた儚さの中にある自己犠牲の愛のやさしさ

厳しい夏も終わりに近づいてきました。
我が家の窓からは、青い海が見えます。
毎朝海を眺めて感じることは、暑さこそ続いてはいますが、陽が少し傾いていることです。
夏が終わりかけて、確実に秋に近づいているのでしょう。

タイ語の勉強を始めたころに、よく聴いていたタイのポップスを紹介します。
この歌はタイの人気歌手バウ・ウィー(บ่าววี)によって歌われた名曲です。
詩のテーマは、人生の荒波と困難や孤独のなかで、自己犠牲の愛と彼女へのやさしさを描いたものです。
主人公である私は、自分が流木のように弱く、運命に身を任せるしかない状況で、彼女を守りきれないことを理解しながらも、彼女を岸へ送り届けたい(安らぎや幸福に到達すること)と願います。
その一方で、もし舟(自分よりもより良い存在)が現れたなら、彼女には迷わず選んでほしいと願い、自分への愛よりも彼女の幸せを優先する姿勢が描かれています。
また、夜の寒さや孤独、力尽きる寸前の描写は、人生の苦しみを象徴していますが、それでも「君には希望が残るように」と願うやさしさが表現されています。

“ขอนไม้กับเรือ”
โดดเดี่ยวเดียวดาย ในท้องเล
ลมพัดลมเพ ลอยมาไกล
เป็นแค่ขอนไม้ ไม่มีทิศ..ทาง
ประคองตัวเอง ไปเหงาๆ
กลางคืนเหน็บหนาว จนใจจะพัง
ไม่เหลือความหวัง อะไรเลย

孤独にただひとり 海の真ん中
風に流され 遠くへと漂う
私はただの流木 行き先もなく
自らを支えながら 寂しさに耐え
夜は冷たく 心が壊れそう
希望など もう何も残っていない
วันหนึ่งน้องสาวลอยคอมา
มือเจ้าไขว่คว้าขอนไม้เอาไว้
เพียงหวังในใจ พยุงให้ลอย
อยากส่งให้เธอไปถึงฝัน
ผืนดินทางนั้น ยังรอคอย
แรงเหลืออยู่น้อย จะไปอย่างไร
ある日 君が泳いでやってきた
その手が 私をしっかりと掴む
ただ心の中で願う 浮かび続けてほしいと
君を岸へと送り届けたい
あの陸地は まだ君を待っている
けれど 残された力はわずか どうやって行けるのか
หากมีเรือสักลำแล่นมา
ก็ขอให้เธออย่าช้า ขึ้นเรือนั้นไป
เปรียบกับพี่เป็นแค่ขอนไม้
ต่อให้รักเจ้ามากเพียงไหน
ผุพังไป
พึ่งพาก็ได้ไม่นาน
เปรียบกับพี่เป็นแค่ขอนไม้
เกาะลอยคอให้เพียงข้ามวัน
แต่ฝั่งฝัน
ขอเพียงให้เรือพาเจ้าไป
もし一艘の舟が通りかかったなら
どうか迷わず その舟に乗ってほしい
私はただの流木にすぎない
どれほど君を愛していても 朽ちていく私では
頼れるのも ほんのわずかな間
私はただの流木にすぎない
君がしがみついて 一日を越えるだけ
でも夢の岸へは 舟が君を運んでくれることを願う

โดดเดี่ยวเดียวดาย ในท้องเล
ลมพัดลมเพ ไปตามกระแส
ขอนไม้อ่อนแอ จะไปไหนไกล
ไม่อยากให้จม ไปด้วยกัน
ไม่ยอมให้ฝัน เจ้าต้องสลาย
เมื่อพี่จมหาย ให้เจ้ายังมีหวัง
孤独にただひとり 海の真ん中
風に流され 潮に任せて
弱い流木は 遠くへは行けない
一緒に沈むことは 望まない
君の夢が壊れることは 絶対に許せない
私が沈んでも 君にはまだ希望があるように
หากมีเรือสักลำแล่นมา
ก็ขอให้เธออย่าช้า ขึ้นเรือนั้นไป
เปรียบกับพี่เป็นแค่ขอนไม้
ต่อให้รักเจ้ามากเพียงไหน
ผุพังไป
พึ่งพาก็ได้ไม่นาน
เปรียบกับพี่เป็นแค่ขอนไม้
เกาะลอยคอให้เพียงข้ามวัน
แต่ฝั่งฝัน
ขอเพียงให้เรือพาเจ้าไป

