砂糖がもたらした光と影(その1)シュガーロードが育んだ日本の菓子文化の歴史と魅力

江戸時代には、さまざまな交通が整備され、なかでも東海道や中山道をはじめとする五街道は有名です。
五街道以外にも、脇街道と呼ばれた主要道路がいくつかありました。
長崎街道もそのひとつです。
長崎街道は肥前国長崎(現在の長崎市)から豊前国小倉(現在の北九州市小倉北区)を結ぶ約57里(約228km)を結ぶ街道で、途中には25の宿場が置かれていました。
長崎と小倉をできるだけ最短距離で結ぶため直線状に整備されたことから、山を越える道程が多い、険しい街道でした。
しかし街道は九州諸大名の参勤交代のほか、長崎奉行や西国筋郡代の交代、さらにはオランダ人や中国人の江戸参府などさまざまな人で賑わい、また西洋や中国からもたらされた交易品や献上品の運搬にも用いられました。
この長崎街道が「シュガーロード」と呼ばれるようになったのは、海外からの貿易によって長崎港を通じて砂糖が輸入されたことによります。
日本に最初に来航した西洋の国であるポルトガル、そしてポルトガルとの交易が禁じられた後はオランダと中国から、砂糖や南蛮菓子が大量に輸入されました。
西洋や中国からもたらされた砂糖や南蛮菓子は、この街道を通じて広まり、日本の菓子文化に大きな影響を与えました。
街道沿いには塩田津(佐賀県)など、砂糖問屋や菓子屋が軒を連ねた宿場町が残っているほか、各地で個性豊かな郷土菓子が作られており、多くの人々に親しまれています。
「シュガーロード」という呼称は、シルクロードになぞらえて名付けられた愛称で、砂糖文化の道を象徴的に表したものです。

出典:シュガーロード連絡協議会


1571年に長崎港が開港され、ポルトガルとの貿易が始まりました。
これにより砂糖が本格的に日本へ流入することになります。
当時、砂糖は高級品であり、薬としても珍重されていましたが、次第に食文化の中心へと変化します。
長崎に陸揚げされた砂糖は、幕府の貿易機関である長崎会所がすべてを買い取り、国内の商人に売り渡され、おもに大坂に運ばれることになります。
しかし、すべての砂糖が大坂などに運ばれたかというと決してそうではありませんでした。
長崎の町には正規の貿易ルートとは別の、さまざまな形で砂糖が出回ることになります。
オランダ商館員や中国人商人たちのなかには、花街である丸山の遊女に砂糖を贈る者がいました。
こうした砂糖は、「貰(もらい)砂糖」と呼ばれていました。
また、「盈(こぼれ)物砂糖」と呼ばれる習慣も存在していました。
この「盈物砂糖」とは、もともとは積み荷の砂糖が荷崩れして、陸揚げの対象にできなかった砂糖のことを意味していたのですが、その後、荷役にあたる日雇い人足たちが荷役のときに砂糖をこっそり抜き取ることを防ぐ目的で、あらかじめ「盈物砂糖」という名目で人足たちに分け与えられるようになったのです。
こうした「貰砂糖」や「盈物砂糖」は転売して換金されることになります。
このようにして長崎市中には大量の砂糖が流入し、この砂糖がさらに街道の街に流通していき、砂糖は金銭としての役割も担うようになったのです。

この時代に作られるようになった菓子としてはカステラ、金平糖、ボーロなどがあります。
カステラは、鶏卵、砂糖、水飴、小麦粉などを混ぜて焼いた日本の菓子で、ポルトガルから伝わった南蛮菓子を元に日本で独自に発展しました。
長崎が発祥の地とされ、現在では多くの老舗店が存在します。

金平糖は、ポルトガル語の「Confeito(コンフェイト)」に由来する砂糖菓子で、1543年にポルトガルから日本に伝わりました。
当初は球形でしたが、日本の職人の技術や創意工夫によって現在の角のある形になりました。
回転する釜に糖蜜を何度もかけながら砂糖結晶を大きくしていく伝統的な方法で作られており、様々な味や色合いのものがあります。

丸ぼうろ 出典:佐賀県公式観光サイト


ボーロは、主に小麦粉やばれいしょでん粉などを主原料とする焼き菓子の総称です。
元々はポルトガルから伝わった南蛮菓子で、ポルトガル語で「ケーキ」や「焼き菓子全般」を意味する「bolo」が語源です。

小城羊羮 出典:佐賀県公式観光サイト


これらのほかに有名な菓子としては小城羊羹が挙げられます。
長崎街道の中途に位置する小城は、名水と言われる清水川の清涼な水があり、また当時の佐賀平野は小豆の産地でもあったことなどから、主原料である「砂糖」「水」「小豆」が調達しやすかったという地理的に有利な条件がありました。
この条件に加え小城は城下町で茶道の文化が発達していたことから、お茶請けとして羊羹が受け入れられる下地があったことも、この地で羊羹作りが盛んになった理由と言われています。
長崎で陸揚げされた砂糖は、長崎の地や長崎街道沿いの街々で、このような豊かで個性的な菓子の文化を築いていったのです。

NEXT
砂糖がもたらした光と影(その2)甘味の陰に隠れた黒糖と奄美群島の悲劇

https://ponce07.com/the-advantages-and-disadvantages-of-sugar2/

 

 

 

あのヒルドイドが処方箋なしに安価で買える? タイでカンタンに購入できました!

みなさんは「ヒルドイドの闇」という言葉を聞いたことがありますか?
ヒルドイド(Hirudoid)とは、ヒルドイドローションまたはヒルドイドクリームなどの名称で処方される医療用の医薬品で、マルホ株式会社が製造・販売している医薬品です。
主成分は、ヘパリン類似物質(heparinoid)と呼ばれるもので、血行促進作用や抗炎症作用に加え、非常に優れた保湿作用を持ちます。
皮膚科では、アトピー性皮膚炎、乾燥性皮膚炎(皮脂欠乏性湿疹)、掻痒症、手荒れや老人性乾皮症、外傷や手術後の瘢痕(しこりや赤みを改善する目的でも使用される)といった疾患に対して処方されます。
剤形としては、ローション、クリーム、軟膏などがあり、患部や皮膚の状態に応じて使い分けられます。
医療上の位置づけとしては、ヒルドイドは単なる「保湿剤」というより、皮膚のバリア機能を補う作用や炎症や血流障害を改善する作用を持った「治療薬」です。
特にアトピー性皮膚炎では、保湿によって皮膚の乾燥とバリア機能低下を防ぐことが重要なため、治療の基本薬として用いられることもあります。

