あのヒルドイドが処方箋なしに安価で買える? タイでカンタンに購入できました!

みなさんは「ヒルドイドの闇」という言葉を聞いたことがありますか?
ヒルドイド(Hirudoid)とは、ヒルドイドローションまたはヒルドイドクリームなどの名称で処方される医療用の医薬品で、マルホ株式会社が製造・販売している医薬品です。
主成分は、ヘパリン類似物質(heparinoid)と呼ばれるもので、血行促進作用や抗炎症作用に加え、非常に優れた保湿作用を持ちます。
皮膚科では、アトピー性皮膚炎、乾燥性皮膚炎(皮脂欠乏性湿疹)、掻痒症、手荒れや老人性乾皮症、外傷や手術後の瘢痕(しこりや赤みを改善する目的でも使用される)といった疾患に対して処方されます。
剤形としては、ローション、クリーム、軟膏などがあり、患部や皮膚の状態に応じて使い分けられます。
医療上の位置づけとしては、ヒルドイドは単なる「保湿剤」というより、皮膚のバリア機能を補う作用や炎症や血流障害を改善する作用を持った「治療薬」です。
特にアトピー性皮膚炎では、保湿によって皮膚の乾燥とバリア機能低下を防ぐことが重要なため、治療の基本薬として用いられることもあります。

ところが、その強力な保湿力ゆえに、医療目的ではなく化粧品代わりに使用する人が出てきました。
化粧水のような美容目的に使用する人が出て問題視されたのです。
「市販の高級美容クリームよりも安くて効果的」とネットや雑誌で紹介されたことが発端でした。
そしてネット上での噂は急速に広まることとなり、本来治療が必要な患者以外の「美容目的」での受診・処方依頼が急増することになってしまいました。
医療費の一部は保険で賄われるため、不要な処方は「医療費の無駄遣い」に直結することになります。
その結果、2017年ごろから日本のメディアでも大きく取り上げられ、社会的な問題として認知されるようになりました。
厚生労働省や日本皮膚科学会は、「美容目的での使用は保険適用外」、「必要な患者への処方に支障をきたすおそれがある」と強調し、医師にも不適切な処方を控える旨の通知を出しました。
その後は、保険審査が厳格化され、美容目的だけでの処方は認められにくくなっています。

このヒルドイドは、実は僕自身も使用しています。
幼少の頃からアトピー性皮膚炎を患っているため、保湿効果が高いということで、皮膚の保護と保湿のために処方を受けているのです。
処方されているのはローションタイプのもので、風呂あがりのタイミングで使用しています。
実際に使った感想としては、塗布後は確かにしっかりとした保湿効果があり、しっとりとした感覚が実感できます。
この保湿ローションのおかげで、皮膚の状態は落ち着いていて、いまではこのヒルドイドなしのスキンケアは考えられないといってもいいくらいの使い心地の良さがあります。
ネット上で話題になるのもうなずけます。
YouTubeでは、現役の医者も「強い保湿効果があるので、アンチエイジング対策としても効果はある」と語っているのを聞いたことがあります。
考えてみれば、それもそのはずです。
効用が認められている医療用の医薬品なのです。
効用がなければ、保険適用の医療用医薬品になることはありません。
高価な化粧水より、医薬品であるヒルドイドのほうが優れた保湿効果があるのも納得できます。
しかし、このような「美容目的」での処方は、あってはならないことです。
ヒルドイドは本来アトピー性皮膚炎などの治療に不可欠な医薬品なのです。
不要な処方は、当然ながら医療費の無駄遣いにつながります。
いまでも高い日本の医療費、つまり社会保障費をさらに増加させる弊害となってしまうのです。
このようなことは、決してあってはならないと考えます。

その後製薬会社は、ヘパリン類似物質を配合した市販薬(いわゆるOTC商品と呼ばれる処方箋なしで薬局やドラッグストアなどで購入できる市販薬)を販売するようになりました。
ヘパリン類似物質を含む成分は、医療用医薬品と同様の保湿と血行促進などの効果が期待できます。
このような市販薬が、ドラッグストアで購入可能になっています。
美容目的や軽度の乾燥肌ケアであるなら、こちらを使用すべきと考えます。
重度のアトピー患者や医療的な管理が必要な患者の場合は、医師の診断のもとに処方する処方薬を使用し、乾燥肌や美容的な保湿はOTC商品(市販薬)で対応するという棲み分けが適切と考えます。