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Thai Deodorant Stone タイ発・自然派デオドラントのすすめ! 清潔文化と快適生活のヒント 

まもなく7月になります。
本格的な暑さになってきました。
その日本とは異なり、一年を通じて暑いのがタイの気候。
そこで気になるのが「汗」です。
いわゆる「汗かき」の人も、またそうでない人でも、夏の汗対策には、いろいろと気を配っていることと思います。
日本以上に夏が長いタイに住む人々は、どのような汗対策をしているのでしょうか?
気になるかたも多いのではないでしょうか。
バンコクを街歩きするときは、決まって電車を利用していましたが、電車内で「汗クサい人」に遭遇したことはありません。
もちろんタイにも「汗クサい人」はいるのでしょうけれど、電車などに乗っているときに、隣の乗客から不快な異臭を感じたことは皆無です。
暑さの厳しいタイで効果的な汗対策とは、はたしてどんなものなのでしょうか?

汗というものは、体温を調整するために必然的に放出されるものです。
体温を下げるために放出された汗そのものは、異臭はほとんどありません。
放出された汗が肌に残って、それが発酵したときに異臭に変わるのです。
ですから、最も効果的な汗対策は「とにかく洗い流すこと」につきます。 
日本では、毎日入浴したり、あるいはシャワーを浴びたりする人がほとんどだと思いますが、タイ人は「毎日2〜3回」シャワーを浴びるのが普通です。
暑いタイでは、水を浴びることは、身体を清潔に保つことはもちろん、身体を冷やす効果も大きく、各家庭では、バスルームで日に何度も水を浴びることが、昔からの習慣になっているのです。
駅や空港などの施設にも、一時利用できるシャワーなどがあるのも、タイならでは風景です。(バンコク駅構内のシャワールーム


そのシャワーのあとに使われるのが、このデオドラントストーンです。
アルム石とも呼ばれるそれは、見た目は水晶のようにも見える乳白色の「石」です。

成分はミョウバンという物質になります。
このミョウバンは、制汗作用があるうえに、非常に殺菌作用の強い物質で、腐敗を抑制する効果が高いと言われています。
このデオドラントストーンをわきの下など汗が気になるところに塗ることで、汗の発酵を抑制させることができるのです。
使い方は簡単です。
気になる部分に、このデオドラントストーンを水に濡れた状態でこすりつけるだけです。
商品のラベルには一応使い方が記載されていますので、引用してみます。
วิธีใช้ : ทาใต้วงแขนหลังอาบนํ้า ขณะผิวเปียกโดยไม่ต้องล้างออก
ご使用方法:シャワーを浴びた後に、肌が濡れているうちに脇の下に塗布してください。洗い流す必要はありません。

使い方が一応記載されています


シャワーのあとに使うのはもちろん、シャワーを使っていないときでも、このデオドラントストーンに少し水をかけて濡らした状態にして塗ってもかまいません。
塗ったところで、特にしみるようなことはありません。
これを毎日繰り返すことで、汗の不快なニオイからは解放されます。
また、このデオドラントストーンのいいところは、「なかなか減らないこと」。
ガチガチに固まった石のようなものなので、毎日使っていても、減っていく実感がありません。
使い始めて半年以上になりますが、見た目は買ったときとあまり変わっていないような気さえします。
一回買えば、落としたりして割らないかぎりは、かなり長持ちするものと思われます。

見た目は乳白色の「石」


このデオドラントストーンの存在は、恥ずかしながら最近知りました。
タイ人のライフスタイルはよく知っている気でいましたが、まだまだ知らないこともあるものです。
このデオドラントストーンは、もちろん日本でも売られています。
Amazonなどの通販サイトで検索すれば、すぐに探すことはできます。
しかし一見してわかることは、日本国内では、取り扱われている種類がさほど多くなく、値段の面でもかなり高い買い物になります。
その点、タイ国内では、ドラッグストアでなくても、スーパーやコンビニエンスストアでも容易に購入できるうえ、種類は多く、安価で買うことができます。
大きさや種類などによっても違いはありますが、安いものでは50バーツ程度からありますので、手軽なおみやげとしてもうってつけではないでしょうか。
タイへの旅行を計画されているかたは、ぜひ一度買ってきて試してみてください。
使えば使うほど、その快適さを実感することができることでしょう。