ところが、その強力な保湿力ゆえに、医療目的ではなく化粧品代わりに使用する人が出てきました。
化粧水のような美容目的に使用する人が出て問題視されたのです。
「市販の高級美容クリームよりも安くて効果的」とネットや雑誌で紹介されたことが発端でした。
そしてネット上での噂は急速に広まることとなり、本来治療が必要な患者以外の「美容目的」での受診・処方依頼が急増することになってしまいました。
医療費の一部は保険で賄われるため、不要な処方は「医療費の無駄遣い」に直結することになります。
その結果、2017年ごろから日本のメディアでも大きく取り上げられ、社会的な問題として認知されるようになりました。
厚生労働省や日本皮膚科学会は、「美容目的での使用は保険適用外」、「必要な患者への処方に支障をきたすおそれがある」と強調し、医師にも不適切な処方を控える旨の通知を出しました。
その後は、保険審査が厳格化され、美容目的だけでの処方は認められにくくなっています。

このヒルドイドは、実は僕自身も使用しています。
幼少の頃からアトピー性皮膚炎を患っているため、保湿効果が高いということで、皮膚の保護と保湿のために処方を受けているのです。
処方されているのはローションタイプのもので、風呂あがりのタイミングで使用しています。
実際に使った感想としては、塗布後は確かにしっかりとした保湿効果があり、しっとりとした感覚が実感できます。
この保湿ローションのおかげで、皮膚の状態は落ち着いていて、いまではこのヒルドイドなしのスキンケアは考えられないといってもいいくらいの使い心地の良さがあります。
ネット上で話題になるのもうなずけます。
YouTubeでは、現役の医者も「強い保湿効果があるので、アンチエイジング対策としても効果はある」と語っているのを聞いたことがあります。
考えてみれば、それもそのはずです。
効用が認められている医療用の医薬品なのです。
効用がなければ、保険適用の医療用医薬品になることはありません。
高価な化粧水より、医薬品であるヒルドイドのほうが優れた保湿効果があるのも納得できます。
しかし、このような「美容目的」での処方は、あってはならないことです。
ヒルドイドは本来アトピー性皮膚炎などの治療に不可欠な医薬品なのです。
不要な処方は、当然ながら医療費の無駄遣いにつながります。
いまでも高い日本の医療費、つまり社会保障費をさらに増加させる弊害となってしまうのです。
このようなことは、決してあってはならないと考えます。

その後製薬会社は、ヘパリン類似物質を配合した市販薬(いわゆるOTC商品と呼ばれる処方箋なしで薬局やドラッグストアなどで購入できる市販薬)を販売するようになりました。
ヘパリン類似物質を含む成分は、医療用医薬品と同様の保湿と血行促進などの効果が期待できます。
このような市販薬が、ドラッグストアで購入可能になっています。
美容目的や軽度の乾燥肌ケアであるなら、こちらを使用すべきと考えます。
重度のアトピー患者や医療的な管理が必要な患者の場合は、医師の診断のもとに処方する処方薬を使用し、乾燥肌や美容的な保湿はOTC商品(市販薬)で対応するという棲み分けが適切と考えます。

美容的な保湿はOTC商品(市販薬)でも十分に対応可能ではありますが、気になるのはその価格です。
市販薬であれば、当然ながら保険適用にはならないため、価格の面だけ見れば処方薬よりもかなり高価になってしまいます。
ドラッグストアや通販で手に入る主要なヘパリン類似物質配合の市販製品(OTC商品)の特徴としては、濃度は基本的に0.3%で、この点に関しては処方薬ヒルドイドと同等になります。
しかし価格は形状や容量にもよりますが、概ね1,000〜2,000円程度になり、処方薬と比較すると割高感は否めません。


ところが、処方薬のヒルドイドとまったく同じ成分の医薬品を、処方箋なしに購入する方法があります。
それはタイ国内で購入することです。
タイ国内では、日本とは法的に異なり、日本では医師の処方箋が必要な医療用医薬品であっても、一般の薬局やドラックストアで購入できるものがあります。
このヒルドイドはタイ国内では簡単に購入できます。
タイ国内で販売されているヒルドイドは「Hirudoid」と「Hirudoid Forte」の2種類があります。
「Hirudoid」は赤い箱の製品で、「Hirudoid Forte」は青い箱の商品になります。
「Hirudoid Forte」については、その名「フォルテ」がイタリア語で「強く」「力強く」を意味になります(みなさんも音楽用語としては聞いたことがあると思います)。
この「Hirudoid Forte」は、日本国内で処方されるヒルドイドよりもさらに強い効用があります。
医療用として認められている処方薬とまったく同様の医薬品、あるいはそれ以上の効用が期待できる医薬品が、処方箋なしで購入できるのです。
本当に簡単に購入できるのか?
僕は実際に確かめる目的で、タイの薬局を訪ねてみました。
訪れたのは、バンコク近郊のパトゥムターニー県ランシットにある大型スーパーである「GO Wholesale Rangsit」のなかに店舗がある「BLEZ Pharmacy(ブレズ薬局)」のランシット店です。
結論から言いますと、「Hirudoid」と「Hirudoid Forte」の2種とも販売されており、そのいずれもが処方箋なしに簡単に購入できました。
価格は「Hirudoid(クリーム40g)」は255バーツ、「Hirudoid Forte(クリーム40g)」は345バーツでした(2024年10月の状況になります)。

Hirudoid(赤)は255バーツ Hirudoid Forte(青)は345バーツ


赤い箱の「Hirudoid」は、日本で処方されている処方薬と同等品になりますが、価格面だけを見ると、確かに日本国内で購入するよりも安価になります。
青い箱の「Hirudoid Forte」については日本国内では販売されていないので、比較はできませんが、赤い箱の「Hirudoid」よりも、少し高価になります。
形状としては、クリームタイプのみが販売されていて、ローションタイプのものはありませんでした。
肌に広く伸ばして使うという意味での使い勝手はローションタイプのほうに軍配が上がりますが、保湿効果という面ではクリームタイプのほうが有効と思われます。
ヒルドイドの購入を検討されているかたで、近くタイ訪問の予定のあるかたは、タイ国内での購入を検討されてはいかがでしょうか。
なお、直接肌に使う医薬品なので、薬剤師と相談してから購入を決めたいというかたも少なからずいらっしゃるかと思います。
そのようなかたは、MRTブルーラインのスクムウィット駅(สถานีสุขุมวิท)、またはBTSスクムウィット線のアソーク駅(สถานีอโศก)近くの「ブレズ薬局アソーク店」を訪れることをおすすめします。
この「ブレズ薬局アソーク店」は、日本人薬剤師や日本語通訳が常駐していますので、ご自身の症状について気軽に相談することも可能かと思います。
https://blez-pharmacy.com/shops/blez-asok