美容的な保湿はOTC商品(市販薬)でも十分に対応可能ではありますが、気になるのはその価格です。
市販薬であれば、当然ながら保険適用にはならないため、価格の面だけ見れば処方薬よりもかなり高価になってしまいます。
ドラッグストアや通販で手に入る主要なヘパリン類似物質配合の市販製品(OTC商品)の特徴としては、濃度は基本的に0.3%で、この点に関しては処方薬ヒルドイドと同等になります。
しかし価格は形状や容量にもよりますが、概ね1,000〜2,000円程度になり、処方薬と比較すると割高感は否めません。


ところが、処方薬のヒルドイドとまったく同じ成分の医薬品を、処方箋なしに購入する方法があります。
それはタイ国内で購入することです。
タイ国内では、日本とは法的に異なり、日本では医師の処方箋が必要な医療用医薬品であっても、一般の薬局やドラックストアで購入できるものがあります。
このヒルドイドはタイ国内では簡単に購入できます。
タイ国内で販売されているヒルドイドは「Hirudoid」と「Hirudoid Forte」の2種類があります。
「Hirudoid」は赤い箱の製品で、「Hirudoid Forte」は青い箱の商品になります。
「Hirudoid Forte」については、その名「フォルテ」がイタリア語で「強く」「力強く」を意味になります(みなさんも音楽用語としては聞いたことがあると思います)。
この「Hirudoid Forte」は、日本国内で処方されるヒルドイドよりもさらに強い効用があります。
医療用として認められている処方薬とまったく同様の医薬品、あるいはそれ以上の効用が期待できる医薬品が、処方箋なしで購入できるのです。
本当に簡単に購入できるのか?
僕は実際に確かめる目的で、タイの薬局を訪ねてみました。
訪れたのは、バンコク近郊のパトゥムターニー県ランシットにある大型スーパーである「GO Wholesale Rangsit」のなかに店舗がある「BLEZ Pharmacy(ブレズ薬局)」のランシット店です。
結論から言いますと、「Hirudoid」と「Hirudoid Forte」の2種とも販売されており、そのいずれもが処方箋なしに簡単に購入できました。
価格は「Hirudoid(クリーム40g)」は255バーツ、「Hirudoid Forte(クリーム40g)」は345バーツでした(2024年10月の状況になります)。

Hirudoid(赤)は255バーツ Hirudoid Forte(青)は345バーツ


赤い箱の「Hirudoid」は、日本で処方されている処方薬と同等品になりますが、価格面だけを見ると、確かに日本国内で購入するよりも安価になります。
青い箱の「Hirudoid Forte」については日本国内では販売されていないので、比較はできませんが、赤い箱の「Hirudoid」よりも、少し高価になります。
形状としては、クリームタイプのみが販売されていて、ローションタイプのものはありませんでした。
肌に広く伸ばして使うという意味での使い勝手はローションタイプのほうに軍配が上がりますが、保湿効果という面ではクリームタイプのほうが有効と思われます。
ヒルドイドの購入を検討されているかたで、近くタイ訪問の予定のあるかたは、タイ国内での購入を検討されてはいかがでしょうか。
なお、直接肌に使う医薬品なので、薬剤師と相談してから購入を決めたいというかたも少なからずいらっしゃるかと思います。
そのようなかたは、MRTブルーラインのスクムウィット駅(สถานีสุขุมวิท)、またはBTSスクムウィット線のアソーク駅(สถานีอโศก)近くの「ブレズ薬局アソーク店」を訪れることをおすすめします。
この「ブレズ薬局アソーク店」は、日本人薬剤師や日本語通訳が常駐していますので、ご自身の症状について気軽に相談することも可能かと思います。
https://blez-pharmacy.com/shops/blez-asok

強い保湿効果ゆえにアンチエイジングとしての効果も期待できる医療用医薬品であるヒルドイドが、処方箋なしに安価で買える…。
タイでのおみやげに、ヒルドイドを選ぶ人が増えているという噂を聞くことも多くなりました。
とはいえ購入はご自身での判断で。
転売目的での大量の買い占めなどは決してなさらないよう、節度を守った消費行動をお願いいたします。

 

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