 

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ワットパークナームパーシーチャルーンへの行き方 วิธีเดินทางไปวัดปากน้ำภาษีเจริญ

この光景。
目にしたことのあるかたは少なくはないでしょう。
これはバンコクにある有名な寺院の中にある天井画(天井壁画)です。
この深いグリーンの壁画。
息を呑むほどの美しさです。
この美しさゆえに、インスタ映えするパワースポットとして話題に上がることの多い寺院です。
バンコクを訪れたら、ぜひ一度自分の眼で見てみたいと思う人は多いはずです。
もちろん僕もそのひとりです。
今回は、この美しい壁画のある寺院、ワットパークナームパーシーチャルーンへのアクセス方法について、解説いたします。

この寺院がどこにあるのかというと、ここになります。
次の地図をご参照ください。

チャオプラヤー川の西に位置しており、バンコクの中心部からは少し距離があります。
もちろんタクシーなどを使えばすぐに行くことはできます。
しかしここでは、ツアーやタクシーなどを使うことなく、一人旅の旅行者でも電車を使って気軽に行ける、リーズナブルな行きかたを取りあげます。

ドンムアン空港方面からのアクセス
ドンムアン空港駅からSRTダークレッドラインに乗車して南方向に進みます。
終点のクルンテープ・アピワット中央駅(Krung Thep Aphiwat Central Terminal  สถานีกลางกรุงเทพอภิวัฒน์)まで乗車します。
このクルンテープ・アピワット中央駅は、MRTブルーラインのバンスー駅(Bang Sue station สถานีบางซื่อ)と直結していますので、ここで乗り換えることになります。

MRTブルーラインの改札口に入ったら、南方向のタープラ駅(Tha Phra station  สถานีท่าพระ)方面の電車に乗車します。
タープラ駅に着いたら、ここで再び乗り換えます。
乗り換えは、同じMRTブルーラインになりますが、今度は西方向のラックソーン駅(Lak Song station สถานีหลักสอง)方向の電車に乗車します。
MRTブルーラインは東京の地下鉄大江戸線のような「6の字形」の路線になっているため、タオプーン方面からの列車はこの駅が終点になるので、郊外方向に向かうこと場合は、ここで乗り換えることになります。
乗り換えてラクソーン行(Lak Song station สถานีหลักสอง)の電車に乗車したら、次の駅であるバーンパイ駅(Bang Phai station สถานีบางไผ่)で降ります。
このバーンパイ駅がワットパークナームパーシーチャルーンの最寄り駅になります。

スワンナプーム空港方面からのアクセス
スワンナプーム空港駅から、エアポートレールリンク(ARL)に乗車することになりますが、終点のパヤータイ駅(Phaya Thai station  สถานีพญาไท)までは行きません。
途中のマッカサン駅(Makkasan station  สถานีมักกะสัน)で下車します。
エアポートレールリンクのマッカサン駅とMRTブルーラインのペッチャブリー駅(Phetchaburi station  สถานีเพชรบุรี)は隣接しているので、ここで乗り換えることになります。

MRTブルーラインのペッチャブリー駅からは、南方向のスクムウィット駅(Sukhumvit station สถานีสุขุมวิท)、シーロム駅(Si Lom station สถานีสีลม)、フアランポーン駅(Hua Lamphong station สถานีกรุงเทพ (หัวลำโพง))方面に向かう路線に乗車します。
乗車したら、そのまま西方向に進みます。
行き先がラクソーン行(Lak Song station สถานีหลักสอง)であれば、そのまま乗り続け、バーンパイ駅(Bang Phai station สถานีบางไผ่)で降ります。
このバーンパイ駅がワットパークナームパーシーチャルーンの最寄り駅になります。

バーンパイ駅からワットパークナームパーシーチャルーンへ
バーンパイ駅で下車したら、1番出口から出ます。
駅前には車両の通行量の多い幹線道路が走っていますが、ここからソイ(小路)に入ります。
ソイの入口はここになります。