強い保湿効果ゆえにアンチエイジングとしての効果も期待できる医療用医薬品であるヒルドイドが、処方箋なしに安価で買える…。
タイでのおみやげに、ヒルドイドを選ぶ人が増えているという噂を聞くことも多くなりました。
とはいえ購入はご自身での判断で。
転売目的での大量の買い占めなどは決してなさらないよう、節度を守った消費行動をお願いいたします。

 

タイ旅行ランキング
タイ旅行ランキング

香辛料とハーブの歴史的役割  スパイスとハーブが創り上げた食文化とその奥深い世界

タイ料理を思い浮かべたとき、多くの人が真っ先にイメージするのは、香り高いスープやカレー、そして複雑に絡み合う辛味や酸味ではないでしょうか。
このことは、以前のコラム「形容詞の多さ」でも触れたところです。
これらの複雑な味わいを支えているのが、豊富な香辛料とハーブです。
レモングラスやガランガル(ショウガ科の植物)、こぶみかんの葉など、タイ料理に欠かせない素材は単なる風味づけのためだけではなく、歴史的に「保存」「医療」「儀礼」といった役割を果たしてきました。
ここでは、タイの食文化を支えてきた香辛料とハーブの歴史的役割について、わかりやすく掘り下げてみましょう。


香りで整える「三位一体」の組み合わせ
タイ料理の特徴を端的に表すなら、「香りの層を重ねる料理」といえます。
その中でも代表的なのが、レモングラス・ガランガル・こぶみかんの葉という三つのハーブです。
これらは単体でも爽やかな香りや独特の辛味を持っていますが、組み合わせることで香りが引き締まり、料理全体に立体感を与えます。
たとえば有名な「トムヤムクン(ต้มยำกุ้ง)」では、この三つが必ずと言っていいほど登場します。
レモングラスの柑橘のような清涼感、ガランガルの爽快でスパイシーな風味、こぶみかんの葉の高い香りが合わさることで、辛さや酸味の強さを心地よく調和させているのです。

こうした香りの組み合わせは、単に「美味しさ」を演出するだけではありません。
古来より、これらのハーブは消化促進や食欲増進、疲労回復といった効果を持つと信じられてきました。
つまり、料理にハーブを加えることは、薬を服用することに似たような意味合いも持っていたのです。


唐辛子がもたらした食文化の転換
現在では「タイ料理=辛い料理」というイメージが強くあります。
しかし、タイに唐辛子が伝わったのは16世紀以降のことで、それ以前は黒胡椒や長胡椒が辛味の中心でした。
唐辛子はポルトガル人によってメキシコからもたらされたといわれています。

この唐辛子の導入が、タイの食文化を大きく変えました。
とくに「ナムプリック(น้ำพริก)」と呼ばれるディップ状の調味料が発展したのは唐辛子のおかげです。
ナムプリックは唐辛子を臼でつぶし、魚醤(น้ำปลา)やエビペースト(กะปิ)、ハーブなどと混ぜ合わせて作られるペーストで、野菜や魚をつけて食べます。
辛さだけでなく旨味や酸味が加わることで、シンプルな主食である米飯がより一層美味しく、バリエーション豊かに食べられるようになりました。
唐辛子の存在は、まさに「タイの食卓を一変させた革命」といっても過言ではありません。


発酵の知恵と保存の役割
高温多湿なタイの気候では、食品の保存が大きな課題でした。
その中で発酵技術は欠かせない知恵となり、香辛料やハーブとともに食文化を形作ってきました。
代表的なのが「ナムプラー(น้ำปลา=魚醤)」や「カピ(กะปิ=エビペースト)」です。
魚やエビを塩とともに発酵させることで長期保存が可能になり、しかも独特の旨味を料理に加えることができます。

また、東北地方(イサーン)で使われる「プラーラー(ปลาร้า)」という発酵魚の調味料も有名です。
独特の香りは好き嫌いが分かれますが、ラープ(ลาบ)やソムタム(ส้มตำ)などの料理に欠かせない存在です。
これらの発酵調味料は、ハーブや香辛料と合わせることで強い匂いを和らげつつ、料理全体を引き立てる役割を担っています。
保存技術と味の工夫が一体となった結果、タイ特有の“発酵×ハーブ”という調和が生まれたのです。


医療と食事の境界線
タイでは「食べることは治すこと」と考えられてきました。
伝統医療では、体調や季節に応じて適切な食材やハーブを摂取することが推奨されています。
たとえば、雨季に流行しやすい風邪や消化不良には、トムヤムのように香り高く酸味のあるスープが適しています。
発汗を促し、胃腸を整える効果があるとされているのです。

また、暑季には「カオチェー(ข้าวแช่)」という料理が登場します。
これは香りのよいジャスミンライスを冷たい水に浸し、ハーブや香辛料で味付けした副菜とともに食べる料理です。
体を冷やし、熱気を和らげる役割を持つとされ、まさに医食同源の実例といえるでしょう。

このように、香辛料やハーブは単なる「風味づけの素材」ではなく、日常生活において健康を守るための重要な役割を果たしてきたのです。

カオチェー(ข้าวแช่)の一例


香りの層を重ねるタイ料理の思想
タイ料理が国際的に評価される大きな理由の一つは、その複雑で奥深い味わいです。
それは「甘・辛・酸・塩・旨」という五つの味をバランスよく組み合わせるだけでなく、香辛料とハーブを多層的に用いることによって生まれています。

フレッシュなハーブの爽やかさ、乾燥スパイスの温かみ、発酵調味料の深み。
この三つが組み合わさることで、一皿の料理に立体感と奥行きが加わります。
香りの波が口の中で次々と押し寄せ、最後には調和して一体感を生み出す。
これこそがタイ料理ならではの「香りの哲学」といえるでしょう。


