久々のタイ渡航です。
コロナ禍以来、全く出国していなかったので、今回の出国は、まさに感無量でした。
時間は長くはありませんでしたが、久しぶりのバンコクです。
そこでぜひ乗ってみたかったのが、タイ国鉄で2021年11月に開通したSRTダークレッドラインです。
以前の「ドンムアンからバンコク市内へ(鉄道編)」で書きましたが、ドンムアン空港からバンコク中央駅(フアランポーン駅)までは、地上を走る(高架でない)鉄道もあります。
タイ国鉄の路線は、ほとんどが非電化の単線です。
運賃は安価ですが、遅延も多く、普通列車にはエアコンはありません。
正直に言って、観光客にはあまり人気がありません。
高速バスや航空機のほうがずっと人気があります。
また、高架化されていないため踏切が多く、都市部ではさらなる渋滞を引き起こす要因にもなっているところです。
そのタイ国鉄が、新たな路線の建設を始めたのが2010年のことになります。
新線は電化と複線化と高架化、加えて全車空調付きの近代的な路線になります。
その新線の筆頭が、このダークレッドラインになります。
路線はバンコクの新しい玄関口として旧バンスー駅に建設されたクルンテープ・アピワット中央駅(สถานีกลางกรุงเทพอภิวัฒน์)から、パトムターニー県のランシット駅(สถานีรถไฟรังสิต)までの全長22.6キロで、駅は全部で10駅あります。
車軌は現行の国鉄と同じ1000ミリ(メーターゲージ)で、旧線との互換性を持たせています。
車両は全て日本の日立製作所製で、一編成が6両となっています。

ドンムアン駅で待ちます。
やってまいりました。
まったく快適です。
揺れや騒音なども少なく、日本国内にいるときと変わりありません。
程よく効いた空調が非常に心地いいところです。
シートは日本の列車のようなファブリックではなく、強化プラスチックでシート下にヒーターがない構造になっています。
こういうところはさすがに南国仕様といったところです。
運賃については当初は乗車距離に応じて12〜42バーツとしていましたが、現在は一律20バーツとなっています。
なおSRTレッドラインでは、一部の改札口でクレジットカードのタッチ決済で乗車できます。
使えるクレジットカードは、Mastercard、Visa、JCBになります。
混んだ駅でも、乗車券を買い求める長い列に並ばなくて済むのは、大きなメリットです。
また、クルンテープ・アピワット中央駅では、MRTブルーラインのバンスー駅(สถานีรถไฟบางซื่อ)への乗り換えができますので、市内各地へのアクセスも抜群です。

このSRTダークレッドラインは、さらに延線の計画があります。
現在ランシット駅(สถานีรถไฟรังสิต)から北に、タマサート大学ランシットキャンパスまで、また、クルンテープ・アピワット中央駅(สถานีกลางกรุงเทพอภิวัฒน์)からフアランポーン駅(สถานีรถไฟกรุงเทพ)までも建設に着手したとのこと。
さらに南のサムットサーコーン県(จังหวัดสมุทรสาคร)にあるメークローン線の駅であるマハーチャイ駅(สถานีรถไฟมหาชัย)までの延長が計画されているということです。
完全に完成すると、この路線はバンコクを南北に貫く87キロほどの長さになり、首都を縦貫する大動脈になることが期待されています。
今後の延線とさらなる進化に期待しています。

ドンムアン空港を利用して入出国を予定している旅行者のかたは、ぜひ一度このSRTダークレッドラインをご利用してみてください。
渋滞のない快適な移動を体験してみてください。