ソイに沿ってほぼ道なりに10分少々歩くことになります。
この辺りは、駅前の幹線道路沿いと違って、静かな住宅街といった趣です。
時折バイクが通りますので、注意して歩いていきましょう。
運がよければ、地元の可愛らしい猫に出会うこともできます。
10分ほど歩くと細い運河があります。
この細い運河にかかる橋を超えると、お寺はすぐそこです。

拝観料はかかりません。
気をつけていただきたいのは、閉館時間です
18時には閉館しますので、午後はお早目に参拝するようにしてください。
なお、建物内部に入るときは、履物を脱いでから。
館内では僧侶の方々がお勤めをされています。
静粛を心がけてください。

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ナコンパトムนครปฐม タイの最初の都市ナコンパトムで味わう歴史、食、そしてローカルな温かさ

 

バンコクから西に1時間ちょっと列車に揺られて、隣の県に行ってきました。
ナコンパトム県です。
ナコンパトムはタイ語ではนครปฐมと書きます。
นครとは「街」とか「都市」という意味です。
ปฐมは「最初の」とか「第一の」というような意味になります。
つまり、ナコンパトムとは直訳的に言えば、「最初の都市」というような意味になります。
その「最初」とは、仏教のことを意味します。
このナコンパトムは、インドシナ半島に最初に仏教が伝わったと言われている街なのです。

駅を出るとすぐ前に仏塔が見えます

 

ナコンパトムの駅を降りると、まず正面に巨大な仏塔が目に入ってきます。
この寺院は、プラ・パトム・チェーディー(องค์พระปฐมเจดีย์)という名前の仏教寺院です。
世界一高い仏塔があることで有名で、その高さは120.45メートルといわれ、釣り鐘状の仏塔は遠くからでもよく見えます。
寺院の敷地に足を踏み入れ、階段を上ると、花、線香、ろうそくなどが売られていて、参拝者が多く訪れる様子が見られます。
この仏塔はおおよそ4世紀ごろおそらくモン族によって建てられたと言われています。
その後11世紀、この地を支配したクメール人によって改修が行われ、ラーマ4世の時代の改修を経て、現在の形となったとされています。
現在、国内で最も重要な寺院の一つとして王室の保護を受けており、いまも仏教の聖地として、たくさんの参拝客が訪れています。
その神聖な雰囲気は訪れる人々に深い感動を与えています。

プラ・パトム・チェーディー(องค์พระปฐมเจดีย์)

 

夜になると、このプラパトムチェーディーの西側に、飲食店屋台を中心としたたくさんの屋台が並びます。
オンプラパトム市場(ตลาดองค์พระปฐมเจดีย์)です。
数多くの屋台が何十メートルにも渡って立ち並んでいます。
全部で50軒ほどあろうかとは思います。
アーハーンタームサン(อาหารตามสั่ง)と呼ばれる注文に応じて作ってもらえる屋台では、中華なべで野菜を炒める勢いのいい音が聞こえてきます。
定番のパッタイ(ผัดไทยタイ風焼きそば)やトートマンクン(ทอดมันกุ้ง)というエビのすり身揚げ、また牡蠣や貝を卵や小麦粉や米粉などを溶いたものと混ぜて揚げたホイトート(หอยทอด)など、リーズナブルで美味しそうな料理が提供されています。
何を選べばいいのか悩むほどたくさんの屋台が並んでいます。
人気店がどれなのか、まったくわかりませんが、長い行列ができている屋台ならハズレはありません。
テイクアウトしている人が多いようでしたが、座席もありますので、その場で食べることもできます。
ほかにもフルーツジュースやスムージー、アイスクリーム、タイの伝統的なお菓子など、甘い香りに誘われるお店も数多く並び、どこを歩いても新しい味に出会える楽しみがあります。
さらに、ライトアップされたプラ・パトム・チェーディーを眺めながら散策するのも、この市場ならではの魅力です。

たくさんの買い物客でにぎわうオンプラパトム市場(ตลาดองค์พระปฐมเจดีย์)

 

ナコンパトムは地方都市でありながら、ナイトマーケットは毎晩営業しており、地元の人々や観光客で賑わっています。
バンコクから車や列車で1時間ほどの西に進んだだけのさほど離れていない街でありながら、都会的なバンコクとはまた違ったローカルな雰囲気を味わうことができます。
日帰り旅行として訪れることも可能ですが、ぜひこの街に宿泊して、ゆっくりと夜市を巡りながらその魅力を堪能してみてはいかがでしょうか。

ナコンパトム駅

 

タイへの旅行もバンコクのような近代的で洗練された都市を楽しむのも良いですが、少し足を延ばすだけで、歴史と文化が息づくノスタルジックな街並みに出会えます。
このナコンパトムは、仏教のルーツをたどりながら、タイのローカルな魅力に触れる絶好の場所です。
ぜひ一度足を運んでみてください。
きっと忘れられない旅の思い出になることでしょう!