タイの食文化を形づくってきた香辛料やハーブは、単なる調味料ではありません。
レモングラスやガランガル、こぶみかんの葉といったハーブは、消化や健康維持に役立つ生活の知恵であり、唐辛子の導入は辛味の文化を根本から変えました。
発酵調味料は保存と旨味を同時に実現し、伝統医療と結びついた料理は人々の健康を支えてきました。
そして、それらすべてが「香りの層」を重ねるという思想に結晶し、現在のタイ料理の豊かさにつながっています。

タイ料理を味わうとき、その奥にある香辛料とハーブの歴史的役割に思いを馳せれば、ただ「美味しい」という感覚を超えて、食文化の奥深さをより深く楽しむことができるでしょう。

タイ(海外生活・情報)ランキング
タイ(海外生活・情報)ランキング

流木と舟 ขอนไม้กับเรือ タイポップスに描かれた儚さの中にある自己犠牲の愛のやさしさ

厳しい夏も終わりに近づいてきました。
我が家の窓からは、青い海が見えます。
毎朝海を眺めて感じることは、暑さこそ続いてはいますが、陽が少し傾いていることです。
夏が終わりかけて、確実に秋に近づいているのでしょう。

タイ語の勉強を始めたころに、よく聴いていたタイのポップスを紹介します。
この歌はタイの人気歌手バウ・ウィー(บ่าววี)によって歌われた名曲です。
詩のテーマは、人生の荒波と困難や孤独のなかで、自己犠牲の愛と彼女へのやさしさを描いたものです。
主人公である私は、自分が流木のように弱く、運命に身を任せるしかない状況で、彼女を守りきれないことを理解しながらも、彼女を岸へ送り届けたい(安らぎや幸福に到達すること)と願います。
その一方で、もし舟(自分よりもより良い存在)が現れたなら、彼女には迷わず選んでほしいと願い、自分への愛よりも彼女の幸せを優先する姿勢が描かれています。
また、夜の寒さや孤独、力尽きる寸前の描写は、人生の苦しみを象徴していますが、それでも「君には希望が残るように」と願うやさしさが表現されています。

“ขอนไม้กับเรือ”
โดดเดี่ยวเดียวดาย ในท้องเล
ลมพัดลมเพ ลอยมาไกล
เป็นแค่ขอนไม้ ไม่มีทิศ..ทาง
ประคองตัวเอง ไปเหงาๆ
กลางคืนเหน็บหนาว จนใจจะพัง
ไม่เหลือความหวัง อะไรเลย

孤独にただひとり 海の真ん中
風に流され 遠くへと漂う
私はただの流木 行き先もなく
自らを支えながら 寂しさに耐え
夜は冷たく 心が壊れそう
希望など もう何も残っていない
วันหนึ่งน้องสาวลอยคอมา
มือเจ้าไขว่คว้าขอนไม้เอาไว้
เพียงหวังในใจ พยุงให้ลอย
อยากส่งให้เธอไปถึงฝัน
ผืนดินทางนั้น ยังรอคอย
แรงเหลืออยู่น้อย จะไปอย่างไร
ある日 君が泳いでやってきた
その手が 私をしっかりと掴む
ただ心の中で願う 浮かび続けてほしいと
君を岸へと送り届けたい
あの陸地は まだ君を待っている
けれど 残された力はわずか どうやって行けるのか
หากมีเรือสักลำแล่นมา
ก็ขอให้เธออย่าช้า ขึ้นเรือนั้นไป
เปรียบกับพี่เป็นแค่ขอนไม้
ต่อให้รักเจ้ามากเพียงไหน
ผุพังไป
พึ่งพาก็ได้ไม่นาน
เปรียบกับพี่เป็นแค่ขอนไม้
เกาะลอยคอให้เพียงข้ามวัน
แต่ฝั่งฝัน
ขอเพียงให้เรือพาเจ้าไป
もし一艘の舟が通りかかったなら
どうか迷わず その舟に乗ってほしい
私はただの流木にすぎない
どれほど君を愛していても 朽ちていく私では
頼れるのも ほんのわずかな間
私はただの流木にすぎない
君がしがみついて 一日を越えるだけ
でも夢の岸へは 舟が君を運んでくれることを願う

โดดเดี่ยวเดียวดาย ในท้องเล
ลมพัดลมเพ ไปตามกระแส
ขอนไม้อ่อนแอ จะไปไหนไกล
ไม่อยากให้จม ไปด้วยกัน
ไม่ยอมให้ฝัน เจ้าต้องสลาย
เมื่อพี่จมหาย ให้เจ้ายังมีหวัง
孤独にただひとり 海の真ん中
風に流され 潮に任せて
弱い流木は 遠くへは行けない
一緒に沈むことは 望まない
君の夢が壊れることは 絶対に許せない
私が沈んでも 君にはまだ希望があるように
หากมีเรือสักลำแล่นมา
ก็ขอให้เธออย่าช้า ขึ้นเรือนั้นไป
เปรียบกับพี่เป็นแค่ขอนไม้
ต่อให้รักเจ้ามากเพียงไหน
ผุพังไป
พึ่งพาก็ได้ไม่นาน
เปรียบกับพี่เป็นแค่ขอนไม้
เกาะลอยคอให้เพียงข้ามวัน
แต่ฝั่งฝัน
ขอเพียงให้เรือพาเจ้าไป

タイ語ランキング
タイ語ランキング

朝活のススメ スマホ1台で広がる!「時間がない」を「成長のチャンス」に変える勉強法

最近のモーニングルーチンとして始めたのが、You tubeの「朝活タイ語」の視聴です。
提供しているのは、タイトレ(https://thai-training.com/)というチャンネルを運営しているけい様で、これまでも数々のタイ語学習のための音声教材を提供され、僕も以前よりたいへんお世話になっております。

この「朝活タイ語」では、10分足らずの短い動画ではありますが、リスニングから始まって音読、作文まで続きます。
ここでは、ごく短い会話文が10問程度出されます。

ちなみにこの日取りあげられていた10問は、次のとおりです。

เริ่มตั้งแต่วันนี้
今日から始めます。
นี่คือภาพที่มีชื่อเสียง
これは有名な絵です。
ตกปลาตัวใหญ่
大きい魚を釣ります。
สระว่ายน้ำนี้ลึกมาก
このプールはとても深いです。
หนังเริ่มฉายกี่โมง
映画は何時に上映が始まりますか?
อัตราความสำเร็จต่ำ
成功率は低いです。
มีมรดกโลก
世界遺産があります。
ไปพิพิธภัณฑ์วิทยาศาสตร์
科学博物館に行きます。
เขาเป็นคนที่อยากรู้อยากเห็น
彼は好奇心旺盛な人です。
ถ้าฝนตก ฉันจะไม่ไป
もし雨が降ったら、私は行きません。

