「新しい生活様式」と自転車乗り

最近、自転車が見直されていると言います。

新型コロナウイルス感染症の拡大によって、人々は「新しい生活様式」を送るようになり、これが定着しつつあることがその背景にあります。

都心部では混雑した電車通勤を避けて、クロスバイクなどの軽快な自転車に乗り、通勤や買い物などに出る人が増えているのです。

ある知人が、健康のために自転車を使ってみようと、近隣の自転車屋に出向いたのは良いが、お目当ての自転車は、「取り寄せ」になるという。

それも、注文してから納車までの日が長く、だいぶ待たされているようです。

店主の言によれば、最近は納車までの日数がだんだん長くなっているとのことです。

なるほど。

「新しい生活様式」により、密を避けて、自転車を利用したいと考える人が急増したので、自転車の生産がなかなか追いつかないのでしょう。

クロスバイク乗りの僕としては、自転車愛好者が増えること自体は、たいへんに結構なことと思います。

しかし、今回のこの事情は、正直に言って手放しでは喜べない部分もあるのです。

それほどまでに、新型コロナウイルスの影響が後退していないのだから。

11月になって、新型コロナウイルスの新規感染者がさらに増えて、これまでにないような勢いで多くの感染者が日々発生しています。

感染者がこれほど急増しているのにもかかわらず、政府は観光業や飲食業への経済対策としての、「Go To トラベル」や「GoToイート」を、中止あるいは縮小する考えは持っていないようです。

増え続ける新規感染者を政府がコントロールしているとは、まったく言えない状況なのです。

そのおかげで、タイ政府は日本を「中度感染危険国」とみなしているのです。

都市封鎖に踏み切るなど、徹底的な対策をとり、新規感染者の増加を抑え込んだタイとは対照的な結果となっています。

非情に歯がゆく感じているのは私だけではないと思います。

その結果、特別観光ビザを利用した、日本からの外国人観光客の入国は、現在許可されていない状況にあります。

(※特別観光ビザについては、前回の記事 https://ponce07.com/thai-visa/「ビザについてวีซ่าไทย」

で紹介しています)

これでは、年末年始の旅行はもちろん、来年もあるいは再来年も旅行に出られるとは思えません。

航空業界では、国際線の運航水準が新型コロナウイルス感染前の水準に戻るのは、2024年頃になると予想しているとも言われています。

タイへの渡航への道は、事実上閉ざされていて、回復する見込みはまったく立っていません。

このブログでは、これまで数多くのタイの魅力をお伝えしてきました。

それがいまでは、お伝えすることが難しく、またその気力も減退しつつあります。

非常に残念です。

新型コロナウイルスの早期の収束のためには、多くの英知の集結と多くの国民の協力が必要なのではないでしょうか。

 

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