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デジタルノマド向けビザ(DTV)の新設  リモートワークの国際的な展開と海外移住の可能性について

2024年7月にタイ政府は、旅行を通じた経済活性化を目的として、新たなビザ施策を発表しました。
主なものとしてはビザなしでの滞在期間の延長です。
タイは、これまで観光目的でのビザなしでの滞在は30日以内となっていましたが、これが60日以内に変更されました。
申請により、さらに30日間の延長も可能です。
対象国には日本を含む多くのアジア諸国のほか、欧州諸国、北米、南米などが含まれています。
タイ好きの旅行者にとっては、これは朗報と言えるでしょう。
さらに注目したいのは、デジタルノマド向けビザ(DTV)の新設です。
タイ政府は新たに、リモートワーカー、デジタルノマド、フリーランサーなどを対象としたデジタルノマド向けビザ(DTV)を創設しました。
ムエタイ、料理教室、スポーツトレーニング、医療、セミナー、音楽祭への参加者なども対象となります。
DTV取得者は、500,000バーツ以上の資金を証明する必要があり、ビザ申請料は10,000バーツです。
DTV保持者は、通算180日までの5年間の複数回入国が可能となっています。
詳細はこちらに(在福岡タイ王国総領事館)。
新設されたビザなので、まだ取得した人の体験談は聞くことができませんでしたが、この制度は長期滞在が可能なビザとしては、かなり強力なものと言えるでしょう。

このビザが新設された背景には、やはりリモートワークの普及と人々の働き方に対する意識の変化があるものと思われます。
新型コロナウイルス感染症の発生により、人々の働き方は大きく変化しました。
外出制限や行動規制が導入される中で、リモートワークが急速に普及して、従来のオフィス勤務が持つ制約から解放されました。
リモートワークの普及により、従業員は住む場所をより自由に選択できるようになりました。
これまでは通勤の便を考慮して都市部に住むことが一般的でしたが、リモートワークが可能になると、通勤を前提としない生活スタイルが可能となります。
この結果、都市部から地方への移住が増加し、地方での生活がより魅力的な選択肢として浮上してきています。
さらには、国内だけでなく国外からの業務遂行も可能にしました。
その結果、働き方にとらわれず、自分のライフスタイルに合った場所に移住する人が増えると考えられます。
特に、都市部の高コストやストレスフルな環境から解放され、より生活コストが低く、自然環境に恵まれた国や地域に移住するケースが増えるでしょう。
一部の国や地域では、リモートワーカーを積極的に受け入れるためのビザ制度や税制優遇措置が導入されています。
これにより国外からの移住が促進されています。
こうした取り組みが進むことで、リモートワークを行うために国境を越えて移住する人々が増加し、国際的な移住の流れが加速することが考えられます。

リモートワークの普及は、場所に縛られない働き方を求める「デジタルノマド」を増加させています。
デジタルノマドとは、インターネットを介して仕事を行い、特定の場所に定住せずに世界各地を移動しながら働く人々のことを指します。
リモートワークが可能になることで、このような働き方を選ぶ人々が増え、デジタルノマドのライフスタイルが広がりつつあります。
今後、デジタルノマド向けのインフラやサービスがさらに充実していくでしょう。
特に、デジタルノマドが滞在する地域では、コワーキングスペースや高速インターネット回線の整備が進み、仕事と旅行を両立させる環境が整備されると考えられます。

タイでは、チェンマイがデジタルノマドの集まる街として有名です。
タイは欧米諸国や日本人にとって物価の安い国ですが、チェンマイは大都市バンコクと比べて、さらに物価が安いです。
ホテルやゲストハウスなども安く泊まることができます。
滞在コストを抑えるためには、長期であればコンドミニアムなどの部屋を借りる選択肢もあります。