いずれも文字で見ると、平易な内容ですが、リスニングとなると話は変わってきます。
短い会話文とはいえ、まったく前提条件の示されていない状態から、いきなりリスニング問題が出されると、聴き取れない部分が出てきます。
「まだまだ練習が足りないな…」と反省しながら聴いています。
普段のタイ語学習は文字を読むことが大半なので、こうやって音声から入ると、理解できない箇所が続々と出てくるのです。
ここでつまずいた部分やわからなかった単語は、通勤途中の車内の中で、辞書を使って確認したりしています。
僕のスマートフォンの中には、数冊の辞書が電子化されて保存してあります。
紙の辞書をスキャンする作業はとても手間がかかるものですが、たくさんの情報を持ち運ぶことができるという点では有利です。
疑問が生じたり迷ったりしたときは、すぐに調べることができますので、この方法はオススメです。

これに限らず、忙しい毎朝のわずかな時間や、通勤途中の時間などの「すきまの時間」を使った勉強が有効であると考えます。
「今日は時間があるから、あれもこれもやってみよう」と考えても、終わってみると意外とできていないものです。
やる気というものは、“余裕の時間”からは生まれないものなのかもしれません。
小学生のころ、夏休みの宿題を8月の最後の週にまとめてやった経験のある人も多いことでしょう。
先日、退職して自由な時間ができた職場の先輩に会って、「時間ができたから、好きな語学の勉強がたくさんできるでしょう?」と尋ねたところ、それが意外にも、“何もしない時間”が多くなってしまっているとのこと。
時間があるとわかっていると、ついついなまけてしまうもので、逆に時間が限られているときのほうがかえって集中できるのです。
記憶の定着という面でも、短時間であったとしても、何度も反復して復習を繰り返すほうが、暗記の効率がいいのです。

今回のコラムでは、もうひとつ有益な情報をお伝えします。
それはYou tubeの音声をmp3形式で保存する方法になります。
この方法を使えば、You tubeの音声をスマートフォンやICレコーダーなどの機器に保存して、後で繰り返し聴くことができます。
次のサイトで、mp3形式に変換して、保存するができます。

https://ytmp3.as/NvQ7/


使い方は簡単で、You tubeの画面を右クリックして動画のURLをコピーします。
これを中央のセルに張り付けて、Convert(変換)のタブをクリックするだけです。
十数秒後には変換されますので、これをダウンロードしてPCに保存します。
これで完了です。
スマートフォンやICレコーダーなどの機器に移せば、どこにでも持ち運べ、繰り返し聞くことができます。

限られたすき間時間でも、繰り返し学ぶことで記憶を定着させることが期待できます。
それに加えて、こうした勉強方法は、集中力を高めることができるのです。
忙しい日常こそ、時間を大切に使って、より効率のいい勉強を進めていきましょう。

タイ語ランキング
タイ語ランキング

Thai Deodorant Stone タイ発・自然派デオドラントのすすめ! 清潔文化と快適生活のヒント 

まもなく7月になります。
本格的な暑さになってきました。
その日本とは異なり、一年を通じて暑いのがタイの気候。
そこで気になるのが「汗」です。
いわゆる「汗かき」の人も、またそうでない人でも、夏の汗対策には、いろいろと気を配っていることと思います。
日本以上に夏が長いタイに住む人々は、どのような汗対策をしているのでしょうか?
気になるかたも多いのではないでしょうか。
バンコクを街歩きするときは、決まって電車を利用していましたが、電車内で「汗クサい人」に遭遇したことはありません。
もちろんタイにも「汗クサい人」はいるのでしょうけれど、電車などに乗っているときに、隣の乗客から不快な異臭を感じたことは皆無です。
暑さの厳しいタイで効果的な汗対策とは、はたしてどんなものなのでしょうか?

汗というものは、体温を調整するために必然的に放出されるものです。
体温を下げるために放出された汗そのものは、異臭はほとんどありません。
放出された汗が肌に残って、それが発酵したときに異臭に変わるのです。
ですから、最も効果的な汗対策は「とにかく洗い流すこと」につきます。 
日本では、毎日入浴したり、あるいはシャワーを浴びたりする人がほとんどだと思いますが、タイ人は「毎日2〜3回」シャワーを浴びるのが普通です。
暑いタイでは、水を浴びることは、身体を清潔に保つことはもちろん、身体を冷やす効果も大きく、各家庭では、バスルームで日に何度も水を浴びることが、昔からの習慣になっているのです。
駅や空港などの施設にも、一時利用できるシャワーなどがあるのも、タイならでは風景です。(バンコク駅構内のシャワールーム


そのシャワーのあとに使われるのが、このデオドラントストーンです。
アルム石とも呼ばれるそれは、見た目は水晶のようにも見える乳白色の「石」です。

成分はミョウバンという物質になります。
このミョウバンは、制汗作用があるうえに、非常に殺菌作用の強い物質で、腐敗を抑制する効果が高いと言われています。
このデオドラントストーンをわきの下など汗が気になるところに塗ることで、汗の発酵を抑制させることができるのです。
使い方は簡単です。
気になる部分に、このデオドラントストーンを水に濡れた状態でこすりつけるだけです。
商品のラベルには一応使い方が記載されていますので、引用してみます。
วิธีใช้ : ทาใต้วงแขนหลังอาบนํ้า ขณะผิวเปียกโดยไม่ต้องล้างออก
ご使用方法:シャワーを浴びた後に、肌が濡れているうちに脇の下に塗布してください。洗い流す必要はありません。

使い方が一応記載されています


シャワーのあとに使うのはもちろん、シャワーを使っていないときでも、このデオドラントストーンに少し水をかけて濡らした状態にして塗ってもかまいません。
塗ったところで、特にしみるようなことはありません。
これを毎日繰り返すことで、汗の不快なニオイからは解放されます。
また、このデオドラントストーンのいいところは、「なかなか減らないこと」。
ガチガチに固まった石のようなものなので、毎日使っていても、減っていく実感がありません。
使い始めて半年以上になりますが、見た目は買ったときとあまり変わっていないような気さえします。
一回買えば、落としたりして割らないかぎりは、かなり長持ちするものと思われます。

見た目は乳白色の「石」


このデオドラントストーンの存在は、恥ずかしながら最近知りました。
タイ人のライフスタイルはよく知っている気でいましたが、まだまだ知らないこともあるものです。
このデオドラントストーンは、もちろん日本でも売られています。
Amazonなどの通販サイトで検索すれば、すぐに探すことはできます。
しかし一見してわかることは、日本国内では、取り扱われている種類がさほど多くなく、値段の面でもかなり高い買い物になります。
その点、タイ国内では、ドラッグストアでなくても、スーパーやコンビニエンスストアでも容易に購入できるうえ、種類は多く、安価で買うことができます。
大きさや種類などによっても違いはありますが、安いものでは50バーツ程度からありますので、手軽なおみやげとしてもうってつけではないでしょうか。
タイへの旅行を計画されているかたは、ぜひ一度買ってきて試してみてください。
使えば使うほど、その快適さを実感することができることでしょう。

 

タイ旅行ランキング
タイ旅行ランキング

カルディで買える! パッキーマオ(ผัดขี้เมา 激辛バジル焼きそば)がうまい!

コメの価格は高値が続いていますが、コメから作られたクイッティアオと呼ばれる麺は、安定した価格で売られています。
コメならではの、もちもちした食感と、つるっとした喉ごしが特徴で、タイをはじめ東南アジアでは定番の食材です。
以前書いたパッタイ(至福の時 ビールにパッタイ(ผัดไทย))も、クイッティアオから作られていて、タイ料理のなかでは定番の人気メニューのひとつです。
今日ご紹介するのは、パッキーマオ(ผัดขี้เมา 激辛バジル焼きそば)になります。
タイのアーハーンタームサン(อาหารตามสั่ง)と呼ばれる、客のオーダーに応じて炒め物などを提供する屋台では、パッタイと同様に、このパッキーマオもよく登場します。
バジルと香辛料の利いたこのスパイシーなパッキーマオは、タイの下町の屋台で汗を流しながら味わう定番メニューなのです。
パッキーマオ(ผัดขี้เมา)という、タイ語で「酔っぱらい炒め」というユニークな名前のこの焼きそば。
酔っぱらった料理人が余った食材で適当に作ったことからその名がついたとか、酔っぱらいでもシャキッとするほど辛いことからそう呼ばれるようになったとか、酒と一緒に食べるのによく合う刺激的な味わいからそう呼ばれるようになったとか…。
諸説あるところですが、その名前の本当の由来はよくわかっていません。

世界の食材や調味料を幅広く取り扱っていることでも有名な、カルディコーヒーファームで購入することができます。
カルディで購入したこのパッキーマオのセット内容は、センヤイと呼ばれる幅広のクイッティアオと、パッキーマオソース、それとチリパウダーになります(セットは2人前)。

クイッティアオは、その太さによって、センミー、センレック、センヤイの3種類に分けられますが、ここで使われるのはセンヤイになります。
焼きそばのように炒めて食べるときは、このセンヤイのような幅広の麺がよく合うのです。
パッキーマオソースはバジル、ナンプラー、ニンニクやコショウ、唐辛子などで作られており、結構な辛さがあります。
チリパウダーがついていますが、ソースだけでも結構辛いので、味を見ながら少しずつ加えていくのが賢明かもしれません。

付属のチリパウダー

具材はありあわせの野菜や肉、シーフードなどお好みのものでかまいません。
今回は小松菜とパプリカ、エビとイカを使いました。

今回使用した具材


白い粉のようなものは、トゥアボット(ถั่วบด)と呼ばれる砕いたピーナッツで、これを振りかけて食べるとより一層美味しくなりますので、あらかじめ用意しておきました。

作り方はいたって簡単です。
麺(センヤイ)は、ゆでる前に水に20分ほどつけておきます。
その間に、野菜や肉、シーフードなどの具材を切っておきましょう。
また、麺をゆでるお湯も用意しておきます。
麺がしんなりしてきたら、熱湯で2~3分ゆでてお湯を切っておきます。
フライパンを熱して、少量の油を引いて、肉やシーフードを炒めます。
火が通ったら次に野菜類を加えてさらに炒めます。
野菜類にも火が通ったら、湯切りした麺と付属のパッキーマオソースを投入してよくかき混ぜながら炒めます。
お好みに応じて付属のチリパウダーを振りかけて完成です。
トゥアボット(ถั่วบด)を振りかけて食べるとより一層美味しくなります。
「เผ็ด แต่อร่อย(辛い…でも旨い)」
スパイシーななかにもさわやかなバジルの香るタイらしさが味わえる一品です。
ぜひ一度お試しください。

タイ(海外生活・情報)ランキング
タイ(海外生活・情報)ランキング

ワットパークナームパーシーチャルーンへの行き方 วิธีเดินทางไปวัดปากน้ำภาษีเจริญ

この光景。
目にしたことのあるかたは少なくはないでしょう。
これはバンコクにある有名な寺院の中にある天井画(天井壁画)です。
この深いグリーンの壁画。
息を呑むほどの美しさです。
この美しさゆえに、インスタ映えするパワースポットとして話題に上がることの多い寺院です。
バンコクを訪れたら、ぜひ一度自分の眼で見てみたいと思う人は多いはずです。
もちろん僕もそのひとりです。
今回は、この美しい壁画のある寺院、ワットパークナームパーシーチャルーンへのアクセス方法について、解説いたします。

この寺院がどこにあるのかというと、ここになります。
次の地図をご参照ください。

チャオプラヤー川の西に位置しており、バンコクの中心部からは少し距離があります。
もちろんタクシーなどを使えばすぐに行くことはできます。
しかしここでは、ツアーやタクシーなどを使うことなく、一人旅の旅行者でも電車を使って気軽に行ける、リーズナブルな行きかたを取りあげます。

ドンムアン空港方面からのアクセス
ドンムアン空港駅からSRTダークレッドラインに乗車して南方向に進みます。
終点のクルンテープ・アピワット中央駅(Krung Thep Aphiwat Central Terminal  สถานีกลางกรุงเทพอภิวัฒน์)まで乗車します。
このクルンテープ・アピワット中央駅は、MRTブルーラインのバンスー駅(Bang Sue station สถานีบางซื่อ)と直結していますので、ここで乗り換えることになります。