チェンマイには、パソコン作業には欠かせないフリーWi-Fiや、電源が使えるカフェ、便利なコワーキングスペースが数多く存在します。
コワーキングスペースでは一日利用もできますが、会員制の店もあり、会員になればさらにリーズナブルな価格で長時間利用できるところもあるといいます。
カフェでは気軽にどこでも仕事ができますが、コワーキングスペースではオンライン会議や夜遅くまで仕事に集中でき、スタッフや利用者同士で顔見知りになれば情報交換も大い進みます。
また、チェンマイのようにコロナ禍以前からノマドワーカーが集まっていた街では、デジタルノマドのコミュニティが形成されることで、情報交換やネットワークができつつあります。ノマドワーカーたちが相互に支えあうシステムが構築されれば、見ず知らずの土地でも安心感が増すものでしょう。

リモートワークの普及は、国際的な働き方に革命をもたらしつつあります。
企業は地理的な制約を超えてグローバルな人材を活用し、従業員は自由に居住地を選びながら働くことが可能となりました。
国外移住の増加、デジタルノマドの台頭し、リモートワークは今後も進化し、より多様で持続可能な働き方が進んでいくことが予想されます。
今回のタイのデジタルノマド向けビザ(DTV)の新設は、働く場所や方法に対する概念が大きく変わっていくことを見越した政策で、これからも注視していきたいと思います。

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グーグルレンズで見る! タイの下町 庶民の食堂

以前、プーケットの下町に滞在したときに、観光客がほとんど来ないような地域に泊まっていました。
そのときの宿の近所には、地元の庶民が集まる食堂がたくさんありました。
お品書きはすべてタイ語で書かれていました。
こういうところでは、断片的で乏しいタイ語の知識を寄せ集めて、そのメニューを想像したものでした。
食材の名前や、「焼く」「煮る」「揚げる」といった調理法などの単語から連想して、どういうものが運ばれてくるのか? 激辛料理なのか? いろいろと想像していました。
ちょっとしたスリルもあって、わからないなりにも、それはそれで楽しんだものでした。
しかし、まったくタイ文字に触れたことのない人なら、このような食堂に足を踏み入れるのに、かなり勇気がいるのでは…と思ったものでした。(お品書きが読めない)

しかし現代のAI技術は飛躍的に進歩しています。
スマートフォンのカメラがあらゆる文字を認識して、蓄積された情報をベースに、適切な翻訳をしてくれます。
そうです。グーグルレンズです。

まったくタイ文字が読めない人でも、壁に掛けられたホワイトボードに手書きで書かれたお品書きも、このグーグルレンズを介して見れば、おおよその意味はわかります。
もちろんすべてが的確な翻訳にはなりませんが、おおよそのニュアンスは理解できるのではないかと思います。

ではここで、かつてタイの街で見かけて撮影してきたタイ文字の看板を、グーグルレンズに写してみます。
まだグーグルレンズを使ったことのない人でも、これを見ればAI技術のスゴさが理解できるものと思います。

あのプーケットの下町の食堂に掲げられていた「お品書き」は、次のような翻訳がつきました。

他にも、街にある何気ない看板でも、おおよその翻訳がついてくるのです。(以下の看板はバンコクのイサラパープ付近の下町の食堂です)


さらに実際にお店に置かれているメニューについても見てみましょう。
これもイサラパープにある食堂で撮影したものです。


ところどころ読み取られていない部分があったり、不自然な翻訳になっているところもあったりと完璧とは言えませんが、おおよその解釈ができるのはスゴいです。

グーグルレンズは翻訳の機能だけではなく、その画像から検索をかけることができます。
例えば有名な観光地や建築物などを写せば、それがどこの観光地なのかとか、何という名前の寺院なのかなどを調べることができます。

次の画像はバンコクのチャトチャック公園で撮影したものです。
この看板の画像からチャトチャック公園をグーグル検索することができます。


これに限らず、見かけた商品を手に取って、グーグルレンズに写してみましょう。
検索をかければ、どのメーカーのどんな商品であるのか、即座に調べることができるのです。

また翻訳をするということは、その文字を的確に捉え、テキストデータに置き換えていることを意味します。

例えば、この次の写真は、かつてこのブログでも使いましたが、僕の書いた手書きの下手なタイ文字です。

しかし、グーグルレンズはそれを文字として認識しています。
だからこそ、翻訳が可能になっているのです。
(下手な字でも一応読んでくれていたことに一安心です)