MRTブルーラインの改札口に入ったら、南方向のタープラ駅(Tha Phra station  สถานีท่าพระ)方面の電車に乗車します。
タープラ駅に着いたら、ここで再び乗り換えます。
乗り換えは、同じMRTブルーラインになりますが、今度は西方向のラックソーン駅(Lak Song station สถานีหลักสอง)方向の電車に乗車します。
MRTブルーラインは東京の地下鉄大江戸線のような「6の字形」の路線になっているため、タオプーン方面からの列車はこの駅が終点になるので、郊外方向に向かうこと場合は、ここで乗り換えることになります。
乗り換えてラクソーン行(Lak Song station สถานีหลักสอง)の電車に乗車したら、次の駅であるバーンパイ駅(Bang Phai station สถานีบางไผ่)で降ります。
このバーンパイ駅がワットパークナームパーシーチャルーンの最寄り駅になります。

スワンナプーム空港方面からのアクセス
スワンナプーム空港駅から、エアポートレールリンク(ARL)に乗車することになりますが、終点のパヤータイ駅(Phaya Thai station  สถานีพญาไท)までは行きません。
途中のマッカサン駅(Makkasan station  สถานีมักกะสัน)で下車します。
エアポートレールリンクのマッカサン駅とMRTブルーラインのペッチャブリー駅(Phetchaburi station  สถานีเพชรบุรี)は隣接しているので、ここで乗り換えることになります。

MRTブルーラインのペッチャブリー駅からは、南方向のスクムウィット駅(Sukhumvit station สถานีสุขุมวิท)、シーロム駅(Si Lom station สถานีสีลม)、フアランポーン駅(Hua Lamphong station สถานีกรุงเทพ (หัวลำโพง))方面に向かう路線に乗車します。
乗車したら、そのまま西方向に進みます。
行き先がラクソーン行(Lak Song station สถานีหลักสอง)であれば、そのまま乗り続け、バーンパイ駅(Bang Phai station สถานีบางไผ่)で降ります。
このバーンパイ駅がワットパークナームパーシーチャルーンの最寄り駅になります。

バーンパイ駅からワットパークナームパーシーチャルーンへ
バーンパイ駅で下車したら、1番出口から出ます。
駅前には車両の通行量の多い幹線道路が走っていますが、ここからソイ(小路)に入ります。
ソイの入口はここになります。

ソイに沿ってほぼ道なりに10分少々歩くことになります。
この辺りは、駅前の幹線道路沿いと違って、静かな住宅街といった趣です。
時折バイクが通りますので、注意して歩いていきましょう。
運がよければ、地元の可愛らしい猫に出会うこともできます。
10分ほど歩くと細い運河があります。
この細い運河にかかる橋を超えると、お寺はすぐそこです。

拝観料はかかりません。
気をつけていただきたいのは、閉館時間です
18時には閉館しますので、午後はお早目に参拝するようにしてください。
なお、建物内部に入るときは、履物を脱いでから。
館内では僧侶の方々がお勤めをされています。
静粛を心がけてください。

タイ旅行ランキング
タイ旅行ランキング

コメの価格高騰を背景に思うこと…元バックパッカーからコメについての2つの提言

日本国内のコメ価格の高騰が止まらない勢いです。
コメ価格の高騰については、昨年の6月にも話題として取り上げました(「いただきます」の意味とは…平成の米騒動から得た教訓「美しいココロ」)。
その時は「5kgで2000円にも迫る勢い」という新聞記事を引用させていただきましたが、いまとなってはさらに倍増しています。
近所のスーパーでは、5kg当たり4000円程度で販売されている有様です。
いままでにない水準の価格帯といっても過言ではありません。
ここに至っては、高い関税をかけられている外国産のコメとほとんど変わらない価格帯になっていると言えます。(コメの関税の高さに関しては、「身近になったアジアンテイストの背景に」のコラムで触れています)

高騰の原因としては、日照不足や猛暑といった天候不順、あるいは外食などの需要が大きく伸びたことなどによるものと言われていましたが、どうもそれだけでは説明がつかないようです。
一部の業者などによる買い占めや売り惜しみなどといった「圧力」が疑われています。
この高騰を回避するために、政府は凶作や大災害などの非常事態のために備蓄している政府備蓄米の一部を、市場に流通させる政策を始めています。
政府備蓄米の開放が、今後のコメの市場価格にどう影響するのかはまったくの未知数です。
「焼け石に水」で、コメ価格の高騰がさらに長期化する懸念を指摘する声もあります。
コメはいうまでもなく日本の主食であり、私たちの「食文化」を支えるもっとも重要な要素と言えます。
そのコメを安定して購入できるよう、政府には最善の措置を講じてほしいと願うばかりです。

さて今日は元バックパッカーの僕から、コメについての2つの私見を言わせていただきたいと思います。
様々な意見はあろうかと思いますが、アジアの旅と食を愛してやまない旅行者からの提言として、お聞きいただければと思います。

日本国内にいても他国の食文化が気軽に楽しめる環境になっていくべき
近年、日本では外国人観光客や定住する外国人の数が増え、それに伴ってさまざまな国の料理を提供する飲食店が増えてきています。
いまや東京などの大都市のみではなく、地方都市にあってもさまざまな外国料理を提供する飲食店が増えています。
また、海外旅行を経験した日本人が増えるにつれて、外国の料理を楽しむ人も多くなっています。
さらに、スーパーやディスカウントストアなどの小売店でも、世界各国の食材が手に入るようになり、日本にいながら本場の味を再現できる環境が整いつつあります。

こうした流れの中で、外国産のコメも売られるようになってきました。
タイやインド、アメリカなどを原産地とするコメが売られているのを目にするようになりました。
外国の料理を作るうえで必要なのは、外国の食材です。
例えば、タイ料理を作る際には、タイ産の調味料や食材を使うのが最も適しています。
そして、コメも例外ではありません。
タイ料理には、日本のコメよりも、粒が長くてパラパラとした食感のタイ産のコメが最も向いています。

いまの日本では国内の農家を守るために、外国産のコメの輸入を厳しく制限し、高い関税をかけています。
たしかに、日本国内で安定してコメを生産するためには、農家を保護し、あるいは育成していくは大切なことです。
そのため、外国産の農産物の輸入をある程度制限することは、必要な政策の一つでしょう。

しかし、今のように多様な食文化を楽しめる時代になっても、日本産のコメばかりが市場に流通しているのは合理的ではありません。
日本産のコメと外国産のコメは、見た目や味が大きく異なり、市場で必ずしも競合するわけではありません。
日本のコメは粘り気があり、寿司やおにぎりに向いていますが、タイ米のようなパラパラとした淡白な味わいのコメは炒飯やカレーに最適です。
そのため、用途に応じて選べる環境が整うことが望ましいのです。