もちろん、画像からテキストデータをコピーすることも可能です。
これは、使い方に注意が必要ですが、書籍などの活字をグーグルレンズで撮影して、そのテキストデータをコピーして、ワードなどに簡単に貼り付けることが可能です。
いままでは、本を見ながら書き写していたような作業も、このレンズを使えば、簡単にそして正確に書き写すことができるのです。

とても便利なグーグルレンズ。
旅行のときはもちろん、普段の仕事や勉強にも大いに役立つアイテムです。
お試しください。

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タイ現地採用で働く日本人の一日

前回のコラムで、タイ現地での求人広告について触れてみたところです。
タイに関する情報を発信しているバンコク在住のユーチューバーである「TJさん」の動画で、最近とても興味深い情報がありましたので、ここで紹介してみたいと思います。
この動画は、現地の日系企業で働き始めた若い日本人サラリーマンの一日を追ったレポートになります。


TJ Channel Thailand【海外転職】タイ現地採用で働く日本人に1日密着!!

https://www.youtube.com/watch?v=h8I8ZQz9G1

この30歳台の若いサラリーマン。
チョンブリー県に現地法人と工場がある、特殊鋼のメーカーに勤めています。
かねてから海外での勤務を希望していたこともあり、旅行で何度か訪れていたタイへの転職を決めたといいます。
業務内容は、タイ国内の日系企業への営業です。
タイは、メーカーの工場が数多くあり、主に自動車部品の工場への特殊鋼のセールスを手掛けているのだそうです。
営業職ではありますが、顧客に届ける金属の加工が、注文通りに仕上がっているかの確認は怠りません。

まず驚かされたのは、専用の送迎車が用意されていること。
しかも運転手付きという。
毎日の通勤はもちろん、お得意先を訪問するときにも使う、専属の送迎車になります。
東京にいる頃は、毎日混雑した通勤列車に揺られながら、会社勤めをしていたとのことですから、この待遇には驚いたといいます。

語学については、本人は、タイ語も英語も得意ではないと語っています。
営業先は、日系企業なので、言葉の障壁はありません。

住居については、バンコクにあるコンドミニアムを借りているそうです。
コンドミニアムについては、東京よりも安価で良質の部屋を借りることができます。
ジムやプールのついたコンドミニアムでも、立地条件にもよりますが、10,000バーツ程度から借りることもできるのです。

この日は、午後6時前には、帰宅しており、普段も「このくらいの時間には帰れる」と言います。
土日は休めて、残業もあまりなく、労働環境には恵まれているようです。
そして最後に、「お給料の額」を公開しています。
かつては、現地採用は「キツい割に給料は格安」と言われていましたが、決してそうではないことがわかりました。
時代は確実に変化しているのです。

現地採用で就労ビザ(労働許可)を受けるために必要な収入は、1か月あたり50,000バーツ以上が原則と言われています。
例外的に投資推奨対象である企業は、就労ビザの取得条件が緩和されるため、コールセンターなどの求人では30,000バーツ程度でもビザを取得することもあるそうですが、基本的には50,000バーツ以上の初任給が必要になります。
バンコクでの生活費を考えると、月収が50,000バーツあれば、そこそこゆとりを持った生活ができるのではないかと思います。

もちろん、慣れない異国で仕事をする以上は、何かと気苦労も絶えないところとは察します。
誰もかれもがうまくいくわけではありません。
それでも、この若いサラリーマンのように、チャレンジ精神を持った日本人が多くいることに、感動です。
そしてなによりも、この青年の表情がいいです。
道は始まったばかりなのかもしれませんが、満足のいく人生を送っているということが、その表情からうかがえます。

日本で働くということは、手厚い社会福祉と良質のサービスに護られた生活を送ることができるのは確かであると思います。
しかし、その一方で、高額の社会保険料を負担しなければならないことは避けて通れません。
しかも、少子高齢化が進展している日本では、さらなる負担が求められるのは必至です。

そんな中、いろいろなリスクを承知でも、海外への転職にチャレンジしていくバイタリティには、感動です。
こうした志の高い若者が増えていけば、日本も、アジアの国々も、もっと元気になれるのかもしれません。