日本国内で、より気軽に世界各国の食文化を楽しめるようにするために、現在の異常に高い関税を緩和し、外国産の農産物をもっと自由に購入できる環境を整えるべきです。
食の多様性を受け入れ、より豊かな食文化を築くことが、日本の未来にとって重要なことではないでしょうか。

日本の優れたコメの魅力を世界に発信していくべき
近年、日本を訪れる外国人観光客の多くが「日本食を楽しみたい」と考えています。
国土交通省観光庁の調査によれば、日本への渡航を希望する観光客に対して、訪日前に期待していたことを尋ねたところ、「日本食を食べること」が 83.2%と最も多かったという調査結果が出ています。

出典:国土交通省観光庁「訪日外国人の消費動向(図表 6-1 訪日前に最も期待していたこと(全国籍・地域、複数回答))」

 

日本食は、料理の見た目が美しく、季節ごとに異なる食材を使い、また素材の味を大切にする特徴があります。
そのため、「和食(日本人の伝統的な食文化)」がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、日本食は世界的にも高い評価を受けています。

かつては、寿司や天ぷら、すき焼きといった高級な日本食ばかりが海外で注目されていました。
しかし、今ではおにぎりやお茶漬け、卵かけご飯といった、日本の素朴な家庭料理も外食として人気を集めるようになっています。
こうした料理の広がりの背景には、日本のおいしいコメの存在があります。
日本産のコメは、ほかのアジア産やアメリカ産のコメと比べて、粒が短く、アミロースの含有量が低い性質があることから、炊き上がりに粘り気のあるもちもちした食感が特徴です。
また、甘みや旨味が強く、炊飯後の粒のまとまりが良く、冷めてもおいしいことから、おにぎりや寿司に適しています。
一方、タイやベトナムのコメは細長く、アミロース含有量が多い性質があることから、パラパラとした食感が特徴で、炒飯やカレーによく合います。
こうした違いから、日本のコメは日本食に欠かせない存在となっています。

日本のTKG(卵かけご飯)はタイでも話題に


この優れた日本のコメを、もっと世界に広めるべきと考えます。
現在、日本のコメは一部の国に輸出されていますが、まだ多くの国にはあまり知られていません。
もし、日本のコメが広く輸出されれば、世界中で日本食の人気がさらに高まり、日本の農業も発展するでしょう。

これからの時代、日本のコメの魅力を発信し、世界中の人々に味わってもらうことが大切です。
そうすることで、日本の食文化の素晴らしさを伝え、日本の農業を支えることにもつながると考えます。

タイランキング
タイランキング

食事はおいしく適量に

旅行に出かけたときは、基本的に食事はもっぱらローカルフード(現地食)です。
このことは以前にも書いたことではありますが、旅先では、可能な限り地元の食文化に親しみたいと考えています(冒険のススメ แบ็คแพ็คเกอร์  バックパッカーとして旅を続けるための要件とは)

それというのも、食はその地域の文化を最も反映したものだと言われているからにほかなりません。

久しぶりのタイ旅行です。
せっかくの機会です。
初めてのメニューはもちろん、なるべくいろいろな食にチャレンジしてみようと、あれこれ箸を延ばします。
普段はどちらかというと少食な僕ですが、このときとばかりは普段より食べてしまいます。


ナコンパトムのプラ・パトム・チェディ近くの夜市には、たくさんの屋台が出ていて、とても賑わっていました。
そのなかでも、買い求める人の行列ができているホイトートの屋台がありました。
がぜん興味を持った僕は、その行列に加わりました。
早速、看板メニューのホイトートを注文いたしました。が…。
出されたホイトートを見て感じたのは、「これは…デカい!」。

これがホイトート かなりの油っこさでした


以前バンコクで食べたのは、これほど大きくはありませんでした。
サービス精神旺盛なのはいいのですが、これはちょっと大き過ぎ。
ホイトートは油で揚げてあるので、かなり油っこいもので、普通はもやしなどの野菜が付け合わせとしてついています。
この店では、付け合わせの野菜がやや少なかったのです。
アブラギッシ感は否めず、最初の数口はよかったものの、だんだん苦しくなってきます。
注文して出された料理を残すことは嫌いなたちなので、最後まで箸を進めます。
額に汗が浮かんできます。

普段は少食であっさり系のものばかりを好んで食べるほうなので、これだけの揚げ物を食べるのは本当に久々のこと。
結局完食はしたものの、嫌な予感がしました。

翌朝、その予感は的中します。
胃の具合が良くありません。
いつもはこのような状態になることはありません。
胃がもたれる状態です。
これはよくありません。


ということで、頭を切り替えることにしました。
ここはタイ。
コンビニエンスストアでも胃薬が買えます。

これが「air-x」 胃もたれには効果抜群


早速早朝のコンビニに出かけ、胃薬を探します。
事前に調べて当たりをつけておいたので、お目当ての薬は、すぐに見つかりました。
「air-X」という薬でした。
胃のイラストがあるので、胃に効く薬であろうことは容易に想像できます。
10錠入りの1シートのものを、20バーツ(約90円)で買うことができました。

ネット情報で調べるとやはり胃痛や膨満感の症状に効く薬とのことです。
効用や服用法については、タイ語の表現のみではありますが、その意味するところは、調べればすぐにわかります。
บรรเทาอาการ~ ~の症状を緩和する
ท้องอืด おなかの張り ガスがたまった
ท้องเฟ้อ おなかが膨張する
จกเสียด (腹が)きりきりと痛む
服用については、大人は一回に1錠、日に4回服用との記載があります。

効用や服用法はタイ語での表記のみ


すぐに1錠飲むと、いくらかラクになりました。
その後しばらくしてから、もう1錠飲んだら、もっとラクになり、食欲が戻りました。
効き目は抜群でした。
急ではありましたが、胃薬を買うことができ、この薬のおかげで、難を逃れました。
コンビニエンスストアでも、医薬品を買うことができるタイのシステムに感謝です。
今日はピンチを切り抜けることができましたが、やはり反省しなければいけませんね。
「お酒はおいしく適量に」とはよく聞く話ですが、旅先では「食事はおいしく適量に」ということにも注意を払わないといけません。
地元の食文化に親しむことはいいことですが、食べ過ぎにはご用心を…

タイ旅行ランキング
タイ旅行ランキング