 


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รับสมัครงาน 求人広告から見るタイの労働事情

気候が温暖で、生活費も日本と比べると安価で暮らしやすい…
ロングステイ先では常に人気上位のタイ。
僕も将来は、長期滞在したいと真剣に考えているところです。

物価については以前にも書いたところですが(タイの物価は高いのか?ค่าครองชีพ https://ponce07.com/cost-of-living-1/)、特別な贅沢さえしなければ、リーズナブルな旅行が楽しめると思っています。
しかし、近年のタイの物価上昇や昨年後半の急速な円安の進行で、以前のような割安感がやや薄れつつあるのも事実です。

最近はタイに渡航することができずにいますが、現地のユーチューバーなどが発信している情報をこまめにみると、飲食店などでは、確かに割高になっている気もします。

モノの値段については、現地のスーパーやコンビニエンスストアなどの店頭を覗けば、だいたいのところは、うかがい知ることができるものです。
しかしながら、現地で働く人々のサラリーの側、つまり給与水準に照らして見るような機会は、ほどんどないのが実情でしょう。
現地の企業で働くサラリーマンの賃金相場がどの程度なのか、非常に興味のあるところです。


ここで示しました写真は、バンコクの中心街にある、行列ができるほど有名なカオマンガイの店「โกอ่างข้าวมันไก่ประตูน้ำ(ゴーアーン・カオマンガイ・プラトゥナーム)」(プラトゥナームの行列のできるカオマンガイ屋 https://ponce07.com/kaomunkai-pratunam/)の客席で撮影したものです。

求人広告のポスターです。
なかなか興味深いですね。
少し解説してみます。

พ่อครัว กุ๊ก เริ่มต้น 12,000-15,000
調理師(コック) 12,000~15,000バーツから
ไม่จำเป็นต้องมีประสบการณ์  経験不問
ถ้ามีประสบการณ์จะพิจารณาเป็นพิเศษ
経験有りの場合は考慮します
※พิจารณา=検討する เป็นพิเศษ=特別に

พนักงานเสิร์ฟ เริ่มต้น 11,000+สวัสดิการ
ウェイター 初任給11,000プラス福利厚生

ここでいう初任給とは、日給ではありません。
もちろん月給になります。

それに加えて、目立つのが福利厚生についての記述です。
ポスターの左下に書かれている「充実の福利厚生!」(直訳としては「福利厚生と利益」となっています)
ここでは、自社の労働条件を積極的にPRしています。

สวัสดิการและผลประโยชน์ (※ผลประโยชน์=利益、利害)

เครื่องแบบพนักงาน  制服貸与
ประกันสังคม  社会保険有り
เงินทิป  チップ有り
เบี้ยขยัน  勤勉手当有り
วันหยุดประจำสัปดาห์  週休日有り
วันลากิจ  有給休暇有り
ค่าล่วงเวลา(OT)  残業手当有り
วันพักร้อนประจำปี  暑季休暇(有給休暇)有り
รางวัลอายุงาน  皆勤賞(永年勤続表彰)有り
ค่าเดินทาง(ตามความเหมาะสม)  交通費支給(規定による)

どれも、日本の労働環境からみれば、当たり前のようにも見えますが、わざわざこうして書いているところをみると、タイでの労働条件は、日本よりも厳しいものなのかもしれません。

タイでは大卒者の初任給が20,000バーツ程度と言われていますので、暑い厨房で働く調理師の初任給が12,000~15,000バーツ程度とはなかなかツラいものがあります。

こうして現地のサラリーから見れば、一回に一人1,000バーツを超えるような外食などは、旅行者だからできるのであって、彼らにとっては、まったく非日常的なものでしかありません。
ハレの日の晩餐…なのかもしれません。


旅行が長くなると、現地通貨を日本円に換算することをしなくなります。
モノの値段を円で考えるのではなく、現地通貨で考えるようになります。
「横のつながり」で考えられるようになるものです。

初めてタイに旅行に行った人は、目にするものの多くが「安価」に見えると思います。
次第にそれを現地の実情に置き換えながら、冷静に分析できるようになるものです。
そうしたことも、ビギナーの旅行者から中級者の旅行者に変貌する一つの目安なのかもしれません。


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